【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?
64. 言ってはいない
64. 言ってはいない
「ねぇ先輩!ついに2学期ですね!学校ですね!」
「なんでお前はそんなに嬉しそうなんだよ?昨日まで『夏休みが終わるの嫌だよぉ~』とか言ってたのに」
「だって、先輩の制服姿久しぶりでテンション上がりますよ!」
「朝からうるせぇ……」
「えぇー!?せっかくの恋人同士の登校なんですけど……まあいいです。では行きましょう!」
「おい夏帆。オレたちは恋人じゃねぇし、一緒に登校もしねぇから」
オレがそう言うと夏帆は頬を膨らませることなく笑顔でこう言った。
「夏帆……いやーん。先輩ったら!嬉しすぎですよぉ~!」
「お前が名前で呼べって言ったんだろ!もう呼ばねぇ。ムカつく。じゃあな白石。」
「あっちょっと待ってくださいよぉ!照れ屋さんなんだからぁ~!」
こうして今日からいつも通り騒がしい学校生活が始まる。
そして昼休み。購買に行くために廊下を歩いている時だった。
「せんぱぁ~いっ!!」
後ろから走って追いかけてきたのか息切れをしながら夏帆がこちらに向かってきた。
「お前!学校で話しかけるなよ!こっちにこい!」
オレはそのまま夏帆を連れ出す。この時間は誰も来ないであろう屋上に連れていくことにした。
「お前さ、学校で話しかけるのマジで止めてくんね?」
「だって先輩に会いたかったんですよぉ!それに用事もあったし!」
「帰ったら会えるだろ?それで何の用事だよ?」
「はい!これどうぞ!」
そう言いながら夏帆は小さな紙袋を手渡してきた。
「なんだこれ?」
「お弁当です!先輩のために作ったんですよっ!」
「は?」
「だから私が作ったお弁当です!」
「いやいやいや!それはおかしいだろ!?週末に夕飯を食べるからって約束だろうが!」
「それは違いますよ先輩。あの時は選んでもらいましたけど、私はお弁当を作らないなんて言ってませんよね?」
なんだこれ……?新手の詐欺かなんかなのか?こいつ本当に頭大丈夫か?
「とりあえず食べてください!食べないならこれから毎日作ります!」
「やめろ!分かった食べるから!」
結局、新たな始まりは波乱の幕開けだった。まぁお弁当は美味しかったんだけどさ……
「ねぇ先輩!ついに2学期ですね!学校ですね!」
「なんでお前はそんなに嬉しそうなんだよ?昨日まで『夏休みが終わるの嫌だよぉ~』とか言ってたのに」
「だって、先輩の制服姿久しぶりでテンション上がりますよ!」
「朝からうるせぇ……」
「えぇー!?せっかくの恋人同士の登校なんですけど……まあいいです。では行きましょう!」
「おい夏帆。オレたちは恋人じゃねぇし、一緒に登校もしねぇから」
オレがそう言うと夏帆は頬を膨らませることなく笑顔でこう言った。
「夏帆……いやーん。先輩ったら!嬉しすぎですよぉ~!」
「お前が名前で呼べって言ったんだろ!もう呼ばねぇ。ムカつく。じゃあな白石。」
「あっちょっと待ってくださいよぉ!照れ屋さんなんだからぁ~!」
こうして今日からいつも通り騒がしい学校生活が始まる。
そして昼休み。購買に行くために廊下を歩いている時だった。
「せんぱぁ~いっ!!」
後ろから走って追いかけてきたのか息切れをしながら夏帆がこちらに向かってきた。
「お前!学校で話しかけるなよ!こっちにこい!」
オレはそのまま夏帆を連れ出す。この時間は誰も来ないであろう屋上に連れていくことにした。
「お前さ、学校で話しかけるのマジで止めてくんね?」
「だって先輩に会いたかったんですよぉ!それに用事もあったし!」
「帰ったら会えるだろ?それで何の用事だよ?」
「はい!これどうぞ!」
そう言いながら夏帆は小さな紙袋を手渡してきた。
「なんだこれ?」
「お弁当です!先輩のために作ったんですよっ!」
「は?」
「だから私が作ったお弁当です!」
「いやいやいや!それはおかしいだろ!?週末に夕飯を食べるからって約束だろうが!」
「それは違いますよ先輩。あの時は選んでもらいましたけど、私はお弁当を作らないなんて言ってませんよね?」
なんだこれ……?新手の詐欺かなんかなのか?こいつ本当に頭大丈夫か?
「とりあえず食べてください!食べないならこれから毎日作ります!」
「やめろ!分かった食べるから!」
結局、新たな始まりは波乱の幕開けだった。まぁお弁当は美味しかったんだけどさ……
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