魔工学科のフローラ
第二話
「わぁ! 凄い!! こんな方法があるなんて! お!? こっちのはどういう機構なんだろう?」
魔工具の展示会場で、色々な魔工具に囲まれて、興奮していた。
展示は学年ごとに区画が分かれていて、展示品を眺める人たちの数も自然と差が出ていた。
私も自分の学年から順に見ていったけれど、やはり一学年目の展示品の中には目ぼしいものは見つからなかった。
二学年目の展示品で一点、三学年目の展示品では数点ほど、興味深いものがあった。
そして今見ているのは研究所所属の人たちが作った試作品たち。
「音を記録し、再生する魔工具……凄い……どういう仕組みなのか全く分からない! えーと……作製者はクロス研究室のシャルルさんか。お会いして説明聞きたいなぁ!」
研究所の展示品は流石というべきか、どれも興味深いものばかりだった。
なんの役に立つのか分からない物も多かったけれど、自分の考えた理論を形にすることが大事と前にガウス教授が言っていたし。
すぐに役に立たなくても、その後に別の魔工具に理論や機構が使われるってのもあるみたいだし。
私もとにかく作ってみたい、という気持ちが強いので、研究所の人たちもそうなのかもしれない。
いずれにしろ、まだ世に出ていない魔工具たちをみることが出来て、うーん、眼福。
「あー、面白かった! もう一回最初から見て回ろうかなー。うん。そうしよう。一学年目の展示品ももしかしたら気付かなかっただけで、面白そうな物があるかもしれないし」
今日はここが閉まるまで展示品を見て回ろう、そうしよう。
そう心に決めて、私は再び自分の展示品も置いてある、一学年目の区画へと移動した。
先ほどまでいた研究所の区画に比べて、スペースも狭く、人もまばらだ。
まぁ、私が言うのもなんだけれど、入学して半年の学生の作る魔工具は、既製品の模倣がほとんど。
学んだ知識を正しく使うことを経験するのが目的だとガウス教授も言ってたし。
そう思いながら、入り口近くの展示品から順に眺めていく。
「うーん……この機構の使い方は間違ってるよね。多分実際に動かしたら、動かないか壊れちゃう。わ! こっちはひどいなぁ。外側だけそれっぽいけど、中身が半分くらい足りない」
半分くらいの展示品を見たくらいで、どうしても気になってしまうことがあった。
この区画に戻った時から、ずっと私の作った魔工具の前で動かない男性が居るのだ。
初めはたまたまそこに居ただけかな、と思っていたけれど、既に結構な時間が経っている。
それでも動かないことを見ると、嬉しいことに私の作った魔工具に興味を持ってくれたんだろうか。
もしかしたら、魔工具のお話が出来るかもしれない!
そう思ったら、男性に話しかけずにはいられなかった。
「すいません。その魔工具に興味があるんですか?」
私の声に、少し驚いた表情で男性が振り向く。
アッシュシルバーの髪とエメラルドグリーンの瞳。
少なくとも同じ学年の人ではなさそうだ。
と言っても、全員の顔をきちんと覚えているわけではないけれど。
それでも、一度でも見たら忘れないくらいの印象に残る顔立ちだった。
「えーと……君、誰?」
私が話しかけた男性は、少し困惑した表情で私を見てそう言った。
確かに、いきなり知らない人に話しかけられたらそんな態度を取ってしまうのも仕方がないのかもしれない。
一瞬めげそうになったけれど、私の作った魔工具に興味を持ってくれた人と話せるかもしれないと思い止まり、自己紹介をした。
「すいません。いきなり。その魔工具の作者なんです。名前はフローラ・ピペッター。先ほどからずっとその魔工具を眺めていたので」
「君が? これを? ふーん……」
今度はまるで私を値踏みするような視線を投げてきた。
目線の動きが私の頭から爪先までを何度も往復しているのが分かる。
なんだか、感じの悪い人だなぁ……
私は既に話しかけたことを若干後悔し始めていた。
「作者ならさ。この魔工具の説明。出来るよね?」
「え?」
「出来ないの? 自分の作った物を説明できない訳ないはずなのに?」
「説明して良いんですかぁ!?」
後悔撤回。
この人は良い人だ。
私の作った魔工具の説明を聞きたいなんて!
