【究極の押し掛けラブコメ】後輩ちゃんは先輩と付き合ってます!!?

夕姫

37. テンションアップ

37. テンションアップ


「じゃーん!どうですか先輩!私の水着姿は?」

「おっ……おう。まぁ可愛いと思うぞ」

 オレと白石は大型プール施設に来ている。ここは屋内プールなので、天候に左右されず遊べるのが利点だ。日焼けの心配も少ないしな。

 それにしても……白石のやつ……意外に胸があるな。着痩せするタイプなのか?そう考えると、いつも抱きつかれた時に腕に当たる感触が……いかんいかん……。さすがにジロジロ見過ぎか……。でも……気になるよな……。

「ちょっと先輩!ちゃんと見てくださいよ!」

「おぉ悪い悪い。ちょっと考え事してたわ」

「もう!失礼ですね!もっとしっかり見てください!」

「あぁ分かった分かった。見てるって……」

「えぇ~なんか軽いんですけど……。本当に見てます?視線が私の胸にしかないんですけど?」

「そんなことねぇって……。ちゃんとお前の身体全体を見ているから大丈夫だって……」

「いやーん。そんなに見つめないでくださいよぉ。恥ずかしくなってきちゃいますぅ~」

 なんでこんなテンション高いんだこいつ?うぜぇ……。正直言ってかなりウザい。

「はっ!もしかして私の魅力にメロメロになってるんじゃ!?それなら彼女として嬉しい限りですけどね!」

「お前はオレの彼女でも何でもない」

「ふふっ。照れなくていいんですよ先輩?素直じゃないですね~」

 くそっ……なんだこいつ?マジで面倒臭いぞ?

「ほらほら先輩!早く行きましょうよ!まずは何しますか?」

「そうだな……とりあえず流れるプールにでも入ればいいんじゃないか?」

「了解です!じゃあ早速行きましょうか!」

「おい引っ張るなよ!転ぶだろうが!」

「あっ!すいません!つい興奮しちゃいました!」

 すごくウザいテンションの白石だけど、見ていて本当に楽しんでくれているようだ。たまにはこういうのもいいかもな。

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