【毒舌系転職ライフ!】『フェアリーテイル』へようこそ!~リリスさんのパーフェクトマニュアル~ギルド冒険者を指南します!
2. ギルドの名前は
2. ギルドの名前は
なぜかオレはギルドマスターになることになった。しかもリリスさんからの推薦だ。正直意味が分からない。でもやるしかない。でもまずは現状把握だな。オレは目の前のリリスさんに質問をする。
「リリスさん、オレはギルド経営とか全然分かりません。まず何から始めればいいですかね?」
「まずは王国のギルド管理機関に申請を出して承認を貰えばいいと思います。その後はギルドの場所の確保ですね。そしてアイテムなどの仕入れも必要でしょう。それと従業員も集めないといけません。でも一番大切なのはお金です。これだけは絶対確保しないと始まりません」
リリスさんはスラスラと答えていく。本当にギルド経営したかったのだろう。的確なアドバイスだし……ちょっと怖いけど。
「分かりました。じゃあとりあえずまずはギルド管理機関に向かわないと行けませんね……」
「さすがはマスターです。頼りにしてますよ?」
リリスさんは満面の笑みを浮かべて微笑んでくる。その笑顔がまた怖い。というかこんな展開になるとは思ってなかったよ……。
オレたちは宿屋を出ると、王都の中心部にある王国ギルド管理機関に向かうことにした。とりあえずリリスさんに聞いておくことがあるので聞いておく。
「リリスさんはどうしてギルド受付嬢になりたいんですか?このまま冒険者を続けたら最強になれたと思いますけど?」
「……正気ですかエミルくん。私はもう限界なんです。というより飽きました。毎日毎日同じことの繰り返し。それに私がパーティーに入ったことで、あいつらみたいな勘違い野郎がデカイ顔するのも気に入りませんし。それに何より……」
「何より?」
「可愛いからです!」
「はい!?」
今なんて言ったのこの人!?可愛いって言ってないか?
「だから可愛いからです。ギルド受付嬢は世の中の冒険者たちのアイドル的存在。それに制服も可愛いし、何より服が汚れたり野営したりしませんし最高です!ずっと我慢してましたからね」
……リリスさんは目を輝かせて話している。本当に自由を謳歌していたいようだ。なるほどそういう理由なのか。確かに女性にとってそれは重要だけど……。
「……あっ!着きましたよマスター。ここがギルド管理機関です」
リリスさんが立ち止まった先には大きな建物があった。入口には剣を持った騎士の銅像がある。中に入ると広いロビーがあり、奥の方にはカウンターが見える。リリスさんの後に続いて、オレはロビーの中に入る。すると何人かの人がこちらを見た。なんか見られているような気がするが……。
リリスさんは真っ直ぐカウンターに向かって歩いていく。そして窓口にいるお姉さんに声をかけた。
「すみません。ギルド開設の許可をいただきたいのですが」
「はい。新規で開設される方ですか?それとも既存のものを引き継ぐ形ですか?」
「新設でお願いします」
「かしこまりました。ではギルド名を教えていただけますか?」
ギルド名?そう言えば考えてなかったよな……どうしよう。そのままリリスさんを見るとニコニコしながらオレを見ている。
「どうしますかマスター?」
「えぇ!?オレですか!?」
「当たり前じゃないですか。君はマスターなんだから。……ダサい名前つけたら殺しますよ?」
リリスさんはボソッと呟く。えっ!?怖っ!?聞こえてるんですけど!?
