【王都最強のクラン誕生!】~戦えないやつはいらん。と追放された『スカウト』は【スカウト】されたので、個性派メンバーと共に超絶サポートします~
23. 試したいこと?
23. 試したいこと?
私たちはパーティーとして強くなるため、迷いの森の奥で野営をしながら特訓することになった。キャンプ?いやこれはキャンプじゃない特訓だから。
「それじゃ。今日はキルマリアちゃんと私が料理当番ね?」
「ええー!?面倒なんだけど!」
「じゃあ死ぬ?」
「やります。ごめんなさい」
キルマリアはビクビクしながら料理の準備をしはじめる。私たちは、持ってきた食材があるけど魚釣りや狩りをしないと食材が足りないので森の中で調達することにした。
ちなみに「調達出来なかったら殺すわよ?」とか「働かざる者食うべからず」とかアリシアさんは微笑みながら言っていたけど……。そう言えば私も最初に『妖精の隠れ家』に来たとき、レミーナさんに言われたっけな……。
「それじゃ魚釣りと狩りをする人をわけましょう。うーんこのメンバーなら私とリーゼが狩りで、ルシルとミルフィが魚釣りかしらね?」
「私は狩りね!了解だよエステルちゃん。」
「私は魚釣りとかしたことありませんわよ?ルシルはやったことありますの?教えていただけません?」
「ミルフィさんと2人きり……あっ一応やったことあるよ。ボクでよければ教えます!」
ルシルは顔を赤くしながら答えている。可愛いわね。これは別にルシルの応援をしているわけじゃない。
普通に考えればルシルとミルフィは後衛をまかされる可能性が高いし、今のうちから親睦を深めた方がいい。そして将来的には銃剣の接近戦より、魔法弾丸をメインで使ってほしいしね。
「それじゃ私とリーゼは森に入るから、そっちは任せたわよ?ルシル、ミルフィ」
「わかりましたわよ。必ず釣り上げて夕食をゲットしますわ!ほらいきますわよルシル!」
「あっ待ってくださいミルフィさん~!」
2人は張り切って湖に向かっていった。さてと……私とリーゼも頑張りますか。
「バンバン食べられる魔物の首をへし折ってくからね!」
「とりあえず索敵をするから待ってて」
私たちも森に入って獲物を探し始める。まずはスキルを使って索敵だ。
「ふむふむ……いるわね……」
「じゃあやっちゃおう!」
「あのさリーゼ。私試したいことがあるの?ダメかな?」
「試したいこと?」
そう、それは私の罠魔法だ。今まで使ったことは何度かあったけど、今回は範囲攻撃として使ってみたい。ダンジョン内では複数の魔物を相手をする可能性があるし。
「私の罠魔法でどのくらいの魔物なら戦えるか試したいの。多分だけど上手くいくと思う」
「そうなんだ。どんな感じになるのか楽しみ!」
リーゼはワクワクした表情を浮かべる。しばらく索敵を進めると、広い草原に出る。よしそれでは早速罠魔法を発動しよう。
「【トラップ・クリエイト】」
すると地面に光輝く魔方陣が現れた。どうやら成功のようだ。
「これでOKっと。あとはこの魔方陣に誘導するだけね」
「わかったよエステルちゃん!」
罠魔法の効果範囲内に入ると、地面に設置してある魔方陣から魔法が発動する。今回のは爆弾だ。
「エステルちゃん!右前方から何か来るよ!気をつけて!」
リーゼが警告してくれたので身構えると、草むらの中から大きなトカゲが出てきた。あれはリザードマンだ!
「グルルルッ!!」
「こいつらは連携が得意だから注意してねエステルちゃん!」
「うん!任せてリーゼ!」
リザードマンは3体いて、そのうち1体は弓を装備している。まずは一番近い距離にいるリザードマンが矢を放ってきた。それをなんとかかわしつつリーゼが攻撃をするがこちらの攻撃もかわされる。
「こいつら素早いねエステルちゃん!でも負けないよ!」
「ギィヤァア!?」
「捕まえた。うりゃああ!」
リーゼは力を込め、リザードマンの首を腕力と握力で捻じ切った。うわぁ……グロい……。
「エステルちゃん!次が来るよ!」
今度は2体のリザードマンが同時に仕掛けてきた。片方は剣を持ちもう片方は斧を持っている。なんとか魔方陣まで誘導できれば……。
「エステルちゃん!一緒に誘導しよう!ここは私が引きつけながら魔方陣に移動するから!」
「わかった!お願いねリーゼ!」
「グルゥウ!?」
リーゼが2体のリザードマンを引きつけながら罠の方へ向かう。そしてその瞬間が訪れる。
「エステルちゃん!今だよ!」
「ありがとう!助かったわリーゼ!食らいなさい【トラップ・ボム】」
爆発音が鳴り響き、閃光と共に眩しい光が辺りを照らす。しばらくして視界が戻ると、そこには黒焦げになったリザードマン2体が転がっていた。
「ふぅ……うまくいったわね」
「凄いよエステルちゃん!これならもっと強くなれるよ!」
「でも失敗したわね……」
「え?リザードマン倒せたけど?」
「見てリーゼ。真っ黒焦げじゃない……これじゃ食べれないわ」
私とリーゼはそのあとも狩りを続けるが、なかなか良い食材が取れなかった。やはり狩りをするより、魚釣りの方が良かったかもしれない……。結局、私とリーゼはアリシアさんに殺されることもなく夕食を食べることは出来たのだった。
