武田信玄Reローデッド~転生したら戦国武将武田信玄でした。チートスキル『ネット通販風林火山』で、現代の物をお取り寄せ無双して、滅亡する武田家の運命をチェンジ!
第16話 先を見通す事、諸葛孔明の如し
――翌日。
俺と香の結婚式が開かれ、俺達は夫婦になった。
史実と同じく『三条の方』が誕生した訳だ。
結婚式はなかなか盛大であり、とにかく出席者が多かった。
父信虎の葬儀に来ていた人が、そのまま俺達の結婚式にシフトしたからだ。
板垣さんとしては、宣伝効果を狙ったらしい。
父信虎の死によって武田家の屋台骨が揺らいでしまった。
だが、京都の公家である三条家と武田家当主の俺が婚姻を結ぶ。
武田家は何も問題ないぜ! ベイベー!
と内外にアピールするのが狙いらしい。
それと成り行きで、何もしていないとは言え、婚姻前に公家のお姫様と一緒に寝た事が問題だったらしい。
早くちゃんとした形にしないと、世間体が悪いだとさ。
板垣さんに小言を言われたよ。
「これはしたり! まさか御屋形様がこれほど女性に手が早いとは……」
「ほら、言うでしょう。『疾きこと風の如し』って!」
「それは兵の運用について述べているのであって、女性との付き合いを述べているのではございません」
「ここ笑う所なんだけどなあ」
そんなやり取りがあったが、板垣さんとしては俺と香がすぐ仲良くなった事はプラス材料らしい。
まあ、武田家ナンバー2としては、当主夫妻が不仲なのは困るよね。
――結婚翌日。
俺は幹部を招集して早速会議を開いた。
会議室は新しい俺の部屋で、十二畳位の部屋だ。
板張りで何もないけどね。
会議の出席者は以下の通り。
武田晴信 :俺です。
板垣信方 :ナンバー2、俺の補佐役。組織が整ったら家老にする。
甘利虎泰 :軍事担当。甘利家は名門家臣なので、譜代の家臣にパイプが多い。
飯富虎昌 :軍事騎馬隊担当。気の粗い若い衆を抑えられる。
小山田虎満:軍事と内政担当。甲斐国内の国人衆にパイプがある。城造り名人。
馬場信春 :軍事と内政担当。特に土木工事に期待。
駒井高白斎:内政担当。文官組織作りを任せる。
武田香子 :奥様です。本人がどうしても出たいと言うので……。
駒井昌頼は、父信虎の死を受けて出家した。
名を駒井高白斎と改めて、頭を剃り上げ僧形となった。
この時代、お坊さんも平気で戦に出たり、政治に関わったりするからね。
政教分離とか無いからな。
他にも優秀な人はいるけれど、俺が当主になる前から俺を支持していた連中で実力があるヤツを幹部とした。
みんなで車座になり、俺と香が並んで座った。
車座ってのは、円を描く様に座る事ね。
会議冒頭、俺が衝撃的な発言をする。
「来年、天文四年だけれど、大干ばつになる可能性があります。それから北条軍が攻め込んで来る可能性があります」
「「「「「「「なっ!」」」」」」」
俺と香の結婚の後で華やいだ雰囲気だったが、俺の発言で一気に場の空気が変わった。
干ばつと言うのは、水不足の事だ。雨が降らず川や池の水が干上がり作物が生産できなくなる。
板垣さんは、目をひん剥いて俺を凝視し、小山田虎満は腕を組みしかめっ面をしている。
駒井高白斎は、目をつぶり眉間をトントンと指で叩きながら何か計算をしているようだ。おそらく米の備蓄量であるとか、年貢がどれ位とれるかを計算しているのだろう。
みんなの動揺が一段落するまで待ち、俺は言葉を続けた。
「これは俺の一芸で知り得た事だ。あくまで父信虎が生きていた場合だが、来年天文四年に武田家は駿河の今川家に攻撃をしかける。おそらく大干ばつで米の収穫量が減った為だろう」