「わっわかりました……。えっと……。」
オレは思考をフル回転させて考える。何か良い名前はないものだろうか……。正直、今まで生きてきた中で一番緊張している。相変わらずリリスさんはニコニコしているけどさ!それがプレッシャーなんだが。
そうだ!これならどうかな? オレは頭の中で考えた名前を紙に書いて窓口のお姉さんに渡す。
「『フェアリーテイル』でお願いします」
「まぁ無難ですかね」
オレはそっと胸を撫で下ろす。これでダメだったらどうしようと思ったぞ。
「それでは代表者の方の身分証を」
そしてオレはギルド冒険者証を受付のお姉さんに渡すと、そのままギルド名を記入して手続きを始めた。しばらく待つと受付のお姉さんが戻ってくる。
そして一枚の銀のプレートを手渡してきた。表にはオレの名前とギルド名が刻まれている。ふむ。なかなか悪くないんじゃないかな?オレはギルドカードを眺める。
「それが許可証のプレートです。看板などは自由で構いませんが、必ず看板の近くにそれを掲示してください。あとは定期的に管理機関が視察に行きますのでご協力をお願いしますね」
「分かりました。ありがとうございます」
「ギルド名は登録しましたが、まだギルドとしては何も活動していないので、まずは依頼の申請をお願いします。申請後、承認を得たものをギルドへ依頼書として配布します。」
なるほど。まずは自分たちで依頼を考えるのか……これは大変だ。でもやるしかない。
なぜかオレはギルドマスターになることになった。しかもリリスさんからの推薦だ。正直意味が分からない。でもやるしかない。でもまずは現状把握だな。オレは目の前のリリスさんに質問をする。
「リリスさん、オレはギルド経営とか全然分かりません。まず何から始めればいいですかね?」
「まずは王国のギルド管理機関に申請を出して承認を貰えばいいと思います。その後はギルドの場所の確保ですね。そしてアイテムなどの仕入れも必要でしょう。それと従業員も集めないといけません。でも一番大切なのはお金です。これだけは絶対確保しないと始まりません」
リリスさんはスラスラと答えていく。本当にギルド経営したかったのだろう。的確なアドバイスだし……ちょっと怖いけど。
「分かりました。じゃあとりあえずまずはギルド管理機関に向かわないと行けませんね……」
「さすがはマスターです。頼りにしてますよ?」
リリスさんは満面の笑みを浮かべて微笑んでくる。その笑顔がまた怖い。というかこんな展開になるとは思ってなかったよ……。
オレたちは宿屋を出ると、王都の中心部にある王国ギルド管理機関に向かうことにした。とりあえずリリスさんに聞いておくことがあるので聞いておく。
「リリスさんはどうしてギルド受付嬢になりたいんですか?このまま冒険者を続けたら最強になれたと思いますけど?」
「……正気ですかエミルくん。私はもう限界なんです。というより飽きました。毎日毎日同じことの繰り返し。それに私がパーティーに入ったことで、あいつらみたいな勘違い野郎がデカイ顔するのも気に入りませんし。それに何より……」
「何より?」
「可愛いからです!」
「はい!?」
今なんて言ったのこの人!?可愛いって言ってないか?
「だから可愛いからです。ギルド受付嬢は世の中の冒険者たちのアイドル的存在。それに制服も可愛いし、何より服が汚れたり野営したりしませんし最高です!ずっと我慢してましたからね」
……リリスさんは目を輝かせて話している。本当に自由を謳歌していたいようだ。なるほどそういう理由なのか。確かに女性にとってそれは重要だけど……。
「……あっ!着きましたよマスター。ここがギルド管理機関です」
リリスさんが立ち止まった先には大きな建物があった。入口には剣を持った騎士の銅像がある。中に入ると広いロビーがあり、奥の方にはカウンターが見える。リリスさんの後に続いて、オレはロビーの中に入る。すると何人かの人がこちらを見た。なんか見られているような気がするが……。
リリスさんは真っ直ぐカウンターに向かって歩いていく。そして窓口にいるお姉さんに声をかけた。
「すみません。ギルド開設の許可をいただきたいのですが」
「はい。新規で開設される方ですか?それとも既存のものを引き継ぐ形ですか?」
「新設でお願いします」
「かしこまりました。ではギルド名を教えていただけますか?」
ギルド名?そう言えば考えてなかったよな……どうしよう。そのままリリスさんを見るとニコニコしながらオレを見ている。
「どうしますかマスター?」
「えぇ!?オレですか!?」
「当たり前じゃないですか。君はマスターなんだから。……ダサい名前つけたら殺しますよ?」
リリスさんはボソッと呟く。えっ!?怖っ!?聞こえてるんですけど!?
「わっわかりました……。えっと……。」
オレは思考をフル回転させて考える。何か良い名前はないものだろうか……。正直、今まで生きてきた中で一番緊張している。相変わらずリリスさんはニコニコしているけどさ!それがプレッシャーなんだが。
そうだ!これならどうかな? オレは頭の中で考えた名前を紙に書いて窓口のお姉さんに渡す。
「『フェアリーテイル』でお願いします」
「まぁ無難ですかね」
オレはそっと胸を撫で下ろす。これでダメだったらどうしようと思ったぞ。
「それでは代表者の方の身分証を」
そしてオレはギルド冒険者証を受付のお姉さんに渡すと、そのままギルド名を記入して手続きを始めた。しばらく待つと受付のお姉さんが戻ってくる。
そして一枚の銀のプレートを手渡してきた。表にはオレの名前とギルド名が刻まれている。ふむ。なかなか悪くないんじゃないかな?オレはギルドカードを眺める。
「それが許可証のプレートです。看板などは自由で構いませんが、必ず看板の近くにそれを掲示してください。あとは定期的に管理機関が視察に行きますのでご協力をお願いしますね」
「分かりました。ありがとうございます」
「ギルド名は登録しましたが、まだギルドとしては何も活動していないので、まずは依頼の申請をお願いします。申請後、承認を得たものをギルドへ依頼書として配布します。」
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コメント
ブックウーマン
ギルド運営というびっくりな角度からのストーリーの展開は興味深くて面白かったです。