「ではっ! 説明させていただきます! この魔工具は人工魔石を作る魔工具ですね! 試作品なので、まだ多くの魔力を蓄えることが出来ないのと、繰り返し回数が少ないのが難点です!」
「え? え?」
「魔石はどんな魔工具でも必要な動力源ですがっ! 今のところは、天然物しか入手方法がありません。ところがっ! この人工魔石が実用化出来れば、魔工具の歴史が変わる! と私は思ってます!!」
「えーと……ごめん。ちょっと、待ってくれる?」
「はい! 何処か、分かりにくかったところがありましたでしょうか!? 聞いていただければ、もっと詳しくご説明します!!」
「いや……あはは。あははははは。なるほど。確かに君はこの魔工具の作者らしい。疑ってごめん」
何故か男性は、口に手を当てて笑い出した。
私がこの魔工具の作者だってことは初めに伝えたはずだし、疑ったって何を疑っていたのだろう?
涙目になった男性を前に、私は首を傾げて、待った。
「それじゃあ。えーと、フローラって言ったっけ。ピペッター家というのは記憶に無いなぁ。まぁいいや。君に聞きたいんだけど。この魔工具の動力源が魔術を使える人間の魔力って書いてあるけど?」
「そうですね。人工魔石を作るのに、天然の魔石を使っては意味がありませんので!」
「実際に試してみたことは? 魔術が使える知り合いがいるのかな?」
「試験は何度も! 今展示されているのは、試作品第五十二号ですね! 魔力の注入は私自身が。幸いにも、ほんの少しだけですが魔術の才能があったので」
「へー。君が。ねぇ、この魔工具。実際に使ってみてもいい?」
男性は凄くこの魔工具に興味を持ってくれたようだ。
実家では私が作った魔工具を両親に色々と見せていたけれど、学園に入ってからは今回が初めて。
記念すべき作品に興味を持ってくれる人がいて、とても嬉しい。
「もちろん大丈夫ですよ! 大きい方が魔工具で、横に置いてある小さい石みたいなのがまだ未注入の人工魔石です。それじゃあ今から実演しますね!」
「いや。俺がやってみたいんだ。本当に魔力を注入できるかね。やり方を教えてよ」
「え? 貴方も魔術の才能があるんですね! 魔術の才能がある人は珍しいと聞いたので。やり方でしたね。この人工魔石を中心にはめて、上に手を乗せたら、魔力を手から放てば大丈夫です! ちょっとコツがいるんですが……」
「やってみるよ。これをはめて、魔力を手から放てば良いんだね?」
「はい! 人工魔石が白くなったら魔力が溜まった証拠ですから。ただ、私がやると結構時間がかかるんですよね……って、あれ? もう溜まった!?」
魔工具にはめ込まれた黒かった人工魔石は、真っ白に変色していた。
普段私が溜めるために必要な時間に比べて何倍も、いや、何十倍も速い。
男性は魔工具から充満した人工魔石を取り出して、見つめていた。
「ねぇ。ピペッター嬢。これってもっと多くの魔力を溜めることが出来るようになるのかな?」
「そうですね! まだまだ検討段階ですけど、少なくとも第一号に比べれば格段に増えてますから! 問題は、材料費とかにそれなりにお金がかかるので。色々試したい材料もあるんですが、私には手が出せない物ばかりですし」
「なるほどねぇ。じゃあ、こうしよう。俺のために魔工具を作ってよ。その代わり、ピペッター嬢が必要な物は俺が用意しよう」
「え!? いいんですか!? あ、いえ……でも、材料って本当に高いんですよ? 私も普段の食事とかを節制して材料を買うお金を工面してたりしてますし……」
使ってみたい材料は沢山あるけれど、そのどれもが高価だったり、単純に手に入りにくい物だったりで試したくても試せていない。
汎用化を考えれば安価で入手が容易な材料を使うのが良いのは分かるけれど、どんな物が有効なのか調べるには高い物も試してみないと分からないのが実情で。
そんな物を個人で用意出来るのは、潤沢な資産を持つ上位貴族くらいだろう。
そういえば、ここに居るってことは貴族なのは間違いないのだけれど、男性の名前も知らないことに今になって気がついた。
「そういえば、お名前を聞いてなかったですね」
「ん? ああ。ごめん。てっきり俺のことを知っていて話しかけてきたのかと思っていたよ。カラム。カラム・マス・レクシオン。これが俺の名前。覚えておいてよ」
