【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
80. 状態異常:魅了
80. 状態異常:魅了
オレたちは電車に乗って、都内に出来たばかりのプール施設に遊びに来ていた。プール施設は新しくオープンしただけあって中々に広く、夏休みということもありかなりの人がいた。
だがこの人の多さなら知り合いに会うこともないだろうし、のびのびと遊ぶことが出来そうだ。
「それじゃ着替えて、ここに集合ね!貴重品の管理は各自でやるように!それじゃ行こうか柊さん」
「……うん」
さすがは茜。学級委員長だけあって場の仕切りが早い。
「じゃあ霧ヶ谷。オレたちも着替えに行こうぜ」
「ああそうだな」
というわけで、オレたちは男女に分かれて着替えることにした。オレはというと、まぁ普通に水着を着ているから特に準備するものもない。ただパーカーだけは羽織っておこう。
「なぁ霧ヶ谷。2人の水着姿楽しみだな!柊さんはスレンダーだし、委員長は胸大きいしな。って言ってもお前は柊さんのは見たことあるか!羨ましいぜ!」
「まっまぁな……」
……見たことねぇよ。オレと咲夜さんは偽りの恋人だからな。それより、問題は茜だ。万が一あの強調された胸とかに目がいかないとも限らない。もしそんなことになったら……オレは咲夜さんに軽蔑されてしまう。それだけは避けたい。
「おいどうした?なんか怖い顔してっけど?」
「ん?なんでもないぞ」
危ない危ない……。こんなことでバレたら洒落にならない。とりあえず深呼吸しよう。
そうして待つこと数分後、咲夜さんと茜の方も準備が終わったようで更衣室から出て来た。………………これはまたなんとも……。
「おっ待たせー!どうどう?似合ってるかな?」
まず咲夜さんだが、青を基調としたビキニを着ていて、髪も後ろでまとめてポニーテールになっているため、いつもより大人っぽく見えた。オレが言った通りパレオを巻いていて露出度はあまり高くない。
次に茜だが、こちらは赤を基調としており、腰には小さなリボンが付いている。そしてスカートを履いているのだが、それがフリルになっており可愛らしい印象を与えるものとなっている。髪型はそのまま下ろした状態になっていて、こちらも普段とは違った雰囲気を出している。やっぱりあの胸は目の毒だ。気をつけないと。
そんなことを思っていると、咲夜さんがそろ~っとオレのところに来て耳元で呟く。
「もしかして茜ちゃんを見て、状態異常:魅了とかになったかしら?私ショック療法ならできるけど、どうする颯太君?」
「……結構です」
「そ。いつでも言ってね?」
……怖い。なんとか乗り切らなければ。こうしてオレたちのプール施設での遊びは始まるのだった。
オレたちは電車に乗って、都内に出来たばかりのプール施設に遊びに来ていた。プール施設は新しくオープンしただけあって中々に広く、夏休みということもありかなりの人がいた。
だがこの人の多さなら知り合いに会うこともないだろうし、のびのびと遊ぶことが出来そうだ。
「それじゃ着替えて、ここに集合ね!貴重品の管理は各自でやるように!それじゃ行こうか柊さん」
「……うん」
さすがは茜。学級委員長だけあって場の仕切りが早い。
「じゃあ霧ヶ谷。オレたちも着替えに行こうぜ」
「ああそうだな」
というわけで、オレたちは男女に分かれて着替えることにした。オレはというと、まぁ普通に水着を着ているから特に準備するものもない。ただパーカーだけは羽織っておこう。
「なぁ霧ヶ谷。2人の水着姿楽しみだな!柊さんはスレンダーだし、委員長は胸大きいしな。って言ってもお前は柊さんのは見たことあるか!羨ましいぜ!」
「まっまぁな……」
……見たことねぇよ。オレと咲夜さんは偽りの恋人だからな。それより、問題は茜だ。万が一あの強調された胸とかに目がいかないとも限らない。もしそんなことになったら……オレは咲夜さんに軽蔑されてしまう。それだけは避けたい。
「おいどうした?なんか怖い顔してっけど?」
「ん?なんでもないぞ」
危ない危ない……。こんなことでバレたら洒落にならない。とりあえず深呼吸しよう。
そうして待つこと数分後、咲夜さんと茜の方も準備が終わったようで更衣室から出て来た。………………これはまたなんとも……。
「おっ待たせー!どうどう?似合ってるかな?」
まず咲夜さんだが、青を基調としたビキニを着ていて、髪も後ろでまとめてポニーテールになっているため、いつもより大人っぽく見えた。オレが言った通りパレオを巻いていて露出度はあまり高くない。
次に茜だが、こちらは赤を基調としており、腰には小さなリボンが付いている。そしてスカートを履いているのだが、それがフリルになっており可愛らしい印象を与えるものとなっている。髪型はそのまま下ろした状態になっていて、こちらも普段とは違った雰囲気を出している。やっぱりあの胸は目の毒だ。気をつけないと。
そんなことを思っていると、咲夜さんがそろ~っとオレのところに来て耳元で呟く。
「もしかして茜ちゃんを見て、状態異常:魅了とかになったかしら?私ショック療法ならできるけど、どうする颯太君?」
「……結構です」
「そ。いつでも言ってね?」
……怖い。なんとか乗り切らなければ。こうしてオレたちのプール施設での遊びは始まるのだった。
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