小山田虎満が興味深げに聞いて来た。
「ほう。御屋形様の一芸が出ましたか……して、今川家との戦の結果は?」
「負けだな。今川家と婚姻関係にある北条家が武田家に侵攻して来る」
「背後を突かれる訳ですか……」
「そうだな」
<a href="//23561.mitemin.net/i365810/" target="_blank"><img src="//23561.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i365810/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
「ふむ……御屋形様……確認いたしますが、それは先代の信虎様が生きていた場合の天文四年の話しですな?」
「そうだ。あくまでも父信虎が生きていた場合の天文四年だ」
「ひゃひゃひゃ! ならば話は早い。今は武田家の当主は晴信様じゃ。違う天文四年にすれば良いのじゃ!」
「理解が早くて助かるよ」
俺はニヤリと笑い、小山田虎満は愉快そうに笑った。
小山田虎満の言う通りで、対策をすれば良い。
史実では、武田家にとって天文四年は苦難の年だが、今から対策すれば何とか乗り越えられると思う。
今は天文三年の晩秋。
まだ時間はある。
続いて板垣さんが顎に手を当てながら発言した。
「ならば……北条との和平ですな……。婚姻同盟は難しくとも、来年は不戦と言う事で交渉してみては?」
「そうだね。正直、北条家とはやり合いたくない。相模、武蔵は、食物生産力……国力が高いからね。今の武田家が正面からまともに戦うのは愚策だよ」
「では、北条家へは私が使者として参りましょう」
板垣さんが行ってくれるか。
それなら安心だ。
「うん、板垣さんお願いします。北条家へのお土産は後で相談しよう。北条氏綱がびっくりする土産を持たせますよ」
さて、これで北条家は大丈夫だろう。
小山田虎満が話を引き継ぐ。
「北条家との外交は板垣に任せれば問題なかろうが、念の為、城の手入れをしておきましょう」
「本栖城?」
「そうですな。ワシが見ておきましょうかの」
本栖城は、富士五湖の本栖湖の近くにある城だ。
富士山の北側になり、駿河つまり静岡側から攻めて来ても、相模つまり神奈川側から攻めて来ても、本栖城を抑えないと甲府に攻め込めない。
守りの要になる城だ。
<a href="//23561.mitemin.net/i365819/" target="_blank"><img src="//23561.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i365819/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
「頼みます。基本的に今川家も北条家もこちらから手を出さなければ攻めて来る事はないと思うけど、準備だけはしておきましょう。さて、戦対策はそれで良いとして、問題は干ばつだね」
「「「「「「「……」」」」」」」
みんな黙り込んでしまった。
俺も知識としては干ばつが少雨水不足になる事をしっているけれど、この時代の干ばつがどれ程なのかわからない。
まずは幹部連中の意見を聞きたい。
しばらく待っていると駒井高白斎が発言した。
「御屋形様、よろしいでしょうか?」
「うん。良いよ。自由に発言して」
「はっ。それでは、申し上げます。来年は米の作付けを少なめにして、雑穀を多めに育ててみてはいかがでしょうか?」
おっ! 建設的な意見が出た!
