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いつでも側に〜一途な両片想い〜

せいとも

エピローグ

〜結婚発表から三ヶ月後〜

 秋晴れのこの日、盛大な結婚式が行われる。

 出会いから十八年。交際0日。そして、入籍して三ヶ月。

 二人は、結婚を発表した数日後から、直人のマンションに一緒に住み始めた。

 直人の実家では、鈴がいなくなってしまうことを嘆かれた。それを聞いた鈴が、このまま同居しましょうと提案したが、さすがに両親も息子が気の毒になり、鈴を直人の元に送り出した。

 最近でも、まだ二人の結婚を話題にされることはあるが、否定的な意見はない。

 出会いからの長い年月をドラマ化したいと打診があるくらい、憧れられる純愛カップルだ。


 純白のドレスを着た鈴は、誰よりも輝いている。

 チャペルの前、再会を果たした父親とバージンロードを歩く。

 一歩一歩、王子でありヒーローであり、お兄ちゃんだった直人の元へ。

 直人は光り輝く鈴を見守る。

「娘をよろしくお願いします」

「はい」

 直人からの返事は、深い愛情が込められている。

 女優畑中鈴は、兵藤鈴として、これからの長い長い人生を、王子様と暮らしていく……。


一END一

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