【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?
74. たまにはいいかな
74. たまにはいいかな
風邪を引いて熱がある夏帆を看病することになったオレはとりあえず夏帆の側にいることにする。
「あのさ夏帆。オレに出来ること何もないぞ?」
「先輩が居てくれるだけで安心するので、ワガママ言ってすいません。」
「別にいいけどな。」
そう言いながら、オレは夏帆の部屋を見渡す。正直初めて入るから少し緊張している。今まで女の子の部屋なんか入ったことないからな……これが女子の部屋か。
「あの先輩……そんなに部屋を見られると恥ずかしいですよぉ」
「お前はオレの部屋に居座ってるんだけどな?」
「そっそれは……彼女だから仕方なくないですか?」
「じゃあ仕方なくないな。お前は彼女じゃないから。せっかくだし色々物色するか」
「ちょ!やめてくださいよ!」
「まぁ冗談だ。流石に病人相手にそんなことはしない。」
「うぅ……」
何だろうこの感じ……今なら何でも許される気がする。
「そうだ。アイス食べたいです。買ってきてください。高いやつでお願いします。」
「おいこら。病人が図に乗るんじゃねぇよ。」
「そのくらい良いじゃないですか。ね?先輩、私のこと好きでしょ?」
「ぐぬぬ……わかったよ。行けばいいんだろ行けば」
結局押し切られてしまった。どうも最近のオレはコイツに対して甘くなってきているようだ。仕方ない買いに行くとするか。
近くのコンビニで適当に安いものを選ぶ。ついでだから薬も買っておいてやるか。オレは買い物をして部屋に戻ると夏帆は眠っていた。
「すぅ……すぅ……」
静かに寝息を立てている夏帆を見る。本当に黙ってれば可愛いのにな。
「んぅ……せんぱいぃ……」
何か夢でも見ているのか、幸せそうな顔をしながら寝言を言う夏帆。こんな顔をされたら起こすわけにもいかないし、このまま寝かせてやるとするかな。
「せんぱーい……そんな無理矢理はダメですよぉ~……」
……どんな夢を見てんだよ。こいつ夢の中でもうぜぇ……。
「はぁ……せっかくだからお粥でも作ってやるか……。」
オレは自分の部屋に戻って料理をする。正直、自炊などやったことない。スマホを見ながらお粥を完成させる。久しぶりに包丁なんか握ったせいか指先を切ってしまった。なんか火傷もしたし。とりあえず出来上がったお粥を持っていく。
「お粥作ったぞ。起きれるか?」
「うぅ……もう少しだけ待って下さい」
夏帆は目を擦りながらゆっくりと体を起こす。まだダルそうだ。
「ほれ、熱いから気をつけろよ」
「え?先輩が作ってくれたんですか!?いつも自炊しないのに!?愛する私だけのために!?」
「驚きかたがウザいんだよお前。ただのお粥だろ。美味いかは保証しないからな?」
「ありがとうございます!いただきます!」
元気よく返事をした夏帆はレンゲを手に取りお粥を口に運ぶ。
「ふわぁ~……おいしいですぅ……」
夏帆は美味しそうに作ったお粥を食べる。初めて作ったけどこんなに喜んでくれるならたまになんか手料理を作ってもいいかもなと思うオレがいるのだった。
風邪を引いて熱がある夏帆を看病することになったオレはとりあえず夏帆の側にいることにする。
「あのさ夏帆。オレに出来ること何もないぞ?」
「先輩が居てくれるだけで安心するので、ワガママ言ってすいません。」
「別にいいけどな。」
そう言いながら、オレは夏帆の部屋を見渡す。正直初めて入るから少し緊張している。今まで女の子の部屋なんか入ったことないからな……これが女子の部屋か。
「あの先輩……そんなに部屋を見られると恥ずかしいですよぉ」
「お前はオレの部屋に居座ってるんだけどな?」
「そっそれは……彼女だから仕方なくないですか?」
「じゃあ仕方なくないな。お前は彼女じゃないから。せっかくだし色々物色するか」
「ちょ!やめてくださいよ!」
「まぁ冗談だ。流石に病人相手にそんなことはしない。」
「うぅ……」
何だろうこの感じ……今なら何でも許される気がする。
「そうだ。アイス食べたいです。買ってきてください。高いやつでお願いします。」
「おいこら。病人が図に乗るんじゃねぇよ。」
「そのくらい良いじゃないですか。ね?先輩、私のこと好きでしょ?」
「ぐぬぬ……わかったよ。行けばいいんだろ行けば」
結局押し切られてしまった。どうも最近のオレはコイツに対して甘くなってきているようだ。仕方ない買いに行くとするか。
近くのコンビニで適当に安いものを選ぶ。ついでだから薬も買っておいてやるか。オレは買い物をして部屋に戻ると夏帆は眠っていた。
「すぅ……すぅ……」
静かに寝息を立てている夏帆を見る。本当に黙ってれば可愛いのにな。
「んぅ……せんぱいぃ……」
何か夢でも見ているのか、幸せそうな顔をしながら寝言を言う夏帆。こんな顔をされたら起こすわけにもいかないし、このまま寝かせてやるとするかな。
「せんぱーい……そんな無理矢理はダメですよぉ~……」
……どんな夢を見てんだよ。こいつ夢の中でもうぜぇ……。
「はぁ……せっかくだからお粥でも作ってやるか……。」
オレは自分の部屋に戻って料理をする。正直、自炊などやったことない。スマホを見ながらお粥を完成させる。久しぶりに包丁なんか握ったせいか指先を切ってしまった。なんか火傷もしたし。とりあえず出来上がったお粥を持っていく。
「お粥作ったぞ。起きれるか?」
「うぅ……もう少しだけ待って下さい」
夏帆は目を擦りながらゆっくりと体を起こす。まだダルそうだ。
「ほれ、熱いから気をつけろよ」
「え?先輩が作ってくれたんですか!?いつも自炊しないのに!?愛する私だけのために!?」
「驚きかたがウザいんだよお前。ただのお粥だろ。美味いかは保証しないからな?」
「ありがとうございます!いただきます!」
元気よく返事をした夏帆はレンゲを手に取りお粥を口に運ぶ。
「ふわぁ~……おいしいですぅ……」
夏帆は美味しそうに作ったお粥を食べる。初めて作ったけどこんなに喜んでくれるならたまになんか手料理を作ってもいいかもなと思うオレがいるのだった。
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