雑穀は粟、稗などの事だ。乾燥に強いので、干ばつにも強い。
「雑穀なら干ばつでも育ちますか?」
「はい。それに米の作付けを減らせば、水が少なくても米作りが可能かと」
なるほどね。水を入れる水田を絞り込む訳か。
少ない水を沢山の田んぼに流し込んで干上がらせるよりも、少しの田んぼに集中して流し込む方が、米が出来る可能性は高いな。
「それで行きましょう。どれ位を雑穀にするか計算出来る?」
「お任せを!」
駒井高白斎に人を付けてやれば、どれ位米を生産して、どれ位雑穀を生産するか計算してくれるだろう。
それに俺にはネット通販『風林火山』がある。
「俺の方からはサツマイモと言う干ばつに強いイモを提供できる。それと雑穀ならソバの種も出せる」
「それは大変ありがたいです!」
農業関係の本を読んで知ったのだが、サツマイモとソバは干ばつに割と強いらしい。どれ位育つかは俺も経験がないからわからないが、とにかくやってみよう。
「御屋形様。冬の間に溜池をこさえてみてはいかがでしょうか?」
馬場信春が年に似合わぬ低い声で発言した。
彼は二十歳なんだが、ナイスミドルな雰囲気をムンムン醸し出している。銀座か赤坂でホステスさんの横に座って、ブランデーグラスをくゆらせていそうな感じだ。
「溜池か、良いですね」
馬場信春の一芸は、『不死身の鬼』と『土木達者』だ。溜池造りはお手の物だろう。
干ばつになるにしても、少しでも水を貯めておけば被害が軽減出来るかもしれない。
「冬の間でしたら農閑期ですので、人手も集めやすいですし川の水量も少なく工事に適しています。ただ、人を雇いますので銭がかかります……」
「お金の事は気にしないで下さい。何とかします。それと工具を貸し出しますから、人を集めてどんどん工事して下さい」
「承りました」
馬場信春には、スコップやノコギリ、リヤカーなんかを貸し出そうと思う。
基本人力工事だけれど、現代の工具を貸し出せば効率化出来るだろう。
コンクリートも出すか。
昨日、香に言われたからな変に自重するのは止めよう。
「それから……甘利虎泰は井戸を掘ってくれ。専用の工具を貸し出す。人は雇え」
「……はっ!」
甘利家は名門家臣だから顔が広い。あちこち出向いて井戸を掘るなら、甘利虎泰にやらせよう。
井戸掘りの道具は手掘りの井戸掘り工具がネット通販『風林火山』で売っている。それに手動ポンプを組み合わせれば、住民が使う生活用水は確保出来る。
さて、最後は……。
「飯富虎昌!」
「はっ!」
本当に飯富虎昌とその一党は散々飲み食いしてくれたからな。
働いてもらうぞー!
「飯富虎昌には最重要任務を与える!」
「何なりとお申し付けください!」
「金を掘って来い!」
「はあああああああああああ!」
「今まで聞いていただろう? 工事をやるには資金が必要なの。金を掘って来て!」
「出来るかー!」
俺と香の結婚式が開かれ、俺達は夫婦になった。
史実と同じく『三条の方』が誕生した訳だ。
結婚式はなかなか盛大であり、とにかく出席者が多かった。
父信虎の葬儀に来ていた人が、そのまま俺達の結婚式にシフトしたからだ。
板垣さんとしては、宣伝効果を狙ったらしい。
父信虎の死によって武田家の屋台骨が揺らいでしまった。
だが、京都の公家である三条家と武田家当主の俺が婚姻を結ぶ。
武田家は何も問題ないぜ! ベイベー!
と内外にアピールするのが狙いらしい。
それと成り行きで、何もしていないとは言え、婚姻前に公家のお姫様と一緒に寝た事が問題だったらしい。
早くちゃんとした形にしないと、世間体が悪いだとさ。
板垣さんに小言を言われたよ。
「これはしたり! まさか御屋形様がこれほど女性に手が早いとは……」
「ほら、言うでしょう。『疾きこと風の如し』って!」
「それは兵の運用について述べているのであって、女性との付き合いを述べているのではございません」
「ここ笑う所なんだけどなあ」
そんなやり取りがあったが、板垣さんとしては俺と香がすぐ仲良くなった事はプラス材料らしい。
まあ、武田家ナンバー2としては、当主夫妻が不仲なのは困るよね。
――結婚翌日。
俺は幹部を招集して早速会議を開いた。
会議室は新しい俺の部屋で、十二畳位の部屋だ。
板張りで何もないけどね。
会議の出席者は以下の通り。
武田晴信 :俺です。
板垣信方 :ナンバー2、俺の補佐役。組織が整ったら家老にする。
甘利虎泰 :軍事担当。甘利家は名門家臣なので、譜代の家臣にパイプが多い。
飯富虎昌 :軍事騎馬隊担当。気の粗い若い衆を抑えられる。
小山田虎満:軍事と内政担当。甲斐国内の国人衆にパイプがある。城造り名人。
馬場信春 :軍事と内政担当。特に土木工事に期待。
駒井高白斎:内政担当。文官組織作りを任せる。
武田香子 :奥様です。本人がどうしても出たいと言うので……。
駒井昌頼は、父信虎の死を受けて出家した。