「ちょっと待ってください……? レクシオンって……それにカラム……まさか! この国の第一王子、カラム殿下!?」
私の驚きの声が展示場で反響する。
カラム殿下はそんな私を面白そうに眺めていた。
魔工具の展示会場で、色々な魔工具に囲まれて、興奮していた。
展示は学年ごとに区画が分かれていて、展示品を眺める人たちの数も自然と差が出ていた。
私も自分の学年から順に見ていったけれど、やはり一学年目の展示品の中には目ぼしいものは見つからなかった。
二学年目の展示品で一点、三学年目の展示品では数点ほど、興味深いものがあった。
そして今見ているのは研究所所属の人たちが作った試作品たち。
「音を記録し、再生する魔工具……凄い……どういう仕組みなのか全く分からない! えーと……作製者はクロス研究室のシャルルさんか。お会いして説明聞きたいなぁ!」
研究所の展示品は流石というべきか、どれも興味深いものばかりだった。
なんの役に立つのか分からない物も多かったけれど、自分の考えた理論を形にすることが大事と前にガウス教授が言っていたし。
すぐに役に立たなくても、その後に別の魔工具に理論や機構が使われるってのもあるみたいだし。
私もとにかく作ってみたい、という気持ちが強いので、研究所の人たちもそうなのかもしれない。
いずれにしろ、まだ世に出ていない魔工具たちをみることが出来て、うーん、眼福。
「あー、面白かった! もう一回最初から見て回ろうかなー。うん。そうしよう。一学年目の展示品ももしかしたら気付かなかっただけで、面白そうな物があるかもしれないし」
今日はここが閉まるまで展示品を見て回ろう、そうしよう。
そう心に決めて、私は再び自分の展示品も置いてある、一学年目の区画へと移動した。
先ほどまでいた研究所の区画に比べて、スペースも狭く、人もまばらだ。
まぁ、私が言うのもなんだけれど、入学して半年の学生の作る魔工具は、既製品の模倣がほとんど。
学んだ知識を正しく使うことを経験するのが目的だとガウス教授も言ってたし。
そう思いながら、入り口近くの展示品から順に眺めていく。
「うーん……この機構の使い方は間違ってるよね。多分実際に動かしたら、動かないか壊れちゃう。わ! こっちはひどいなぁ。外側だけそれっぽいけど、中身が半分くらい足りない」
半分くらいの展示品を見たくらいで、どうしても気になってしまうことがあった。
この区画に戻った時から、ずっと私の作った魔工具の前で動かない男性が居るのだ。
初めはたまたまそこに居ただけかな、と思っていたけれど、既に結構な時間が経っている。
それでも動かないことを見ると、嬉しいことに私の作った魔工具に興味を持ってくれたんだろうか。
もしかしたら、魔工具のお話が出来るかもしれない!
そう思ったら、男性に話しかけずにはいられなかった。
「すいません。その魔工具に興味があるんですか?」
私の声に、少し驚いた表情で男性が振り向く。
アッシュシルバーの髪とエメラルドグリーンの瞳。
少なくとも同じ学年の人ではなさそうだ。
と言っても、全員の顔をきちんと覚えているわけではないけれど。
それでも、一度でも見たら忘れないくらいの印象に残る顔立ちだった。
「えーと……君、誰?」
私が話しかけた男性は、少し困惑した表情で私を見てそう言った。
確かに、いきなり知らない人に話しかけられたらそんな態度を取ってしまうのも仕方がないのかもしれない。
一瞬めげそうになったけれど、私の作った魔工具に興味を持ってくれた人と話せるかもしれないと思い止まり、自己紹介をした。
「すいません。いきなり。その魔工具の作者なんです。名前はフローラ・ピペッター。先ほどからずっとその魔工具を眺めていたので」
「君が? これを? ふーん……」
今度はまるで私を値踏みするような視線を投げてきた。
目線の動きが私の頭から爪先までを何度も往復しているのが分かる。
なんだか、感じの悪い人だなぁ……
私は既に話しかけたことを若干後悔し始めていた。
「作者ならさ。この魔工具の説明。出来るよね?」
「え?」
「出来ないの? 自分の作った物を説明できない訳ないはずなのに?」
「説明して良いんですかぁ!?」
後悔撤回。
この人は良い人だ。
私の作った魔工具の説明を聞きたいなんて!
