病気の私に舞い降りた突然の恋 〜実録恋物語〜

アイナ

複雑な気持ち〜第5話〜

昨晩、カーテンを閉め忘れ光が差しこんで眩しくて目を覚ました。

寝ぼけながら携帯を見たら一通のメッセージが来ていた。

内容を確認してみると裕太ゆうたからだった。

私はそれを見て、一気に目が覚めて送られてきたメッセージを見る。

「昨日は酔っ払ってて色々迷惑かけてごめんね〜今度ご飯でも行こう」

返事をくれただけで充分嬉しかったのに食事のお誘いまでしてくれて私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

私はすぐに返事を返して、携帯を閉じた。

その後、数時間おきに既読ついてないかの確認をしていて、まあ仕事忙しいし仕方がないかと思いながらもなかなか既読にならないメッセージをずっと見つめていた。

そして3日程立ったある日。
ピロンと通知が鳴った。

暇つぶしに動画を見ていたが動画を閉じメッセージを確認した。すると名前のところに裕太ゆうたと表示されていてすぐにメッセージをひらいた。

「今日の夜たまたま暇になったから少し会わない?」

思わぬメッセージに私は驚いて携帯をおとしてしまった。
私も暇だったので、いいよ会おうとメッセージを送り、しばらくにやにやがとまらなかった。

最寄りは少しだけ遠いのだけどランニングがてら私の最寄りまで来てくれるとのこと。

待ち合わせ時間と場所を決め、少しやりとりをして
またあとでねと彼から。

私はもしかして、脈アリなのでは!?私のこと好きだったりして!?といつも通り勝手に妄想をしながらオシャレして行こうかと思ったが気合いがはいってるなと思われるかな会うだけだからラフな格好でいいかなと悩みながら今日着ていく服を時間をかけて選んだ。

色々考えているとあっという間に待ち合わせの時間。

ラフな格好すぎたかな〜と考えながら歩いていると待ち合わせ場所の駅近くのスーパー前に到着。待ち合わせ時間は18時。ただいまの時刻は17時57分。

近くにあったベンチに座っていると、由奈ちゃん、と聞き覚えのある声が聞こえた。

裕太ゆうたくん!!!!!」

彼は本当に家からランニングしてきたらしくジャージ姿だった。私もラフな格好できて良かったと思いながら、どこ行こっかと隣並んで歩きながら悩んで私が

「お喋りするなら近くに公園あるからそこいく?」

「おおいいねそうしようか」

そう言って駅から近い公園へお喋りしながら行ってベンチに座った。そこの公園は薄暗く遊具が少しあって、人気ひとけは全然なかった。

彼は前を見ながら最近あったことを話していてそれを私が相槌あいづちしながら聞いていた。

はあ〜横顔かっこいい。初めて会った時は前髪をおろしていたけど今日は、前髪をあげていてどんな髪型も似合うな〜好きだな〜と頭で考えながらしばらく話をしていた。

少し距離をあけて隣に座っていたのだがおしり痛い〜と彼が座り直したときに肩がトンと当たる距離で座ってきた。

たまたま座り直したらこの距離になったのかなと考えながらも、当たってる肩がなんとなく熱く感じる。
ドキドキしていたら、ねえと彼が一言。

前を向いて話してた彼が私の方を向いていた。

ええなになに、裕太ゆうたくんが私の顔を見てる!!今日の化粧、変じゃないかなとか考えていて恥ずかしくて目を逸らした矢先、ぐいっと彼の顔が近づいて私の唇に何かが触れたふれたのを感じた。

一瞬、頭が真っ白になりすぐに気がついた。
そう。私は彼にキスをされていた。

ゆっくりと唇が離れて私が固まっていると
彼は私の目を見て、真剣な顔で

「嫌だった?」

と一言。

私はもちろん好きな人にキスをされて嫌なはずがなかったのに、突然のことで何も答えられなかった。

少しして彼がそろそろ帰ろうかと何もなかったようにおもむろに立ってまた肩を並べ無言で歩いていた。

「じゃあまたね」

そう言って彼とその日は、わかれた。

私は突然のキスで頭の中がぐるぐるとしていてぼーっと歩いているうちに家に到着していた。

なんでキスしてきたんだろうとしばらく頭を悩ませながら思い切って彼にメッセージをした。

「今日なんでキスしたの?もしかして私のこと好きとか?」

なんて答えがくるのかが、なんとなく怖かったので携帯を置き、布団に寝っ転がりねっころがり、ぼーっと天井を見上げていた。





最後まで読んで頂き本当に嬉しく思うのと同時に感謝の気持ちで胸がいっぱいです。
今後も続けて行こうと思います!
初心者投稿者なので、何卒暖かな目で見守ってください!

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