【最強のパン屋爆誕!?】~すべてを程よく焼きつくす私の炎魔法が周りから『パン魔法』と呼ばれてなぜかバズっていた件~
24. 部下を守るのが上司の務め
24. 部下を守るのが上司の務め
私はルチアと共に『奇跡の花』を探すことに決めた。とりあえず宿屋に連れて帰りフィーナとエドにも話すことにする。
「という訳なんだけど、2人ともどうかしら?」
「もちろん行きますよ!ルチアちゃん任せて下さいね!森はエルフの家みたいなものですから!」
「ありがとうフィーナお姉ちゃん」
「お姉ちゃん……く~っ!いい響きですね!」
何故か感動しているフィーナは放っておく。なんか庭から家に昇格したらしい。この前みたいなことにならなければいいけど。
「ボクも賛成ですよ!リンネ様ほどじゃありませんけど魔法は使えますから!えっと……ルチア……さん」
「ありがとうエドお兄ちゃん」
「お兄ちゃん……うわぁ……」
鼻の下が伸びてるわよエド。明らかに好意があふれでてるけどさ……まったく、これだから思春期のガキは……。
「それなら決まりね。悪いんだけどルチアと一緒に服を買ってきて、さすがにそのボロじゃ可哀想でしょ」
「え?でも……」
「いいのよルチア。昨日結構稼げたし、勝手にアイスクリーム食べてた人もいるくらいだから問題はないわよね?ねぇフィーナ、エド?」
「え!?あっはい」
「根に持つタイプなんですねリンネ様は。」
こうしてフィーナとエドはルチアと共に服を買いに行ってもらうことにする。私はやることがあるから。
宿屋に戻る途中に寄ったお店で購入した物を取り出す。ルチアの素直に生きる姿を見てしまったから……。
「ピピィ!」
「あら?ピー助。一緒に行かなかったの?というかあなたのお世話、私がほとんどしてるんだけど……困った食いしん坊エルフだわ。さて……始めようかしらね?」
「ピッピピィ!」
「うん。あなたも好きって言ってたものね」
大体2時間ほどたった頃だろうか。私は一通りの作業を終え部屋でみんなの帰りを待つ。するとしばらくして扉をノックする音が聞こえたので開けるとそこには3人が立っていた。
「おかえりなさいみんな。」
「ただいまです!リンネ……様?」
「何してるんですかそれ!」
「あっリンネ様真っ赤だ。綺麗」
そう私は染料で元の赤紅色に髪を戻したのだ。もう隠したくない、そのままの私でパン屋をやりたいから。
「私も素直に生きたいから。迷惑かけるかもしれないけど、あなたたちだけは私が守るから」
どんなことがあっても最後まで部下を守るのが上司の務めだからね。
「やっぱり赤い髪のほうがしっくりきますねリンネ様は!何かあっても我慢しますよリンネ様のために!」
「ボクは黒髪のほうが清楚で好みだったんですけど。まぁ仕方ないです」
なぜか2人とも上から目線なんだけどさ……私一応上司よ?そんな事を考えているとルチアが私の髪の毛を見て目を輝かせていた。
「きれいな真っ赤なお花みたい」
「ありがとねルチア。この姿が私の本当の姿よ。ルチアも可愛い服を選んだのね」
「うん。エドお兄ちゃんが選んでくれたの」
「とととっ当然ですよ!ボクが少し奮発して……じゃなかった。最低限の資金でボクの好み……じゃなかった。ルチアさんに似合う服を選びましたから!」
……本音が出てるわよエド?なんかルチアの笑顔見た瞬間顔赤くなってるし。まったくこの子ったら。まぁ……エドの気持ちも分からなくもないけどさ。少しは多めに見てあげようかしらね。
「あとアイスクリームも美味しかった!フィーナお姉ちゃんは3つも食べてたよね?お出掛けすごく楽しかった!」
「ルチアちゃん!それ言っちゃダメです!ちなみに食べたのは4つです!」
「ボクが一生懸命、資金繰りを誤魔化して浮かせたやつですから!内緒って言ったじゃないですかルチアさん!」
は?アイス食べてるじゃない!私はフィーナとエドの顔を掴みアイアンクローをかます。ここに横領の犯罪者がいたわ。クビにしようかしら?
