【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
81. メイルシュトローム
81. メイルシュトローム
とりあえず2人の水着にはもう触れないでおく。オレたちは定番の流れるプールにいくことにする。
「おお、意外と流れが早いな!」
「足つく?あたし大丈夫?」
「それならオレが手をつないでやるか委員長?」
「それなら柊さんとつなぐからいい。あんたなんかイヤらしいし。」
「酷くね委員長!」
水の流れに身をまかせているだけで、体が自然と前に進んでいく感覚はなんとも心地よいものだ。それに時折かかる波しぶきも涼しさを感じさせてくれる。
すると咲夜さんが小声で話しかけてくる。
「……颯太君。大丈夫?」
「え?ああ問題ないけど?」
「そう。それならいいんだけど……メイルシュトロームには気をつけてよ?」
メイルシュトローム……そんな大渦にはならないけどなこの流れるプールは。まぁ咲夜さんも楽しんでるみたいで良かった。
しばらく遊んだあと、オレ達は少し小腹が減ってきたので昼食を食べることにした。ちょうど近くに休憩所があったのでそこで食べようということになったのだが……。冬馬がまた余計なことを言い始める。
「なぁ柊さん。霧ヶ谷のどこが好きなの?オレ聞きたいんだけどさ!」
「ちょっと佐藤君!そんなこと聞かないでよ!柊さん困るでしょ?」
オレって困るようなやつなのか?それなら咲夜さんに申し訳ないんだけどさ……
「えっと……」
ほら見ろ。困っちゃったじゃないか。
「あの別に答えなくていいぞ咲夜さん、冬馬のやつは無視でいい。」
「いや、そういうわけじゃなくて。ただ恥ずかしくて言えなかっただけというか……」
「おぉー、やっぱりそうなのか。柊さんの気持ちわかるわー。」
なんでお前が分かるんだよ冬馬……。てかなんで嬉しそうなんだよ……。
「言ったほうがいいの?」
「ぜひ!」
「あたしも聞きたい!」
茜のやつまで……。咲夜さんはどんな理由を考えてくれるのかは確かに興味はあるし、気にはなる。
「それは……私のこと『好き』なところ。周りの人たちとは違う『好き』。これでいいかしら?」
「うっわ……めっちゃストレートじゃん」
「そっかぁ……やっぱり霧ヶ谷君は柊さんのことが大好きなんだね!」
そう平然と口にしてしまうところが咲夜さんらしくもある。そしてその言葉を聞いた瞬間、オレの心拍数が上がるのを感じた。
「ちょ、何言ってんの!?咲夜さん!」
「おいおい結局惚気かよ!」
「あれぇ〜?霧ヶ谷君顔赤くなってる
よ〜」
この野郎……。ニヤニヤしながらこっち見てんじゃねえよ茜と冬馬。そんな様子をいつも通り表情を変えることなく見ている咲夜さん。こんな感じで午前中は過ぎていった。
とりあえず2人の水着にはもう触れないでおく。オレたちは定番の流れるプールにいくことにする。
「おお、意外と流れが早いな!」
「足つく?あたし大丈夫?」
「それならオレが手をつないでやるか委員長?」
「それなら柊さんとつなぐからいい。あんたなんかイヤらしいし。」
「酷くね委員長!」
水の流れに身をまかせているだけで、体が自然と前に進んでいく感覚はなんとも心地よいものだ。それに時折かかる波しぶきも涼しさを感じさせてくれる。
すると咲夜さんが小声で話しかけてくる。
「……颯太君。大丈夫?」
「え?ああ問題ないけど?」
「そう。それならいいんだけど……メイルシュトロームには気をつけてよ?」
メイルシュトローム……そんな大渦にはならないけどなこの流れるプールは。まぁ咲夜さんも楽しんでるみたいで良かった。
しばらく遊んだあと、オレ達は少し小腹が減ってきたので昼食を食べることにした。ちょうど近くに休憩所があったのでそこで食べようということになったのだが……。冬馬がまた余計なことを言い始める。
「なぁ柊さん。霧ヶ谷のどこが好きなの?オレ聞きたいんだけどさ!」
「ちょっと佐藤君!そんなこと聞かないでよ!柊さん困るでしょ?」
オレって困るようなやつなのか?それなら咲夜さんに申し訳ないんだけどさ……
「えっと……」
ほら見ろ。困っちゃったじゃないか。
「あの別に答えなくていいぞ咲夜さん、冬馬のやつは無視でいい。」
「いや、そういうわけじゃなくて。ただ恥ずかしくて言えなかっただけというか……」
「おぉー、やっぱりそうなのか。柊さんの気持ちわかるわー。」
なんでお前が分かるんだよ冬馬……。てかなんで嬉しそうなんだよ……。
「言ったほうがいいの?」
「ぜひ!」
「あたしも聞きたい!」
茜のやつまで……。咲夜さんはどんな理由を考えてくれるのかは確かに興味はあるし、気にはなる。
「それは……私のこと『好き』なところ。周りの人たちとは違う『好き』。これでいいかしら?」
「うっわ……めっちゃストレートじゃん」
「そっかぁ……やっぱり霧ヶ谷君は柊さんのことが大好きなんだね!」
そう平然と口にしてしまうところが咲夜さんらしくもある。そしてその言葉を聞いた瞬間、オレの心拍数が上がるのを感じた。
「ちょ、何言ってんの!?咲夜さん!」
「おいおい結局惚気かよ!」
「あれぇ〜?霧ヶ谷君顔赤くなってる
よ〜」
この野郎……。ニヤニヤしながらこっち見てんじゃねえよ茜と冬馬。そんな様子をいつも通り表情を変えることなく見ている咲夜さん。こんな感じで午前中は過ぎていった。
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