【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
96. エクスカリバー
96. エクスカリバー
花火大会の屋台を見て回ることにしたオレと咲夜さん。隣で歩く浴衣姿を見れるだけで、すごく幸せな気分になるな……
「あっ!」
「ん?どうかしたか?」
咲夜さんが立ち止まり一軒の屋台を見ている。クジ引き屋だ。一回500円か……少し高いような気もするけどな。
「何て事なの……こんなところにあるなんて……」
「何が?」
「間違いないわ。あの蒼白く輝く刀身、放たれる溢れんばかりのオーラ、そして人を惹き付ける魅力……」
なんだこれ?咲夜さんの目が凄くキラキラしてるんだけど……
「あれは……間違いなく『聖剣エクスカリバー』よ!」
……あー。電池で光る剣のオモチャか。確かに見た目だけはそれっぽいもんな。しかも4等賞だし……。
「でも……今の私に扱えるかしら……あっでも、もし扱えなかったら茜ちゃんに渡せばいいものね!ナイトなら扱えるでしょ!」
たぶんいきなり渡されても茜はクエスチョンが出まくるだけだけどな。
「ねぇ、颯太君!私、どうしても欲しいわ!」
「はいはい」
そんなに欲しそうな顔をされたらクジをやらないわけにはいかないよな。でもこういう時って大抵当たらないんだよなぁ……。オレは財布から500円玉を取り出すと店主に渡した。
「お願いよ颯太君!私の運命を変える一品を手に入れさせて頂戴!!」
すごい興奮してるよ……アドレナリンでまくってるなこれ?まぁ当たらなくても怒られなさそうだしいいか。とりあえず4等賞は青の玉だな。
オレはガラポンを回す。カランカランと音を立てて出てきたのは青色だった。へ?青!?
おいおいマジかよ……なんか逆に怖いんですけど。
「おー残念。4等賞だ。この中から好きなものを選んでくれな」
当たったのか……。咲夜さん、目を輝かせながらこっち見てるけど……どうしよう。
「さすがは私の颯太君ね!ありがとう。大切にするわね!」
咲夜さんの手に渡った瞬間、エクスカリバーが蒼白い光を放ち始めた。
「これはまさか……聖剣が選んだというの?」
ただ電源入れただけでしょ咲夜さん。オレの視界にはオレンジの浴衣を着た狐のお面と子供の剣を持っている奇抜なファッションの人しか見えないけど……。
咲夜さんはすごく嬉しいのかそのオモチャの剣をブンブンと振り回している。
「これでもう迷うことはないわ!次に行きましょう颯太君!」
「えっ?ちょっ、待ってくれよ!」
嬉しさのあまり駆け出した咲夜さんを追いかけるようにオレも走り出す。本当に……でもそういうところも可愛くて憎めないんだよな……。
花火大会の屋台を見て回ることにしたオレと咲夜さん。隣で歩く浴衣姿を見れるだけで、すごく幸せな気分になるな……
「あっ!」
「ん?どうかしたか?」
咲夜さんが立ち止まり一軒の屋台を見ている。クジ引き屋だ。一回500円か……少し高いような気もするけどな。
「何て事なの……こんなところにあるなんて……」
「何が?」
「間違いないわ。あの蒼白く輝く刀身、放たれる溢れんばかりのオーラ、そして人を惹き付ける魅力……」
なんだこれ?咲夜さんの目が凄くキラキラしてるんだけど……
「あれは……間違いなく『聖剣エクスカリバー』よ!」
……あー。電池で光る剣のオモチャか。確かに見た目だけはそれっぽいもんな。しかも4等賞だし……。
「でも……今の私に扱えるかしら……あっでも、もし扱えなかったら茜ちゃんに渡せばいいものね!ナイトなら扱えるでしょ!」
たぶんいきなり渡されても茜はクエスチョンが出まくるだけだけどな。
「ねぇ、颯太君!私、どうしても欲しいわ!」
「はいはい」
そんなに欲しそうな顔をされたらクジをやらないわけにはいかないよな。でもこういう時って大抵当たらないんだよなぁ……。オレは財布から500円玉を取り出すと店主に渡した。
「お願いよ颯太君!私の運命を変える一品を手に入れさせて頂戴!!」
すごい興奮してるよ……アドレナリンでまくってるなこれ?まぁ当たらなくても怒られなさそうだしいいか。とりあえず4等賞は青の玉だな。
オレはガラポンを回す。カランカランと音を立てて出てきたのは青色だった。へ?青!?
おいおいマジかよ……なんか逆に怖いんですけど。
「おー残念。4等賞だ。この中から好きなものを選んでくれな」
当たったのか……。咲夜さん、目を輝かせながらこっち見てるけど……どうしよう。
「さすがは私の颯太君ね!ありがとう。大切にするわね!」
咲夜さんの手に渡った瞬間、エクスカリバーが蒼白い光を放ち始めた。
「これはまさか……聖剣が選んだというの?」
ただ電源入れただけでしょ咲夜さん。オレの視界にはオレンジの浴衣を着た狐のお面と子供の剣を持っている奇抜なファッションの人しか見えないけど……。
咲夜さんはすごく嬉しいのかそのオモチャの剣をブンブンと振り回している。
「これでもう迷うことはないわ!次に行きましょう颯太君!」
「えっ?ちょっ、待ってくれよ!」
嬉しさのあまり駆け出した咲夜さんを追いかけるようにオレも走り出す。本当に……でもそういうところも可愛くて憎めないんだよな……。
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