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アイウエショート

青雨春也

い・インタビュー 王の座を奪われた動物



「こんにちはイタチさん
あなたは、昔は有名だったのに今では別の動物にその座を奪われた動物でよろしいですか?」
「はい、そうです」
「いきなり本題ですが、その座を奪った別の動物は何でしょうか?」
「スカンクです。」
「スカンクですか。」
「はい、昔は臭い動物といえばみんなわたしを連想してくれたのに今ではほとんどあいつを連想してしまいます。」
「たしかに、臭い動物といえば私もスカンクを連想しますね。」
「でしょ、しかも今の若い子はイタチを知らない人も多いのですよ。」
「ぼくも、インタビューする前にはじめてどんな動物かしりました。」
「そうですか。」
「さらにですよ、私は漢字で書くと鼬となりますが、スカンクは臭獣と書いたりするんですよ。」
「これじゃぁ、明らかに私のほうが不利ですよ。」
「確かに、鼬は漢検一級相当にあたる難しい漢字ですからね。」
「昔っからあいつのほうが有利だったんです。あいつは狂犬病の原因だったりで誰も近寄らなかったので、タカとかくらいしか敵がいなかったのです。」
「しかし私達は、ずっと悪いやつ恐ろしいやつとしてずっと敬遠されてました。いたちごっこだとかかまいたちだとかがそうです。」
「それに私達はタカ以外にも狐が敵としていますし、何より毛皮が美しかったりしたやつもいたので乱獲されてしまいました。」
「ああ可愛そうなウミベミンクよ。」
「……」
「私達も今では多くの種類が絶滅しそうになっています。」
「これは人間のせいなのです。」
「私達はただ行きたかったそれだけなのです。」
「このことだけでも知っていただければ十分です。」
「以上でインタビューを終わります。今日は本当にありがとうございました
「ありがとうございました。」



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