「痛いです~!今度から1つ減らしますから~!許して下さい~!」
「ルチアさんに喜んで欲しかっただけなんですよ~!ごめんなさい!」
「ああ?ならなんで黙ってんのよ?やましい気持ちがあるからでしょうが!あとで始末書提出しなさい!」
「「ひぃ~っ!!」」
本当にしょうがない奴らなんだから……。
「あははは!みんな仲良しさんだね!」
「ピピィーッ!」
ルチアまで笑ってんじゃないわよ全く……。でもこういう雰囲気嫌いじゃないかも。それに初めてこんな声をあげて笑ってるルチアを見たわ。さて、ここからはこの子が幸せになれるように頑張らないとね。
「さぁルチア。『奇跡の花』を探しに行くわよ」
「あ。……みんなよろしくお願いします!」
そう言ってルチアは頭を下げる。うん、いい子ね。きっとフィーナやエドも気に入るはず。だってあんなに優しくしてくれているもの。
「任せてくださいルチアちゃん!森のことはエルフの私が一番知っていますからね!」
「ボクも全力でサポートしますから安心して下さいね。ルチアさんはボクの魔法で必ず守りますよ!」
「ピピピピィッ!」
「ありがとうフィーナお姉ちゃん、エドお兄ちゃん。あとピーちゃんも」
こうして私たちは北西にある迷いの森に『奇跡の花』を探しに出発することにしたのだった。
私はルチアと共に『奇跡の花』を探すことに決めた。とりあえず宿屋に連れて帰りフィーナとエドにも話すことにする。
「という訳なんだけど、2人ともどうかしら?」
「もちろん行きますよ!ルチアちゃん任せて下さいね!森はエルフの家みたいなものですから!」
「ありがとうフィーナお姉ちゃん」
「お姉ちゃん……く~っ!いい響きですね!」
何故か感動しているフィーナは放っておく。なんか庭から家に昇格したらしい。この前みたいなことにならなければいいけど。
「ボクも賛成ですよ!リンネ様ほどじゃありませんけど魔法は使えますから!えっと……ルチア……さん」
「ありがとうエドお兄ちゃん」
「お兄ちゃん……うわぁ……」
鼻の下が伸びてるわよエド。明らかに好意があふれでてるけどさ……まったく、これだから思春期のガキは……。
「それなら決まりね。悪いんだけどルチアと一緒に服を買ってきて、さすがにそのボロじゃ可哀想でしょ」
「え?でも……」
「いいのよルチア。昨日結構稼げたし、勝手にアイスクリーム食べてた人もいるくらいだから問題はないわよね?ねぇフィーナ、エド?」
「え!?あっはい」
「根に持つタイプなんですねリンネ様は。」
こうしてフィーナとエドはルチアと共に服を買いに行ってもらうことにする。私はやることがあるから。
宿屋に戻る途中に寄ったお店で購入した物を取り出す。ルチアの素直に生きる姿を見てしまったから……。
「ピピィ!」
「あら?ピー助。一緒に行かなかったの?というかあなたのお世話、私がほとんどしてるんだけど……困った食いしん坊エルフだわ。さて……始めようかしらね?」
「ピッピピィ!」
「うん。あなたも好きって言ってたものね」
大体2時間ほどたった頃だろうか。私は一通りの作業を終え部屋でみんなの帰りを待つ。するとしばらくして扉をノックする音が聞こえたので開けるとそこには3人が立っていた。
「おかえりなさいみんな。」
「ただいまです!リンネ……様?」
「何してるんですかそれ!」
「あっリンネ様真っ赤だ。綺麗」
そう私は染料で元の赤紅色に髪を戻したのだ。もう隠したくない、そのままの私でパン屋をやりたいから。
「私も素直に生きたいから。迷惑かけるかもしれないけど、あなたたちだけは私が守るから」
どんなことがあっても最後まで部下を守るのが上司の務めだからね。
「やっぱり赤い髪のほうがしっくりきますねリンネ様は!何かあっても我慢しますよリンネ様のために!」
「ボクは黒髪のほうが清楚で好みだったんですけど。まぁ仕方ないです」
なぜか2人とも上から目線なんだけどさ……私一応上司よ?そんな事を考えているとルチアが私の髪の毛を見て目を輝かせていた。
「きれいな真っ赤なお花みたい」
「ありがとねルチア。この姿が私の本当の姿よ。ルチアも可愛い服を選んだのね」
「うん。エドお兄ちゃんが選んでくれたの」
「とととっ当然ですよ!ボクが少し奮発して……じゃなかった。最低限の資金でボクの好み……じゃなかった。ルチアさんに似合う服を選びましたから!」
……本音が出てるわよエド?なんかルチアの笑顔見た瞬間顔赤くなってるし。まったくこの子ったら。まぁ……エドの気持ちも分からなくもないけどさ。少しは多めに見てあげようかしらね。
「あとアイスクリームも美味しかった!フィーナお姉ちゃんは3つも食べてたよね?お出掛けすごく楽しかった!」
「ルチアちゃん!それ言っちゃダメです!ちなみに食べたのは4つです!」
「ボクが一生懸命、資金繰りを誤魔化して浮かせたやつですから!内緒って言ったじゃないですかルチアさん!」
は?アイス食べてるじゃない!私はフィーナとエドの顔を掴みアイアンクローをかます。ここに横領の犯罪者がいたわ。クビにしようかしら?
「痛いです~!今度から1つ減らしますから~!許して下さい~!」
「ルチアさんに喜んで欲しかっただけなんですよ~!ごめんなさい!」
「ああ?ならなんで黙ってんのよ?やましい気持ちがあるからでしょうが!あとで始末書提出しなさい!」
「「ひぃ~っ!!」」
本当にしょうがない奴らなんだから……。
「あははは!みんな仲良しさんだね!」
「ピピィーッ!」
ルチアまで笑ってんじゃないわよ全く……。でもこういう雰囲気嫌いじゃないかも。それに初めてこんな声をあげて笑ってるルチアを見たわ。さて、ここからはこの子が幸せになれるように頑張らないとね。
「さぁルチア。『奇跡の花』を探しに行くわよ」
「あ。……みんなよろしくお願いします!」
そう言ってルチアは頭を下げる。うん、いい子ね。きっとフィーナやエドも気に入るはず。だってあんなに優しくしてくれているもの。
「任せてくださいルチアちゃん!森のことはエルフの私が一番知っていますからね!」
「ボクも全力でサポートしますから安心して下さいね。ルチアさんはボクの魔法で必ず守りますよ!」
「ピピピピィッ!」
「ありがとうフィーナお姉ちゃん、エドお兄ちゃん。あとピーちゃんも」
こうして私たちは北西にある迷いの森に『奇跡の花』を探しに出発することにしたのだった。
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