【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?
99. クリスマスの夜(前編)
99. クリスマスの夜(前編)
クリスマスパーティーが終わり、寝る準備を始める。夏帆は今自分の部屋に戻ってお風呂に入っている。そしてオレのベッドの横の床には今日買った新しい布団が敷かれている。
「大丈夫……ただ同じ部屋で寝るだけだ、そう修学旅行と同じだ!何も起こらない!」
自分に言い聞かせるように呟くと、部屋の扉が開き夏帆が戻ってきた。
「先輩ただいま~」
「おう。お帰り」
「ちゃんと隅々までキレイにしてきましたからね?いつでも準備万端ですよ?」
「……」
さっきのオレの言葉聞いてたのかよ!?しかもその言い方だとまるでこれから何かが起こるみたいな言い方じゃねぇか!!やめろ!変なフラグを立てるんじゃない!
「い、いいから早く寝ようぜ?」
「えー?せっかく二人きりなのにですかぁ?」
「オレは眠いんだよ!」
「分かりましたよぉ~。それでは電気消しますね」
そう言って夏帆は枕元に置いてあるリモコンを手に取りスイッチを押す。すると部屋の明かりが消えて真っ暗になった。
しかし完全に暗くならないように天井に吊るされているライトがほんのりと光っている。これなら多少見えなくても問題ないだろう。
「よし、これでオッケーですね!それではお休みなさい……」
「あぁ……っておいちょっと待て!!」
そのまま横になろうとする夏帆の腕を掴み止める。
「なんですか先輩?」
「お前の布団はそっちの床だろ!なんでオレのベッドで寝ようとしてんだよ!」
「え?わざわざ先輩が私の布団に来るんですか?横にいたほうが色々早いと思って?」
「何もしねぇからな!?絶対にしないからな!?」
やめてくれ……もうすでにこの会話だけで疲れてきたんだが……。
「しないのはいいんですけど。せっかく初めてのクリスマスなんですし一緒に寝てください」
「じゃあ何で布団買ったんだよ!?」
「そんな事言わずに私と一緒に寝ましょうよ~。ほらこっち来てください!」
「ちょっ!引っ張んなって!分かった!一緒に寝ればいいんだろ!?」
結局押し切られてしまいオレ達は一つのベッドの中で横に並んで眠ることになった。…………マジで勘弁してくれ。
それからしばらく経つも一向に眠れなかった。なぜなら隣にいる夏帆を意識してしまっているからだ。今までは同じ部屋で過ごしていてもここまで意識することはなかった。だけど今は違う。シングルサイズの狭いベッドの中に男女二人が横になっているのだ。そりゃ緊張するわ。
チラッと夏帆の方を見るとスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。幸せそうな顔をして眠りについていた。
(コイツ本当に寝てんだろうな?)
あまりにも静かに眠るものだから不安になり耳を近づけてみるとスーッという寝息が聞こえた。どうやら本当に眠っているらしい……と思ったその時
「先輩。口はこっちですよ?」
突然目を開けた夏帆がオレの顔を見ながら言った。
「うおっ!?起きてたのか!?」
「はい。最初からずっと寝ていませんよ」
「うぜぇ……」
「あれキスしようとしたんじゃないんですか?あわよくばそのまま……あっ!一応先輩の押し入れにあれは準備してありますからね!安心ですよねお互いに!」
勝手におせっかいするな……。あとオレの部屋を物色しすぎだぞこいつ?こうしてクリスマスの夜は始まったのだった。
クリスマスパーティーが終わり、寝る準備を始める。夏帆は今自分の部屋に戻ってお風呂に入っている。そしてオレのベッドの横の床には今日買った新しい布団が敷かれている。
「大丈夫……ただ同じ部屋で寝るだけだ、そう修学旅行と同じだ!何も起こらない!」
自分に言い聞かせるように呟くと、部屋の扉が開き夏帆が戻ってきた。
「先輩ただいま~」
「おう。お帰り」
「ちゃんと隅々までキレイにしてきましたからね?いつでも準備万端ですよ?」
「……」
さっきのオレの言葉聞いてたのかよ!?しかもその言い方だとまるでこれから何かが起こるみたいな言い方じゃねぇか!!やめろ!変なフラグを立てるんじゃない!
「い、いいから早く寝ようぜ?」
「えー?せっかく二人きりなのにですかぁ?」
「オレは眠いんだよ!」
「分かりましたよぉ~。それでは電気消しますね」
そう言って夏帆は枕元に置いてあるリモコンを手に取りスイッチを押す。すると部屋の明かりが消えて真っ暗になった。
しかし完全に暗くならないように天井に吊るされているライトがほんのりと光っている。これなら多少見えなくても問題ないだろう。
「よし、これでオッケーですね!それではお休みなさい……」
「あぁ……っておいちょっと待て!!」
そのまま横になろうとする夏帆の腕を掴み止める。
「なんですか先輩?」
「お前の布団はそっちの床だろ!なんでオレのベッドで寝ようとしてんだよ!」
「え?わざわざ先輩が私の布団に来るんですか?横にいたほうが色々早いと思って?」
「何もしねぇからな!?絶対にしないからな!?」
やめてくれ……もうすでにこの会話だけで疲れてきたんだが……。
「しないのはいいんですけど。せっかく初めてのクリスマスなんですし一緒に寝てください」
「じゃあ何で布団買ったんだよ!?」
「そんな事言わずに私と一緒に寝ましょうよ~。ほらこっち来てください!」
「ちょっ!引っ張んなって!分かった!一緒に寝ればいいんだろ!?」
結局押し切られてしまいオレ達は一つのベッドの中で横に並んで眠ることになった。…………マジで勘弁してくれ。
それからしばらく経つも一向に眠れなかった。なぜなら隣にいる夏帆を意識してしまっているからだ。今までは同じ部屋で過ごしていてもここまで意識することはなかった。だけど今は違う。シングルサイズの狭いベッドの中に男女二人が横になっているのだ。そりゃ緊張するわ。
チラッと夏帆の方を見るとスヤスヤと気持ち良さそうに眠っている。幸せそうな顔をして眠りについていた。
(コイツ本当に寝てんだろうな?)
あまりにも静かに眠るものだから不安になり耳を近づけてみるとスーッという寝息が聞こえた。どうやら本当に眠っているらしい……と思ったその時
「先輩。口はこっちですよ?」
突然目を開けた夏帆がオレの顔を見ながら言った。
「うおっ!?起きてたのか!?」
「はい。最初からずっと寝ていませんよ」
「うぜぇ……」
「あれキスしようとしたんじゃないんですか?あわよくばそのまま……あっ!一応先輩の押し入れにあれは準備してありますからね!安心ですよねお互いに!」
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