【最強のパン屋爆誕!?】~すべてを程よく焼きつくす私の炎魔法が周りから『パン魔法』と呼ばれてなぜかバズっていた件~
34. 大量注文するなら予約しておきなさい
34. 大量注文するなら予約しておきなさい
早速宿屋に戻り、フィーナとエドに報告をしようとしたけど、あの2人がまだ戻ってきていない。
まさかホーンラビットごときに手こずっているのかしら?それともまた黙ってアイスクリームを食べてるのか……。どっちもあり得るので困る。
「ただいま戻りました~」
「お待たせしました」
2人が戻ってきたのは30分程経ってからだった。どうやら無事に倒せたみたいね。
「遅かったわね。何かあった?」
「いえ、特に問題はなかったですよ~。ただ……」
「少し気になる事がありまして」
なんだか歯切れが悪いな……そういう時は上司の私に相談しなさいよ。
「どうかしたの?」
「あのギルドの受付嬢の人が言っていた鉱山の調査なんですけど~魔物が活発化して危険な状況らしいんです」
「近々、騎士団が来るかも知れないと噂になっていましたよ。どうしますかリンネ様?」
なるほど。このままだとまた騎士団に追われることになるわね……それはそれで面倒だし、ここは一旦身を隠したほうがいいかも。
「それだとフランクさんのお願いやめるのリンネ様?」
「フランクさん?誰ですかそれ?」
「今日、森でイレン草を探していたらゴブリンに襲われていてね。助けてあげたのよ。この街の鍛冶屋で鉱山で鉱石を掘りたいから護衛をして欲しいって頼まれたのよ」
「助けたって……少しは自分の立場を考えてくださいよリンネ様……」
呆れているエド。仕方ないでしょ。人助けなんだから。
「その人の護衛やるんですか?私……少し怖いです。知らない人間は……」
確かにフィーナはそうかもしれないわね。無理に依頼を受けるつもりはないし、明日断りに行くことにするか。
そして私たちはそのまま眠りについた。
どのくらい時間がたっただろうか外から大きな鐘の音が鳴り響く。そう警鐘だ。
「んあ?」
「リンネ様!起きてください!」
「エド?なによ……どうしたの?」
「ボクも分かりません。とにかくフィーナさんとルチアさんと合流しましょう」
「え?私……まだ寝間着なんだけど……ちょっと!」
無理やり布団を引き剥がされ部屋を出る。するとそこには慌ただしく走る街の人達がいた。
「なにこれ?」
「とにかく外に向かいますよ」
宿を出て街の入り口に向かう。そこでは街の住人たちが避難していた。その中にフランクがいたので声をかけることにした。
「なにこれ?どうかしたの?」
「おお!リンナさん!街の近くの鉱山から大量のモンスターが出てきたんだ。良かったぜ、護衛をお願いする前で。とにかく避難したほうがいい」
「でもなんで急に?」
「分からねぇ。だがこの数じゃ騎士団が来る前に街が大変なことになるだろうな」
まずいわね……。なんとかしないと……。待てよ……これは逆にチャンスかもしれない。そうと決まれば準備を急がないと!
「フィーナ。手伝って」
「はい?」
とりあえずエドとルチアには街の避難誘導を手伝うように指示をした。私はフィーナと共にある準備を始めることにした。
数分後。私は準備を終えてみんなのところに戻る。そして私の姿を見たエドが大きな声をあげる。
「ええ!?リンネ様!?血迷ったんですか!?」
「あれ!?また……綺麗な赤い髪に戻ってるリンネ様!」
「とりあえずエド、行くわよ。フィーナ、ルチアをお願い」
私はエドの腕を強引に引っ張って街の外へ出る。
「ちょっ……リンネ様……そんなに急いでどこにいくんですか!?」
「決まってるじゃない。鉱山よ」
「さっきの話聞いてました?モンスターが大量に出てきてるんですよ!?」
「だから行くのよ。私だって戦いたくないけど、もしこのミゼットを救うことが出来たなら、一応危険人物という騎士団の誤解は解けるかもしれないじゃない?」
ここで功績をあげておけば、『赤い髪のパン魔法の女は危険人物』という誤解は解けて、『鉱山の街ミゼットを救った人物』として騎士団にも目をつけられなくなるはず……多分だけどね。
「なるほど。だから赤い髪に戻したんですね?髪痛みますよ?そんなにコロコロ変えてたら」
「誰のせいだと思ってんのよ!」
「誰のせいでもないですよ。リンネ様がガルーダを倒したんだから、元はと言えばリンネ様ですよ?」
うるさいわね。私は悪くないわよ。悪いのはあのゴリラなんだから。
「まぁリンネ様の考えは分かりました。でもなんでボクも?」
「芋虫の魔物がいたらどうすんのよ?」
「ああ……そういうことですか……」
呆れるエドを無視して私はさらにスピードを上げる。そして目的地である鉱山に到着する。するとそこには大量の魔物がひしめいていた。こらこら。大量注文するなら前もって予約しておきなさいよね?当日大量注文とか迷惑だから。
「うわ……これはひどいですね……こんなのが街まで来たら大変なことになりますよ」
「えーっと……うん。芋虫の魔物はいないわ。なら楽勝ね?」
「楽勝って、どこをどうみたらそうなるんですか!?」
「この前のドラゴンくらい強いのはいないし、全員焼くことできるでしょ。普通よ。誰でも倒せるわ」
エドは私を見ながら大きなため息をついているが無視をする。さてさて……大量のご注文が入ったわね。私のパン作りのスキルを見せてあげようかしらね。