「ではっ! 説明させていただきます! この魔工具は人工魔石を作る魔工具ですね! 試作品なので、まだ多くの魔力を蓄えることが出来ないのと、繰り返し回数が少ないのが難点です!」
「え? え?」
「魔石はどんな魔工具でも必要な動力源ですがっ! 今のところは、天然物しか入手方法がありません。ところがっ! この人工魔石が実用化出来れば、魔工具の歴史が変わる! と私は思ってます!!」
「えーと……ごめん。ちょっと、待ってくれる?」
「はい! 何処か、分かりにくかったところがありましたでしょうか!? 聞いていただければ、もっと詳しくご説明します!!」
「いや……あはは。あははははは。なるほど。確かに君はこの魔工具の作者らしい。疑ってごめん」
何故か男性は、口に手を当てて笑い出した。
私がこの魔工具の作者だってことは初めに伝えたはずだし、疑ったって何を疑っていたのだろう?
涙目になった男性を前に、私は首を傾げて、待った。
「それじゃあ。えーと、フローラって言ったっけ。ピペッター家というのは記憶に無いなぁ。まぁいいや。君に聞きたいんだけど。この魔工具の動力源が魔術を使える人間の魔力って書いてあるけど?」
「そうですね。人工魔石を作るのに、天然の魔石を使っては意味がありませんので!」
「実際に試してみたことは? 魔術が使える知り合いがいるのかな?」
「試験は何度も! 今展示されているのは、試作品第五十二号ですね! 魔力の注入は私自身が。幸いにも、ほんの少しだけですが魔術の才能があったので」
「へー。君が。ねぇ、この魔工具。実際に使ってみてもいい?」
男性は凄くこの魔工具に興味を持ってくれたようだ。
実家では私が作った魔工具を両親に色々と見せていたけれど、学園に入ってからは今回が初めて。
記念すべき作品に興味を持ってくれる人がいて、とても嬉しい。
「もちろん大丈夫ですよ! 大きい方が魔工具で、横に置いてある小さい石みたいなのがまだ未注入の人工魔石です。それじゃあ今から実演しますね!」
「いや。俺がやってみたいんだ。本当に魔力を注入できるかね。やり方を教えてよ」
「え? 貴方も魔術の才能があるんですね! 魔術の才能がある人は珍しいと聞いたので。やり方でしたね。この人工魔石を中心にはめて、上に手を乗せたら、魔力を手から放てば大丈夫です! ちょっとコツがいるんですが……」
「やってみるよ。これをはめて、魔力を手から放てば良いんだね?」
「はい! 人工魔石が白くなったら魔力が溜まった証拠ですから。ただ、私がやると結構時間がかかるんですよね……って、あれ? もう溜まった!?」
魔工具にはめ込まれた黒かった人工魔石は、真っ白に変色していた。
普段私が溜めるために必要な時間に比べて何倍も、いや、何十倍も速い。
男性は魔工具から充満した人工魔石を取り出して、見つめていた。
「ねぇ。ピペッター嬢。これってもっと多くの魔力を溜めることが出来るようになるのかな?」
「そうですね! まだまだ検討段階ですけど、少なくとも第一号に比べれば格段に増えてますから! 問題は、材料費とかにそれなりにお金がかかるので。色々試したい材料もあるんですが、私には手が出せない物ばかりですし」
「なるほどねぇ。じゃあ、こうしよう。俺のために魔工具を作ってよ。その代わり、ピペッター嬢が必要な物は俺が用意しよう」
「え!? いいんですか!? あ、いえ……でも、材料って本当に高いんですよ? 私も普段の食事とかを節制して材料を買うお金を工面してたりしてますし……」
使ってみたい材料は沢山あるけれど、そのどれもが高価だったり、単純に手に入りにくい物だったりで試したくても試せていない。
汎用化を考えれば安価で入手が容易な材料を使うのが良いのは分かるけれど、どんな物が有効なのか調べるには高い物も試してみないと分からないのが実情で。
そんな物を個人で用意出来るのは、潤沢な資産を持つ上位貴族くらいだろう。
そういえば、ここに居るってことは貴族なのは間違いないのだけれど、男性の名前も知らないことに今になって気がついた。
「そういえば、お名前を聞いてなかったですね」
「ん? ああ。ごめん。てっきり俺のことを知っていて話しかけてきたのかと思っていたよ。カラム。カラム・マス・レクシオン。これが俺の名前。覚えておいてよ」
「ちょっと待ってください……? レクシオンって……それにカラム……まさか! この国の第一王子、カラム殿下!?」
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