名を駒井高白斎と改めて、頭を剃り上げ僧形となった。
この時代、お坊さんも平気で戦に出たり、政治に関わったりするからね。
政教分離とか無いからな。
他にも優秀な人はいるけれど、俺が当主になる前から俺を支持していた連中で実力があるヤツを幹部とした。
みんなで車座になり、俺と香が並んで座った。
車座ってのは、円を描く様に座る事ね。
会議冒頭、俺が衝撃的な発言をする。
「来年、天文四年だけれど、大干ばつになる可能性があります。それから北条軍が攻め込んで来る可能性があります」
「「「「「「「なっ!」」」」」」」
俺と香の結婚の後で華やいだ雰囲気だったが、俺の発言で一気に場の空気が変わった。
干ばつと言うのは、水不足の事だ。雨が降らず川や池の水が干上がり作物が生産できなくなる。
板垣さんは、目をひん剥いて俺を凝視し、小山田虎満は腕を組みしかめっ面をしている。
駒井高白斎は、目をつぶり眉間をトントンと指で叩きながら何か計算をしているようだ。おそらく米の備蓄量であるとか、年貢がどれ位とれるかを計算しているのだろう。
みんなの動揺が一段落するまで待ち、俺は言葉を続けた。
「これは俺の一芸で知り得た事だ。あくまで父信虎が生きていた場合だが、来年天文四年に武田家は駿河の今川家に攻撃をしかける。おそらく大干ばつで米の収穫量が減った為だろう」
小山田虎満が興味深げに聞いて来た。
「ほう。御屋形様の一芸が出ましたか……して、今川家との戦の結果は?」
「負けだな。今川家と婚姻関係にある北条家が武田家に侵攻して来る」
「背後を突かれる訳ですか……」
「そうだな」
<a href="//23561.mitemin.net/i365810/" target="_blank"><img src="//23561.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i365810/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
「ふむ……御屋形様……確認いたしますが、それは先代の信虎様が生きていた場合の天文四年の話しですな?」
「そうだ。あくまでも父信虎が生きていた場合の天文四年だ」
「ひゃひゃひゃ! ならば話は早い。今は武田家の当主は晴信様じゃ。違う天文四年にすれば良いのじゃ!」
「理解が早くて助かるよ」
俺はニヤリと笑い、小山田虎満は愉快そうに笑った。
小山田虎満の言う通りで、対策をすれば良い。
史実では、武田家にとって天文四年は苦難の年だが、今から対策すれば何とか乗り越えられると思う。
今は天文三年の晩秋。
まだ時間はある。
続いて板垣さんが顎に手を当てながら発言した。
「ならば……北条との和平ですな……。婚姻同盟は難しくとも、来年は不戦と言う事で交渉してみては?」
「そうだね。正直、北条家とはやり合いたくない。相模、武蔵は、食物生産力……国力が高いからね。今の武田家が正面からまともに戦うのは愚策だよ」
「では、北条家へは私が使者として参りましょう」
板垣さんが行ってくれるか。
それなら安心だ。
「うん、板垣さんお願いします。北条家へのお土産は後で相談しよう。北条氏綱がびっくりする土産を持たせますよ」
さて、これで北条家は大丈夫だろう。
小山田虎満が話を引き継ぐ。
「北条家との外交は板垣に任せれば問題なかろうが、念の為、城の手入れをしておきましょう」
「本栖城?」
「そうですな。ワシが見ておきましょうかの」
本栖城は、富士五湖の本栖湖の近くにある城だ。
富士山の北側になり、駿河つまり静岡側から攻めて来ても、相模つまり神奈川側から攻めて来ても、本栖城を抑えないと甲府に攻め込めない。
守りの要になる城だ。
<a href="//23561.mitemin.net/i365819/" target="_blank"><img src="//23561.mitemin.net/userpageimage/viewimagebig/icode/i365819/" alt="挿絵(By みてみん)" border="0"></a>
「頼みます。基本的に今川家も北条家もこちらから手を出さなければ攻めて来る事はないと思うけど、準備だけはしておきましょう。さて、戦対策はそれで良いとして、問題は干ばつだね」
「「「「「「「……」」」」」」」
みんな黙り込んでしまった。
俺も知識としては干ばつが少雨水不足になる事をしっているけれど、この時代の干ばつがどれ程なのかわからない。
まずは幹部連中の意見を聞きたい。
しばらく待っていると駒井高白斎が発言した。
「御屋形様、よろしいでしょうか?」
「うん。良いよ。自由に発言して」
「はっ。それでは、申し上げます。来年は米の作付けを少なめにして、雑穀を多めに育ててみてはいかがでしょうか?」
おっ! 建設的な意見が出た!
