【3.7万PV】女性に憧れていた私が転生して悪役令嬢に!?~婚約破棄され辺境に嫁ぎ、ホットケーキミックスで成り上がる~
【男の娘009】ガーネットの空の旅 辺境地への誘い
ふ~~契約が終わったけど、前世で色々と農家のお祖父ちゃんのお手伝いをしていてよかったわ。 お祖父ちゃん、田んぼで、稲作ったり、小麦作ったり、それから2次産業からの販売までしている地元でも有名なお祖父ちゃんなんだよね。
毎年、麦を作る面積が不足しているから、同じ集落の人に土地を借りに行くんだ。私もよくついて回ってた。その時に、契約書のこととか、農作業のこととか、2次産業についても結構学んだんだ。
「人生では色々、若いうちに苦労しておけ」
って、お祖父ちゃんは言ってたけど、本当だったよ。ありがとうお祖父ちゃん。お祖父ちゃんのおかげで、なんとか難局を乗り越えることが出来たよ。
女性は子供を産むためでも、ましてや、勢力拡大での道具でもないんだから。レディアント家だと、そのまま有力な貴族のとこに送られて、子供を産まされるとこだったよ。それで納得したり、玉の輿を狙っている子ならそれでもいいんだけどね。
私は嫌だな~そういうの。やっぱり私は好きな男性と結婚して、その人との子供を愛して育てたいもの。そして、子供を育てたら、自由に恋愛させて上げたい。
きっと、この世界では私の考えは異端なものだろう。貴族としては間違ってると思う。でも、私は私のやり方で幸せを掴むんだ。だって、せっかく神様にお願いして、叶った女の子の身体だもん。そんなことを我慢してまでやりたくないよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
とそんなことを空の景色を楽しみながらぽつぽつと考えていた。
ふ~~、それにしても、高い所からの景色って素敵♪
街がホント小さく見えるし、人なんて、豆粒みたいに小さいよ。この世界は上から見るとよくわかる。現代とは程遠い文明だ。町や城は道中ポツンポツンと存在し、周りは、颯爽とした草原や緑豊かな森や山に囲まれていた。
文明的には中世ヨーロッパ、日本だと江戸時代くらいなのかしら?魔法が発達している分を加味すると、近代日本よりちょっと古いくらいかしら。これから辺境の地の農作物の勉強と、周辺地域の情勢の勉強、周囲の植物の植生なんかも調べて、やっていかなきゃね。期間を2年にしたけど、早まったかな?でも、いざとなれば、魔法を使って、運送業をしたら、きっと稼げるよね。
私個人に依存した商売なんて、何かあったらすぐポシャるから、最終手段として考えておくよ。お祖父ちゃんは言ってたもん。
「一人の能力で改善することは大切なことなんだ。でもね、茜、会社っていうのは、運動能力も個性も性格だって、異なる人が沢山集まって出来ているんだよ。」
一人の人が突出して、それを会社が頼ってしまっていたら、その人がある日突然いなくなったら、その人の代わりを出来る人が誰もいなくなってしまうんだ。
そうなると会社は立ち行かなくなって潰れてしまう。だから、会社では、誰がきても、どんな人が来ても、会社が回るように平凡的な人が、仕事を覚えて、仕事が出来るように作られているんだ。
だから、私がこの世界で商売を進めるにあたっても、私一人の力で出来る商売は長続きしない。私が出来て、みんなも出来る、そんな商売にしないと。そう考えると、魔法依存の社会は、魔法を使える人をなんとか確保して、商売を続ける形になるのか。
特に時空魔法だと、使える人が極端に少ないから、代わりの人を探すのも大変だね。そりゃ、レディアントさんが言うように、上流貴族が大金を支払っても得ようとするか。
それに……魔法の素質はある程度は遺伝するみたいだしね……。私に後継ぎを産んでもらえれば、その子は時空魔法を使える素養が多分にあることになるかな。
あれっ、そう考えると、ちょっと、みんなの前で時空魔法を使ったのは早まったかもしれないわね。拉致してでも子供を産ませようとする不逞の輩が来るかもしれないわ。
あの家族だけに、なにしてくるかわからないのが不安な所よね。没落してるから滅多なことはないと思うけど……一応注意しておいた方がいいかしら?それよりもまずは、お友達作りにお仲間作りが一番かしら。どんなところかな?お父様の統治している辺境って……
私は、幌の隙間から外を眺めるのをやめて、振り返って、お父様に話しかけた。
「ねぇ、お父様、これから向かう辺境の地ってどんな所なんですか?私、これから行くのに何も知らなくって。」
そう、そうなんだ。前のガーネットが嫌がっていて、全然それらに関する知識も記憶も残ってないのよ。調べる時間もなかったし、農家っていうから、小作と取り纏めみたいなものを想像しているんだけど、実際どうなのかさっぱりわかっていない。
「そうか、ガーネットはあまり知らないんだね。よし、マッシュ。次期領主として、そして、ガーネットの兄として、教えてやってくれんか。」
「はい、父さん。ガーネットさん、では教えるよ。」
「あっ、マッシュお兄様、私のことはガーネットで大丈夫ですわ。これから妹になるんですもの、婚約者でもなくなっていますから敬称は不要ですわ。」
「それも、そうか。いや、いきなり妹が増えたから、ちょっとどう対応していいかわからなくてね。 うん、じゃ~ガーネット、教えるよ。僕のことは、マッシュでも、マッシュ兄さんでも好きなように呼んでくれ。ただし、お兄様はダメだ。なんか、背中がムズムズしてくるんだ。」
「ふふっ、わかりましたわ。マッシュ兄さん」
「うん、うちのベジタル家の納めている辺境では、主に農業をしていて、都市部に農作物を納めて生計を立てているんだ。」
