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アイウエショート

青雨春也

ね・ねずみ

昔神様が元日の朝一番に早く来たもの動物の順に、十二支をつくるといった。
そのなかでネズミは狡猾にうまくねこをだまし、牛の背中にとびのった。


だが、ネズミは知らなかった。
冬のやまがどれだけ寒いかを。
牛が神様の家がある厳しいがけを登り始めたとき、ネズミは寒さに驚いた。
牛の体には羊とは違ってほとんどけがないのて寒さをしのぐことができない。
かといったって、ここからいまとびおりるのはかしこくない。


だが大晦日の寒気はネズミのからだから体温をどんどん奪っていった。


気力を失いそうになり、お腹を減ってきてやばい。
なんとか命ひとつ頑張った。


元日の日が昇るときに牛は神様の門を通った。
だか先に、ネズミが地面にコロリと落ちて、
「神様、私が一番です」といってそのまま死んだ。


 それを見た神様は「よし、お前が一番だ。」
 といってネズミが最初になった。


牛は激怒した。
 ネズミがこんなことをしたということが許せないのだ。


しかし神様は、
「ここに来ればいいのだ。
 それ以外は何も言っていない。」と神はニチャァと笑った。


 牛は神に呆れながら、死体がゴロゴロしている道を、そして、自分たちより遅れてきた猿や、鳥が走っている道をのそのそと歩いて帰った。

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