雑穀は粟、稗などの事だ。乾燥に強いので、干ばつにも強い。
「雑穀なら干ばつでも育ちますか?」
「はい。それに米の作付けを減らせば、水が少なくても米作りが可能かと」
なるほどね。水を入れる水田を絞り込む訳か。
少ない水を沢山の田んぼに流し込んで干上がらせるよりも、少しの田んぼに集中して流し込む方が、米が出来る可能性は高いな。
「それで行きましょう。どれ位を雑穀にするか計算出来る?」
「お任せを!」
駒井高白斎に人を付けてやれば、どれ位米を生産して、どれ位雑穀を生産するか計算してくれるだろう。
それに俺にはネット通販『風林火山』がある。
「俺の方からはサツマイモと言う干ばつに強いイモを提供できる。それと雑穀ならソバの種も出せる」
「それは大変ありがたいです!」
農業関係の本を読んで知ったのだが、サツマイモとソバは干ばつに割と強いらしい。どれ位育つかは俺も経験がないからわからないが、とにかくやってみよう。
「御屋形様。冬の間に溜池をこさえてみてはいかがでしょうか?」
馬場信春が年に似合わぬ低い声で発言した。
彼は二十歳なんだが、ナイスミドルな雰囲気をムンムン醸し出している。銀座か赤坂でホステスさんの横に座って、ブランデーグラスをくゆらせていそうな感じだ。
「溜池か、良いですね」
馬場信春の一芸は、『不死身の鬼』と『土木達者』だ。溜池造りはお手の物だろう。
干ばつになるにしても、少しでも水を貯めておけば被害が軽減出来るかもしれない。
「冬の間でしたら農閑期ですので、人手も集めやすいですし川の水量も少なく工事に適しています。ただ、人を雇いますので銭がかかります……」
「お金の事は気にしないで下さい。何とかします。それと工具を貸し出しますから、人を集めてどんどん工事して下さい」
「承りました」
馬場信春には、スコップやノコギリ、リヤカーなんかを貸し出そうと思う。
基本人力工事だけれど、現代の工具を貸し出せば効率化出来るだろう。
コンクリートも出すか。
昨日、香に言われたからな変に自重するのは止めよう。
「それから……甘利虎泰は井戸を掘ってくれ。専用の工具を貸し出す。人は雇え」
「……はっ!」
甘利家は名門家臣だから顔が広い。あちこち出向いて井戸を掘るなら、甘利虎泰にやらせよう。
井戸掘りの道具は手掘りの井戸掘り工具がネット通販『風林火山』で売っている。それに手動ポンプを組み合わせれば、住民が使う生活用水は確保出来る。
さて、最後は……。
「飯富虎昌!」
「はっ!」
本当に飯富虎昌とその一党は散々飲み食いしてくれたからな。
働いてもらうぞー!
「飯富虎昌には最重要任務を与える!」
「何なりとお申し付けください!」
「金を掘って来い!」
「はあああああああああああ!」
「今まで聞いていただろう? 工事をやるには資金が必要なの。金を掘って来て!」
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