【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?
54. 押し掛け準備
54. 押し掛け準備
都内から1時間半。オレは田舎の実家に帰省していた。
「ただいまー」
玄関の扉を開け、声を上げる。が、返事はない。靴を脱いで家に上がると、リビングの方でテレビの音が聞こえてきた。どうやら両親は2人で映画でも観ているようだ。
「おい。帰ったぞ」
「おう秋人お帰り!」
「久しぶり。元気でなによりだよ」
2人は揃ってソファから立ち上がり、笑顔を浮かべた。
「ああ……ってか母さん。また太ったんじゃないか?」
「え? そ、そうかなぁ」
「前より腹が出てる気がするけど」
「あははっ、やっぱりわかるぅ~?」
母さんは自分の腹部をさすりながら照れくさそうな笑みを浮かべる。相変わらずこの母親は自分の体形の変化には敏感だ。
「まあ健康的な証拠だろうけどさ……」
「そういえば秋人。お前彼女でもできたのか?春頃から全然母さんに連絡寄越さなくなっただろ?」
「彼女!?あいつはそんなんじゃねぇし!てか連絡しなかったのだって別に普通だし!」
いきなり父さんの口から"彼女"という言葉が出てきたせいで、つい過剰に反応してしまう。
「あいつ?そうかそうか。好きな人ができたのか?良かった良かった」
「だから違うって言ってんだろ!もういいよ部屋にいるから!」
オレは父さんに背を向けると階段を駆け上がった。部屋に入ると、すぐさまベッドに飛び込む。
「なんなんだあの親父は……。いつもはあんな事言わないくせに」
何故か今日だけはしつこく詮索してくる。まるで白石のようにウザい。すると部屋に母親がやってくる。
「秋人。お客さん来てるわよ」
「え?客?誰にも帰ること言ってないけど?」
「そうなの?母さんも見たことない人だけど、秋人の知り合いよ。」
誰だよ……。オレはそのまま玄関に向かうと目を疑いたくなる光景が見えた。
「あっ!先輩!来ちゃいました!」
「白石!?お前なんで!?」
「なんでって……先輩がいないのは寂しいし、ついでだからご挨拶に来たんじゃないですか。」
「そんなのいらないだろ!帰れよ!」
「イヤです!」
「イヤですじゃねえよ!ここはオレの実家だぞ!」
突然現れた白石のせいで大騒ぎになる。それを見ていた両親も何事かと思い玄関にやってきた。
「あらあら、賑やかな子ね。秋人の後輩さんかしら?」
「もしかして彼女か秋人?」
「あっ初めまして。白石夏帆と申します。秋人先輩とはいつも仲良くさせていただいてまして……部屋が隣なんです。ほとんど同棲のような生活をしてます」
「ちょっ!?お前なに勝手に言ってんだよ!」
「事実じゃないですか」
「事実じゃねぇだろ!誤解されるだろ!」
「まあまあ2人とも落ち着きなさい。夏帆ちゃんだったかしら?どうぞあがって。」
「はい。お邪魔しまーす」
母さんに言われ、オレ達はとりあえず話を中断する。その後、リビングに場所を移して改めて自己紹介をした。ちなみに両親は白石のことを気に入ってくれたらしく、終始ニコニコしている。
くそっ。こいつ……ついにやりやがった。オレの部屋ならず実家にまで押しかけてくるなんて。
そしてそのあと、なぜか白石はウチの両親と仲良くなり、そのまま泊まることになった。……おかしいだろ。なんでこんなことに。変なことにならなきゃいいが……
都内から1時間半。オレは田舎の実家に帰省していた。
「ただいまー」
玄関の扉を開け、声を上げる。が、返事はない。靴を脱いで家に上がると、リビングの方でテレビの音が聞こえてきた。どうやら両親は2人で映画でも観ているようだ。
「おい。帰ったぞ」
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「久しぶり。元気でなによりだよ」
2人は揃ってソファから立ち上がり、笑顔を浮かべた。
「ああ……ってか母さん。また太ったんじゃないか?」
「え? そ、そうかなぁ」
「前より腹が出てる気がするけど」
「あははっ、やっぱりわかるぅ~?」
母さんは自分の腹部をさすりながら照れくさそうな笑みを浮かべる。相変わらずこの母親は自分の体形の変化には敏感だ。
「まあ健康的な証拠だろうけどさ……」
「そういえば秋人。お前彼女でもできたのか?春頃から全然母さんに連絡寄越さなくなっただろ?」
「彼女!?あいつはそんなんじゃねぇし!てか連絡しなかったのだって別に普通だし!」
いきなり父さんの口から"彼女"という言葉が出てきたせいで、つい過剰に反応してしまう。
「あいつ?そうかそうか。好きな人ができたのか?良かった良かった」
「だから違うって言ってんだろ!もういいよ部屋にいるから!」
オレは父さんに背を向けると階段を駆け上がった。部屋に入ると、すぐさまベッドに飛び込む。
「なんなんだあの親父は……。いつもはあんな事言わないくせに」
何故か今日だけはしつこく詮索してくる。まるで白石のようにウザい。すると部屋に母親がやってくる。
「秋人。お客さん来てるわよ」
「え?客?誰にも帰ること言ってないけど?」
「そうなの?母さんも見たことない人だけど、秋人の知り合いよ。」
誰だよ……。オレはそのまま玄関に向かうと目を疑いたくなる光景が見えた。
「あっ!先輩!来ちゃいました!」
「白石!?お前なんで!?」
「なんでって……先輩がいないのは寂しいし、ついでだからご挨拶に来たんじゃないですか。」
「そんなのいらないだろ!帰れよ!」
「イヤです!」
「イヤですじゃねえよ!ここはオレの実家だぞ!」
突然現れた白石のせいで大騒ぎになる。それを見ていた両親も何事かと思い玄関にやってきた。
「あらあら、賑やかな子ね。秋人の後輩さんかしら?」
「もしかして彼女か秋人?」
「あっ初めまして。白石夏帆と申します。秋人先輩とはいつも仲良くさせていただいてまして……部屋が隣なんです。ほとんど同棲のような生活をしてます」
「ちょっ!?お前なに勝手に言ってんだよ!」
「事実じゃないですか」
「事実じゃねぇだろ!誤解されるだろ!」
「まあまあ2人とも落ち着きなさい。夏帆ちゃんだったかしら?どうぞあがって。」
「はい。お邪魔しまーす」
母さんに言われ、オレ達はとりあえず話を中断する。その後、リビングに場所を移して改めて自己紹介をした。ちなみに両親は白石のことを気に入ってくれたらしく、終始ニコニコしている。
くそっ。こいつ……ついにやりやがった。オレの部屋ならず実家にまで押しかけてくるなんて。
そしてそのあと、なぜか白石はウチの両親と仲良くなり、そのまま泊まることになった。……おかしいだろ。なんでこんなことに。変なことにならなきゃいいが……
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