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アイウエショート

青雨春也

え・閻魔大王

え・閻魔大王


15.5万人
これは世界で1日人がなくなる人数だ。
このうち殆どはこのジゴクにやってくる。
それを私が裁かないといけない。
彼らのうち生前に裁かれているやつはほとんどいない。
だが彼らは哀れなことに上のやつの規定に落ちたため、ジゴクで裁かれる。
まず、肉を食べたやつは無条件でこちらに落ちなければならない。
何ということであろう。「生きるために殺す」これは生きることの必然である。
そして、肉を食べないとしても蚊を叩けば地獄に行くというのも理不尽であろう
彼らはこいつのせいで年間72万人も殺されているのだから。
彼らは生きるという行為は地獄に落ちるということに等しい。
しかし、かれらの生きる宇宙という世界の何百倍もの長い時間の苦しみを味合わないといけないのだ。
彼らの阿鼻叫喚が下から聞こえてくる。
私もと人間だったからわかる。
本当に苦しいだろう。
執行人の鬼たちも彼らに情けをかけながら、執行を行っている。
閻魔大王という仕事もやりたくてやっているわけではない。
時間があるが裁いても裁いてもきりがない
ああ、死にたい。
本当にジゴクを味わっているのは閻魔大王かもしれない。

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