【絶対攻略不可?】~隣の席のクール系美少女を好きになったらなぜか『魔王』を倒すことになった件。でも本当に攻略するのは君の方だったようです。~
75. 氷精霊の加護札
75. 氷精霊の加護札
おかしい……。リビングのエアコンは涼しい風を送っているし、咲夜さんの買ってきてくれた扇風機も動いている。それなのに身体が熱い。緊張しているのか汗が止まらない。
「うぅ……暑い……」
思わず呟くと、咲夜さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。めちゃくちゃ近いんですが……。オレは思わず目を瞑るがその体温は伝わってくる。
「大丈夫?」
「ああ。咲夜さんは暑くないのか?」
「暑いけど、私は氷精霊の加護札を貼ってるから平気よ」
「氷精霊の加護札?」
オレが暗闇の中、良く目を凝らして見ると、咲夜さんの額には何かが貼ってある。……冷えピタじゃねこれ?
「この前のサラマンダーの試練の時に颯太君がくれたやつよ。まだ残っていてよかったわ。颯太君も使う?」
そう言って咲夜さんは冷蔵庫から冷えピタを持ってきてくれる。それをおでこに貼る。
「あー。冷たくて気持ちいいな」
「でしょ?」
咲夜さんは得意げだ。そんな姿を見ると変に意識しないで少しだけ気が楽になったような気がする。それから暫くの間二人で話をしていたのだが、段々と瞼が重くなってきた。このまま眠れそうだ。
「眠い……」
「疲れてるんでしょう。ゆっくり休んだ方がいいわよ。安心して何もしないから」
……だから咲夜さんが言うのか?それを聞いてまた変に意識し始めてしまう。
「……冷えピタもう一枚貼る?」
「いや……大丈夫」
「ふふ。本当に?」
絶対オレの反応を見て楽しんでる。確信犯だ。しかも冷えピタって自分で言ってるし。でもその悪戯っぽい笑顔を見ているとなんだか心が落ち着くんだよなぁ。やっぱり咲夜さんと一緒にいると楽しい。
オレと咲夜さんは暗闇でお互いが良く見えない中、見なくても分かるであろうお互いの反応を楽しむのだった。
おかしい……。リビングのエアコンは涼しい風を送っているし、咲夜さんの買ってきてくれた扇風機も動いている。それなのに身体が熱い。緊張しているのか汗が止まらない。
「うぅ……暑い……」
思わず呟くと、咲夜さんが心配そうに顔を覗き込んでくる。めちゃくちゃ近いんですが……。オレは思わず目を瞑るがその体温は伝わってくる。
「大丈夫?」
「ああ。咲夜さんは暑くないのか?」
「暑いけど、私は氷精霊の加護札を貼ってるから平気よ」
「氷精霊の加護札?」
オレが暗闇の中、良く目を凝らして見ると、咲夜さんの額には何かが貼ってある。……冷えピタじゃねこれ?
「この前のサラマンダーの試練の時に颯太君がくれたやつよ。まだ残っていてよかったわ。颯太君も使う?」
そう言って咲夜さんは冷蔵庫から冷えピタを持ってきてくれる。それをおでこに貼る。
「あー。冷たくて気持ちいいな」
「でしょ?」
咲夜さんは得意げだ。そんな姿を見ると変に意識しないで少しだけ気が楽になったような気がする。それから暫くの間二人で話をしていたのだが、段々と瞼が重くなってきた。このまま眠れそうだ。
「眠い……」
「疲れてるんでしょう。ゆっくり休んだ方がいいわよ。安心して何もしないから」
……だから咲夜さんが言うのか?それを聞いてまた変に意識し始めてしまう。
「……冷えピタもう一枚貼る?」
「いや……大丈夫」
「ふふ。本当に?」
絶対オレの反応を見て楽しんでる。確信犯だ。しかも冷えピタって自分で言ってるし。でもその悪戯っぽい笑顔を見ているとなんだか心が落ち着くんだよなぁ。やっぱり咲夜さんと一緒にいると楽しい。
オレと咲夜さんは暗闇でお互いが良く見えない中、見なくても分かるであろうお互いの反応を楽しむのだった。
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