【推測不能!?】AIノベルちゃんにホラーを任せてみた件について

清泪(せいな)

第6話 壊れゆく果ての墓地

 私は窓の外を眺めていた。
 私は溜め息を吐いてから、机の上に置いてある写真を手に取った。
 そこには、幸せそうな笑みの私が写っていた。
 私はその写真を握り潰すとゴミ箱に投げ捨て、ベッドに横になった。

 …………。
 私はベッドから飛び起きると、急いで玄関に向かった。
 そして、靴を履いて外へ出た。
 傘も差さずに走り続けると、すぐに目的地に着いた。
 私はインターホンを押して、中にいる人物が出てくるのを待った。
 暫く待っていると、ドアが開かれた。
 出てきたのは、若い女だ。

 私はそっと手を伸ばして、女の胸に触れた。
 柔らかい感触が伝わってくる。
 私はそのまま揉んだ。
 女は何も言わずに、ただされるがままになっている。

 ……そろそろいいか。
 そう思い、手を離そうとした時、急に腕が掴まれた。
 
 驚いて見てみると、そこには男が立っていた。
 ……誰?
 知らない男に戸惑いながらも、とりあえず振りほどこうとしたが、なかなか離れない。
それどころか、どんどん力が強くなる。

 痛い。
 やめて。
 私は叫んだ。
 しかし、男はやめようとしない。
 やがて、私は抵抗する気力を失った。

 男は満足したのか、やっと解放してくれた。
 ……何なの?
 私は男を睨むが、男はニヤリと笑うだけだった。
 男は家の中に入っていく。
 私はその後を追った。
 ……ちょっと! 勝手に入らないでよ。
 
 ……あれ? 私はそこで違和感を覚えた。
 さっきまで目の前にいたはずの男の姿が見えないのだ。
 どこに行ったんだろう?
 不思議に思っていると、背後から誰かが抱きついてきた。
 驚いて振り返ると、そこにはあの男が立っていた。
 男は私の首筋に顔を埋めている。
 ……気持ち悪い!
 私は男を突き飛ばすと、急いで家を出た。
 そして、男から離れていく。
 男は追いかけてこない。
 良かった。
 私は安心して、家に戻った。

 翌日も、私は外に出て男を探した。
 しかし、見つからない。
 仕方がないので、家に戻ろうとしたが、途中で男を見つけた。
 私は男を追いかけた。
 しかし、追いつけない。
 ……おかしい。
 昨日はあんなに簡単に追いつけたのに……。
 そんな事を考えているうちに、男の姿を見失ってしまった。
 
 私は諦めて帰ろうとするが、ふと思いついて立ち止まった。
 ……そうだ。
 あそこに行ってみよう。
 そう決めた私は、その場所へと向かった。

 そこは墓地だった。
 ここに来ると、嫌でも思い出してしまう。
 忘れたい記憶なのに……。
 私は目を閉じて、耳を塞いだ。
 そして、必死になってその光景を忘れようとした。

 ……しばらくすると、私は落ち着きを取り戻した。
 そして、ゆっくりと目を開く。
 そして、墓を見た。
 ……えっ!?
 私は驚いた。
 何故なら、そこにあったのは自分の名前が彫られた墓石だったからだ。
 どういう事だろう……。
 混乱していると、後ろから声をかけられた。

 どうしましたか?
 ……その言葉に驚きながら、後ろを振り返ると、そこにいたのはあの男だ。

 どうしてここへ来たんですか?
 男は不思議そうな顔をして聞いてきた。
 私にも分からないわ。
 私は素直に答えた。
 しかし、嘘だと思われたらしく、信じてもらえなかった。
 どうすれば信用してもらえるかと考えていると、男が話しかけてきた。

 ……あなたは、私の知り合いですか?
 私は首を横に振って否定すると、自分の名前を告げてみた。
 しかし、やはり反応はない。
 困り果てて黙り込んでいると男が口を開いた。

 あなたの名前はなんというのですか?
 ……名前を聞いてくるなんて珍しい。
 普通、こういう時は自分から名乗るものじゃないだろうか。
 まあいいけど……。
 私は自分の名前を名乗った。
 すると、突然男が笑い出した。
 私は戸惑ったが、すぐに理由に気付いた。
 きっとこの人は、私が誰なのか分かったんだ。
 私は嬉しくなって、思わず笑みを浮かべた。
 しかし、男の反応を見る限りだと違うようだ。
 ……この人には、私が誰だかわからないようだった。

 ……どうして?
 どうして私だってわからないの?

 どうして……。

 どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして。

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