ポンコツお嬢様とその執事クソである

黒月白華

な、ふ、太るわけないでしょ?

「あーん、美味しいわ!あんこ餅!!きな粉餅きなこもちも美味しいけど、もちろんお雑煮も捨て難くてよ」
ともっちゃもっちゃと餅を頬張る私。近所で新年の祭りがあり、お餅投げでたくさん魚住と拾ってきた!

「お、お嬢様…。いや、豚?随分と肥えて嘆かわしい。正月太りしょうがつぶとりくさ
と魚住が言い、私はなに言ってんのこいつ?
と思ったが、魚住が鏡と体重計を出してきた。

鏡の中にほおが膨らみ、二重顎の女がいる。因みに下を見たら大きな風船腹ふうせんばらがある。誰かしらこの女。


「美玖お嬢様…。現実を受け止めてください」
と魚住が言う。体重計にそろそろ乗ってみると…


「!?針?」
グイーーーーンと針はどんどん動いて止まる。70……。

「ぎゃあああああああああああ」
と絶叫すると、隣からドンと壁を叩かれ、魚住が私の口を押さえた。

「うるっせえよ!!バカッ!!」
と隣の住人が怒る。

「す、すみませーん」
と魚住が言う。

「お嬢様のせいですよ」

「ふごふごっ!」
まだ手をどけてもらえないから息が苦しい。

「あ、豚そっくり。面白おもしれぇ」
殺意湧く。

私は考え込んだ。

「困ったわ。このままお正月が明けたら、この身体からだで登校しなきゃだわ。

今年はお祖父様おじいさまにより、貧乏暮らしをさせられてる為、高級ジムでイケメンガチムチトレーナーに指導して貰えないわ」

「普通に自力で痩せるしか無いでしょうね草」
と魚住は私を見て笑いを堪えてこらえている。

「自力って、一体どうするの?」

「そりゃもう飲まず食わずで」

「死ぬし!」

「じゃあ水だけとか」

「それも死ぬし!」

「2週間くらいは大丈夫かと」

「死ぬ手前だし!!」

「精神的に追い詰めるためにも、なんか洞窟とかに閉じ込めておくとか」

「いや、死ぬし!!」
と言うと魚住は

「じゃあもう1ヶ月くらい学校休んでしまえ!」

「うん、そうするー」
と言う事で私は冬休みから痩せるまで休むことにした。


「マジでアホですね。お嬢様」
と魚住が自分で提案しといて言う。

学校で魚住が上手く誤魔化してくれてるみたいだけど

「お嬢様…。学校では、お嬢様が事故に遭い、ひと月入院ということになってます」
と言う。

「ふーん、そうなの」

ボリボリムシャムシャバクバクズルズル。

と煎餅と肉まんとドーナッツとカップ麺を啜るすする私に魚住は虫ケラを見る様な目で

「お前…なに食ってんの?ふざけんなよこの肥えた豚がっ!

どうやって食料しょくりょうを調達しやがったんだよ!!?かねは置いてってないのに!?」

「え?その辺歩いてたら、親切なお爺さん夫婦の荷物とか持ってあげたり、家のなか掃除してあげたら、お礼にたくさん貰ったの。これも私が可愛いからね」
と見せびらかすと全部没収された!

「わ、私の食料しょくりょうに何すんのよ!!」

「うるせえ!!
このデブ!
ブス!
アホが!!
お前のことを思い、心配してるクラスメイトに土下座どげざしてこいや!!

お前今日からこれな」
とお皿に煮干をちょこんと置かれた。

「!!?はあああああ!?
これだけ!?ふざけんじゃないわよ!死ぬわよ?」

「はあ、死んでいいですよ?もうほんと死ねばいい」

「あんた最低ね!主人の私に死ねばいいとか言う執事いないわよ!?」

「はあ、もうなんか疲れたんで死ねばいいと思います!

お嬢様、本気で痩せないと、このアパートからも追い出すからな!!いいな?このデブ!」
と言われ、私は魚住が本気で追い出そうとしているのに気付く。酷い!私にホームレスになれって言うの?

「わ、わかったわよ…。や、痩せればいいんでしょ痩せれば…」
と渋々ダイエットを始めた。

そして私の厳しいダイエット生活が始まった。食料しょくりょうは最初、煮干と水で頑張ってフラフラとランニングしたら、煮干を増やされたので私は頑張って、来る日も来る日もランニングや腹筋を鍛えまくり、ついに元のスレンダーな美少女女子高生へと体型が戻った。

「お嬢様…。やりましたね…。俺は嬉しいです。今月もお嬢様の食費を削り、俺の魔法少女ミミたんのフィギュアが買えたこと!

もう一生ダイエットしててくれていいんですよ?」
と魚住が新品の魔法少女ミミたんフィギュアに頰ずりほおずりしている。キモ。

「マジ死ねばいいのにあんた」

とりあえず私は次の日から登校したら、机に花が飾ってかざってあった。1ヶ月も登校してなかったので、もはや死んだ奴扱い。ていうか、この花飾ったかざった奴、後で見つけ出してぶち殺すからな!!




コメント

  • ノベルバユーザー602486

    まず表紙に惹かれて読みはじめました。
    とても面白く続きが気になります。

    1
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