私たちはパーティーとして強くなるため、迷いの森の奥で野営をしながら特訓することになった。キャンプ?いやこれはキャンプじゃない特訓だから。
「それじゃ。今日はキルマリアちゃんと私が料理当番ね?」
「ええー!?面倒なんだけど!」
「じゃあ死ぬ?」
「やります。ごめんなさい」
キルマリアはビクビクしながら料理の準備をしはじめる。私たちは、持ってきた食材があるけど魚釣りや狩りをしないと食材が足りないので森の中で調達することにした。
ちなみに「調達出来なかったら殺すわよ?」とか「働かざる者食うべからず」とかアリシアさんは微笑みながら言っていたけど……。そう言えば私も最初に『妖精の隠れ家』に来たとき、レミーナさんに言われたっけな……。
「それじゃ魚釣りと狩りをする人をわけましょう。うーんこのメンバーなら私とリーゼが狩りで、ルシルとミルフィが魚釣りかしらね?」
「私は狩りね!了解だよエステルちゃん。」
「私は魚釣りとかしたことありませんわよ?ルシルはやったことありますの?教えていただけません?」
「ミルフィさんと2人きり……あっ一応やったことあるよ。ボクでよければ教えます!」
ルシルは顔を赤くしながら答えている。可愛いわね。これは別にルシルの応援をしているわけじゃない。
普通に考えればルシルとミルフィは後衛をまかされる可能性が高いし、今のうちから親睦を深めた方がいい。そして将来的には銃剣の接近戦より、魔法弾丸をメインで使ってほしいしね。
「それじゃ私とリーゼは森に入るから、そっちは任せたわよ?ルシル、ミルフィ」
「わかりましたわよ。必ず釣り上げて夕食をゲットしますわ!ほらいきますわよルシル!」
「あっ待ってくださいミルフィさん~!」
2人は張り切って湖に向かっていった。さてと……私とリーゼも頑張りますか。
「バンバン食べられる魔物の首をへし折ってくからね!」
「とりあえず索敵をするから待ってて」
私たちも森に入って獲物を探し始める。まずはスキルを使って索敵だ。
「ふむふむ……いるわね……」
「じゃあやっちゃおう!」
「あのさリーゼ。私試したいことがあるの?ダメかな?」
「試したいこと?」
そう、それは私の罠魔法だ。今まで使ったことは何度かあったけど、今回は範囲攻撃として使ってみたい。ダンジョン内では複数の魔物を相手をする可能性があるし。
「私の罠魔法でどのくらいの魔物なら戦えるか試したいの。多分だけど上手くいくと思う」
「そうなんだ。どんな感じになるのか楽しみ!」
リーゼはワクワクした表情を浮かべる。しばらく索敵を進めると、広い草原に出る。よしそれでは早速罠魔法を発動しよう。
「【トラップ・クリエイト】」
すると地面に光輝く魔方陣が現れた。どうやら成功のようだ。
「これでOKっと。あとはこの魔方陣に誘導するだけね」
「わかったよエステルちゃん!」
罠魔法の効果範囲内に入ると、地面に設置してある魔方陣から魔法が発動する。今回のは爆弾だ。
「エステルちゃん!右前方から何か来るよ!気をつけて!」
リーゼが警告してくれたので身構えると、草むらの中から大きなトカゲが出てきた。あれはリザードマンだ!
「グルルルッ!!」
「こいつらは連携が得意だから注意してねエステルちゃん!」
「うん!任せてリーゼ!」
リザードマンは3体いて、そのうち1体は弓を装備している。まずは一番近い距離にいるリザードマンが矢を放ってきた。それをなんとかかわしつつリーゼが攻撃をするがこちらの攻撃もかわされる。
「こいつら素早いねエステルちゃん!でも負けないよ!」
「ギィヤァア!?」
「捕まえた。うりゃああ!」
リーゼは力を込め、リザードマンの首を腕力と握力で捻じ切った。うわぁ……グロい……。
「エステルちゃん!次が来るよ!」
今度は2体のリザードマンが同時に仕掛けてきた。片方は剣を持ちもう片方は斧を持っている。なんとか魔方陣まで誘導できれば……。
「エステルちゃん!一緒に誘導しよう!ここは私が引きつけながら魔方陣に移動するから!」
「わかった!お願いねリーゼ!」
「グルゥウ!?」
リーゼが2体のリザードマンを引きつけながら罠の方へ向かう。そしてその瞬間が訪れる。
「エステルちゃん!今だよ!」
「ありがとう!助かったわリーゼ!食らいなさい【トラップ・ボム】」
爆発音が鳴り響き、閃光と共に眩しい光が辺りを照らす。しばらくして視界が戻ると、そこには黒焦げになったリザードマン2体が転がっていた。
「ふぅ……うまくいったわね」
「凄いよエステルちゃん!これならもっと強くなれるよ!」
「でも失敗したわね……」
「え?リザードマン倒せたけど?」
「見てリーゼ。真っ黒焦げじゃない……これじゃ食べれないわ」
私とリーゼはそのあとも狩りを続けるが、なかなか良い食材が取れなかった。やはり狩りをするより、魚釣りの方が良かったかもしれない……。結局、私とリーゼはアリシアさんに殺されることもなく夕食を食べることは出来たのだった。
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ヘンゼルとグレテル
新着の投稿作品から来ました。表紙絵が可愛すぎます!内容も追放からはじめるストーリーで楽しめました!