早速宿屋に戻り、フィーナとエドに報告をしようとしたけど、あの2人がまだ戻ってきていない。
まさかホーンラビットごときに手こずっているのかしら?それともまた黙ってアイスクリームを食べてるのか……。どっちもあり得るので困る。
「ただいま戻りました~」
「お待たせしました」
2人が戻ってきたのは30分程経ってからだった。どうやら無事に倒せたみたいね。
「遅かったわね。何かあった?」
「いえ、特に問題はなかったですよ~。ただ……」
「少し気になる事がありまして」
なんだか歯切れが悪いな……そういう時は上司の私に相談しなさいよ。
「どうかしたの?」
「あのギルドの受付嬢の人が言っていた鉱山の調査なんですけど~魔物が活発化して危険な状況らしいんです」
「近々、騎士団が来るかも知れないと噂になっていましたよ。どうしますかリンネ様?」
なるほど。このままだとまた騎士団に追われることになるわね……それはそれで面倒だし、ここは一旦身を隠したほうがいいかも。
「それだとフランクさんのお願いやめるのリンネ様?」
「フランクさん?誰ですかそれ?」
「今日、森でイレン草を探していたらゴブリンに襲われていてね。助けてあげたのよ。この街の鍛冶屋で鉱山で鉱石を掘りたいから護衛をして欲しいって頼まれたのよ」
「助けたって……少しは自分の立場を考えてくださいよリンネ様……」
呆れているエド。仕方ないでしょ。人助けなんだから。
「その人の護衛やるんですか?私……少し怖いです。知らない人間は……」
確かにフィーナはそうかもしれないわね。無理に依頼を受けるつもりはないし、明日断りに行くことにするか。
そして私たちはそのまま眠りについた。
どのくらい時間がたっただろうか外から大きな鐘の音が鳴り響く。そう警鐘だ。
「んあ?」
「リンネ様!起きてください!」
「エド?なによ……どうしたの?」
「ボクも分かりません。とにかくフィーナさんとルチアさんと合流しましょう」
「え?私……まだ寝間着なんだけど……ちょっと!」
無理やり布団を引き剥がされ部屋を出る。するとそこには慌ただしく走る街の人達がいた。
「なにこれ?」
「とにかく外に向かいますよ」
宿を出て街の入り口に向かう。そこでは街の住人たちが避難していた。その中にフランクがいたので声をかけることにした。
「なにこれ?どうかしたの?」
「おお!リンナさん!街の近くの鉱山から大量のモンスターが出てきたんだ。良かったぜ、護衛をお願いする前で。とにかく避難したほうがいい」
「でもなんで急に?」
「分からねぇ。だがこの数じゃ騎士団が来る前に街が大変なことになるだろうな」
まずいわね……。なんとかしないと……。待てよ……これは逆にチャンスかもしれない。そうと決まれば準備を急がないと!
「フィーナ。手伝って」
「はい?」
とりあえずエドとルチアには街の避難誘導を手伝うように指示をした。私はフィーナと共にある準備を始めることにした。
数分後。私は準備を終えてみんなのところに戻る。そして私の姿を見たエドが大きな声をあげる。
「ええ!?リンネ様!?血迷ったんですか!?」
「あれ!?また……綺麗な赤い髪に戻ってるリンネ様!」
「とりあえずエド、行くわよ。フィーナ、ルチアをお願い」
私はエドの腕を強引に引っ張って街の外へ出る。
「ちょっ……リンネ様……そんなに急いでどこにいくんですか!?」
「決まってるじゃない。鉱山よ」
「さっきの話聞いてました?モンスターが大量に出てきてるんですよ!?」
「だから行くのよ。私だって戦いたくないけど、もしこのミゼットを救うことが出来たなら、一応危険人物という騎士団の誤解は解けるかもしれないじゃない?」
ここで功績をあげておけば、『赤い髪のパン魔法の女は危険人物』という誤解は解けて、『鉱山の街ミゼットを救った人物』として騎士団にも目をつけられなくなるはず……多分だけどね。
「なるほど。だから赤い髪に戻したんですね?髪痛みますよ?そんなにコロコロ変えてたら」
「誰のせいだと思ってんのよ!」
「誰のせいでもないですよ。リンネ様がガルーダを倒したんだから、元はと言えばリンネ様ですよ?」
うるさいわね。私は悪くないわよ。悪いのはあのゴリラなんだから。
「まぁリンネ様の考えは分かりました。でもなんでボクも?」
「芋虫の魔物がいたらどうすんのよ?」
「ああ……そういうことですか……」
呆れるエドを無視して私はさらにスピードを上げる。そして目的地である鉱山に到着する。するとそこには大量の魔物がひしめいていた。こらこら。大量注文するなら前もって予約しておきなさいよね?当日大量注文とか迷惑だから。
「うわ……これはひどいですね……こんなのが街まで来たら大変なことになりますよ」
「えーっと……うん。芋虫の魔物はいないわ。なら楽勝ね?」
「楽勝って、どこをどうみたらそうなるんですか!?」
「この前のドラゴンくらい強いのはいないし、全員焼くことできるでしょ。普通よ。誰でも倒せるわ」
エドは私を見ながら大きなため息をついているが無視をする。さてさて……大量のご注文が入ったわね。私のパン作りのスキルを見せてあげようかしらね。
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