「うん」
毎年、麦を作る面積が不足しているから、同じ集落の人に土地を借りに行くんだ。私もよくついて回ってた。その時に、契約書のこととか、農作業のこととか、2次産業についても結構学んだんだ。
「人生では色々、若いうちに苦労しておけ」
って、お祖父ちゃんは言ってたけど、本当だったよ。ありがとうお祖父ちゃん。お祖父ちゃんのおかげで、なんとか難局を乗り越えることが出来たよ。
女性は子供を産むためでも、ましてや、勢力拡大での道具でもないんだから。レディアント家だと、そのまま有力な貴族のとこに送られて、子供を産まされるとこだったよ。それで納得したり、玉の輿を狙っている子ならそれでもいいんだけどね。
私は嫌だな~そういうの。やっぱり私は好きな男性と結婚して、その人との子供を愛して育てたいもの。そして、子供を育てたら、自由に恋愛させて上げたい。
きっと、この世界では私の考えは異端なものだろう。貴族としては間違ってると思う。でも、私は私のやり方で幸せを掴むんだ。だって、せっかく神様にお願いして、叶った女の子の身体だもん。そんなことを我慢してまでやりたくないよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
とそんなことを空の景色を楽しみながらぽつぽつと考えていた。
ふ~~、それにしても、高い所からの景色って素敵♪
街がホント小さく見えるし、人なんて、豆粒みたいに小さいよ。この世界は上から見るとよくわかる。現代とは程遠い文明だ。町や城は道中ポツンポツンと存在し、周りは、颯爽とした草原や緑豊かな森や山に囲まれていた。
文明的には中世ヨーロッパ、日本だと江戸時代くらいなのかしら?魔法が発達している分を加味すると、近代日本よりちょっと古いくらいかしら。これから辺境の地の農作物の勉強と、周辺地域の情勢の勉強、周囲の植物の植生なんかも調べて、やっていかなきゃね。期間を2年にしたけど、早まったかな?でも、いざとなれば、魔法を使って、運送業をしたら、きっと稼げるよね。
私個人に依存した商売なんて、何かあったらすぐポシャるから、最終手段として考えておくよ。お祖父ちゃんは言ってたもん。
「一人の能力で改善することは大切なことなんだ。でもね、茜、会社っていうのは、運動能力も個性も性格だって、異なる人が沢山集まって出来ているんだよ。」
一人の人が突出して、それを会社が頼ってしまっていたら、その人がある日突然いなくなったら、その人の代わりを出来る人が誰もいなくなってしまうんだ。
そうなると会社は立ち行かなくなって潰れてしまう。だから、会社では、誰がきても、どんな人が来ても、会社が回るように平凡的な人が、仕事を覚えて、仕事が出来るように作られているんだ。
だから、私がこの世界で商売を進めるにあたっても、私一人の力で出来る商売は長続きしない。私が出来て、みんなも出来る、そんな商売にしないと。そう考えると、魔法依存の社会は、魔法を使える人をなんとか確保して、商売を続ける形になるのか。
特に時空魔法だと、使える人が極端に少ないから、代わりの人を探すのも大変だね。そりゃ、レディアントさんが言うように、上流貴族が大金を支払っても得ようとするか。
それに……魔法の素質はある程度は遺伝するみたいだしね……。私に後継ぎを産んでもらえれば、その子は時空魔法を使える素養が多分にあることになるかな。
あれっ、そう考えると、ちょっと、みんなの前で時空魔法を使ったのは早まったかもしれないわね。拉致してでも子供を産ませようとする不逞の輩が来るかもしれないわ。
あの家族だけに、なにしてくるかわからないのが不安な所よね。没落してるから滅多なことはないと思うけど……一応注意しておいた方がいいかしら?それよりもまずは、お友達作りにお仲間作りが一番かしら。どんなところかな?お父様の統治している辺境って……
私は、幌の隙間から外を眺めるのをやめて、振り返って、お父様に話しかけた。
「ねぇ、お父様、これから向かう辺境の地ってどんな所なんですか?私、これから行くのに何も知らなくって。」
そう、そうなんだ。前のガーネットが嫌がっていて、全然それらに関する知識も記憶も残ってないのよ。調べる時間もなかったし、農家っていうから、小作と取り纏めみたいなものを想像しているんだけど、実際どうなのかさっぱりわかっていない。
「そうか、ガーネットはあまり知らないんだね。よし、マッシュ。次期領主として、そして、ガーネットの兄として、教えてやってくれんか。」
「はい、父さん。ガーネットさん、では教えるよ。」
「あっ、マッシュお兄様、私のことはガーネットで大丈夫ですわ。これから妹になるんですもの、婚約者でもなくなっていますから敬称は不要ですわ。」
「それも、そうか。いや、いきなり妹が増えたから、ちょっとどう対応していいかわからなくてね。 うん、じゃ~ガーネット、教えるよ。僕のことは、マッシュでも、マッシュ兄さんでも好きなように呼んでくれ。ただし、お兄様はダメだ。なんか、背中がムズムズしてくるんだ。」
「ふふっ、わかりましたわ。マッシュ兄さん」
「うん、うちのベジタル家の納めている辺境では、主に農業をしていて、都市部に農作物を納めて生計を立てているんだ。」
「うん」
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
11128
-
-
2
-
-
24251
-
-
15254
-
-
516
-
-
147
-
-
755
-
-
2813
-
-
59
コメント