【3.7万PV】女性に憧れていた私が転生して悪役令嬢に!?~婚約破棄され辺境に嫁ぎ、ホットケーキミックスで成り上がる~
【男の娘048】アカネと狼の襲来
お父様と麦畑について雑談していると、突然森の方から
「ワォ~~~ン」
という鳴き声が聞こえてきた。
私はブルット肩を震わせる。今の鳴き声はなに?
「お父様、今の獣の鳴き声は大丈夫なのでしょうか?」
「どうやら群れの狼が来たみたいだな。ここは大丈夫だと思うが万が一のことがあるかもしれないから、マッシュと一緒にいなさい。」
と話していると、森の近くで作業をしていたはずのマッシュ兄さんが大慌てでこっちに走ってくる。
「父さん、アカネ無事かい?」
「ああ、大丈夫だ。私はこれから牧場の方を見てくるから、マッシュはアカネを守ってやってくれ。」
と言って、お父様はマッシュ兄さんとは別の方向に走って行った。
「マッシュ兄さん。狼が来たって聞きましたけど。」
「ああ、今回は狼みたいだな。前回は猪の襲来で、作物がかなり荒らされた。今回は狼だから、野菜や穀物ではなく、牛や羊、鶏、そして、人間が目的だな。」
「パンッ、パンッ、パンッ」
お父様の走って行った方角から、赤い色の信号弾が3発空に上がっている。
「これはちょっとまずいな。赤色3発か。」
「マッシュ兄さんどういうことですか?」
「赤色一発は、敵襲だけなんだ。2発で、増援求むなんだよ。」
「はいっ」
「で、それが3発だと、こちらでは対応しきれない至急増援を頼むなんだよ。アカネ。僕達も牧場の方へ行くぞ。」
「わかりました。」
私達は信号の上がった方へと走っていく。とは言っても、マッシュ兄さんは私の隣で一緒に走っている。増援は必要だけど、なにより守るべき対象が私のため、振り切って走ることができないのだ。私は、このガーネットの姿になってから、運動というものを全くしたことがない。
男の時でも、お父様のスピードには着いていくことも出来なかっただろうけど、今はそれ以上に走ることが出来ないでいた。このガーネットの女の子の身体、全然鍛えてないから、すぐ走っただけで、息が上がっちゃうよ。このままじゃ私、戦闘以前に足でまといだよ。
「はぁっはぁっはぁっ」
私は息を切らして、とうとう立ち止まってしまった。これ以上は走れない。
「はぁっはぁっ、マッシュ兄さん、私のことはいいから、お父様たちのとこに行ってあげて、、、」
「アカネ。そんなことが出来るわけないだろう。ここだって、危ないことに変わりはないんだぞ。」
「だって、でも、それじゃ~増援に間に合わないよ。はぁっ、はぁっ」
「仕方ないな。さっ乗って」
マッシュ兄さんは、私の前に後ろを向けてしゃがんだ。これって、もしかして、おんぶして走るってこと。いや、それはちょっと恥ずかしいよ。マッシュ兄さん。う~~~、でも、アカネ我慢だよ我慢。だって、マッシュ兄さんは私を守らなきゃいけないし、それで、増援もかかっているんだもの。きっと牧場のピンチだよ。もしかしたら、お父様も危ないかもしれないんだから。
「おっ、お願いします。」
私はぴょんっと、お兄様の上に乗った。腕はお兄様の肩を両手で掴んでいる。
「よし、乗ったなしっかり捕まっていろよ。振り落とされるからな。」
と言って、マッシュ兄さんは、私が乗っていないかのように、するりと立ち上がり、腕を私のお尻の下で組んで、走り始めた。
「うわっ」
いきなりの移動で、びっくりしてしまった。私が後ろに乗っているのにも関わらず、私が走るよりもマッシュ兄さんの走る方が早かった。私は振り落とされないように、マッシュ兄さんの肩から、胸の前に移動させて、腕をしっかりと組んだ。うう~~~、マッシュ兄さんの手が、お尻に当たっているよ。それにこれって私の胸もマッシュ兄さんの背中に当たってるよ。はっ恥ずかしい。
そんなことを考えている場合でないのはわかっているつもりなんだけど、なにしろ初めての体験である。どうしてもそっちの方に考えが向いてしまう。うう~~っ、マッシュ兄さんは真剣に走っているから、きっと、私の感触なんて気にしてないよね。
なにやらマッシュ兄さんがもぞもぞとなにかを喋っている。走っているので、風の音で聴きづらい。そして、喋り終わったかと思うと、後方から風が吹き、マッシュ兄さんの走りを後押しして、さらにスピードが上がった。いや~~~こわい、はやいよ~~。それに上下運動が激しくて気持悪いよ。
「ワォ~~~ン」
という鳴き声が聞こえてきた。
私はブルット肩を震わせる。今の鳴き声はなに?
「お父様、今の獣の鳴き声は大丈夫なのでしょうか?」
「どうやら群れの狼が来たみたいだな。ここは大丈夫だと思うが万が一のことがあるかもしれないから、マッシュと一緒にいなさい。」
と話していると、森の近くで作業をしていたはずのマッシュ兄さんが大慌てでこっちに走ってくる。
「父さん、アカネ無事かい?」
「ああ、大丈夫だ。私はこれから牧場の方を見てくるから、マッシュはアカネを守ってやってくれ。」
と言って、お父様はマッシュ兄さんとは別の方向に走って行った。
「マッシュ兄さん。狼が来たって聞きましたけど。」
「ああ、今回は狼みたいだな。前回は猪の襲来で、作物がかなり荒らされた。今回は狼だから、野菜や穀物ではなく、牛や羊、鶏、そして、人間が目的だな。」
「パンッ、パンッ、パンッ」
お父様の走って行った方角から、赤い色の信号弾が3発空に上がっている。
「これはちょっとまずいな。赤色3発か。」
「マッシュ兄さんどういうことですか?」
「赤色一発は、敵襲だけなんだ。2発で、増援求むなんだよ。」
「はいっ」
「で、それが3発だと、こちらでは対応しきれない至急増援を頼むなんだよ。アカネ。僕達も牧場の方へ行くぞ。」
「わかりました。」
私達は信号の上がった方へと走っていく。とは言っても、マッシュ兄さんは私の隣で一緒に走っている。増援は必要だけど、なにより守るべき対象が私のため、振り切って走ることができないのだ。私は、このガーネットの姿になってから、運動というものを全くしたことがない。
男の時でも、お父様のスピードには着いていくことも出来なかっただろうけど、今はそれ以上に走ることが出来ないでいた。このガーネットの女の子の身体、全然鍛えてないから、すぐ走っただけで、息が上がっちゃうよ。このままじゃ私、戦闘以前に足でまといだよ。
「はぁっはぁっはぁっ」
私は息を切らして、とうとう立ち止まってしまった。これ以上は走れない。
「はぁっはぁっ、マッシュ兄さん、私のことはいいから、お父様たちのとこに行ってあげて、、、」
「アカネ。そんなことが出来るわけないだろう。ここだって、危ないことに変わりはないんだぞ。」
「だって、でも、それじゃ~増援に間に合わないよ。はぁっ、はぁっ」
「仕方ないな。さっ乗って」
マッシュ兄さんは、私の前に後ろを向けてしゃがんだ。これって、もしかして、おんぶして走るってこと。いや、それはちょっと恥ずかしいよ。マッシュ兄さん。う~~~、でも、アカネ我慢だよ我慢。だって、マッシュ兄さんは私を守らなきゃいけないし、それで、増援もかかっているんだもの。きっと牧場のピンチだよ。もしかしたら、お父様も危ないかもしれないんだから。
「おっ、お願いします。」
私はぴょんっと、お兄様の上に乗った。腕はお兄様の肩を両手で掴んでいる。
「よし、乗ったなしっかり捕まっていろよ。振り落とされるからな。」
と言って、マッシュ兄さんは、私が乗っていないかのように、するりと立ち上がり、腕を私のお尻の下で組んで、走り始めた。
「うわっ」
いきなりの移動で、びっくりしてしまった。私が後ろに乗っているのにも関わらず、私が走るよりもマッシュ兄さんの走る方が早かった。私は振り落とされないように、マッシュ兄さんの肩から、胸の前に移動させて、腕をしっかりと組んだ。うう~~~、マッシュ兄さんの手が、お尻に当たっているよ。それにこれって私の胸もマッシュ兄さんの背中に当たってるよ。はっ恥ずかしい。
そんなことを考えている場合でないのはわかっているつもりなんだけど、なにしろ初めての体験である。どうしてもそっちの方に考えが向いてしまう。うう~~っ、マッシュ兄さんは真剣に走っているから、きっと、私の感触なんて気にしてないよね。
なにやらマッシュ兄さんがもぞもぞとなにかを喋っている。走っているので、風の音で聴きづらい。そして、喋り終わったかと思うと、後方から風が吹き、マッシュ兄さんの走りを後押しして、さらにスピードが上がった。いや~~~こわい、はやいよ~~。それに上下運動が激しくて気持悪いよ。
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