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勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~

花宵

18、レベル上げ

 王子を撒いた後、あたいは道具屋で地図と薬草を購入。
 城下町から南へ抜け、ザウバ湿原という所にやって来た。
 深々と草が生い茂り所々ぬかるんでいて足場が悪い。

 ここに来た目的は、レベル上げ。
 カンスト王子が一緒では全然経験値を得られへん。

 この世界に来て、すでに3日が経った。
 一刻も早く魔王を倒すために、今は1分1秒が惜しい。

 そこへ、狼っぽい敵が現れた。
 あたいはスキル『みやぶる』を発動。

 ワーフウルフ
 レベルは15、弱点は、火。
 素早い動きで相手を翻弄し、鋭い爪と牙で攻撃してくる。

 生憎、あたいに魔法は使えない。
 弱点を攻撃出来ないとなれば、物理攻撃でいくしかあらへん。

 ワーフウルフがこちらへ駆け出してきた。
 ギリギリまで引き寄せ、高く飛んで避ける。
 攻撃が失敗し、敵が体勢を崩した所へすかさず苦無を投げた。
 右足に的中したのを見計らって、あたいは攻撃をしかける。


 シャッ!


 素早く敵の背後に回りこみ、ポイズンダガーで首を一閃。
 敵は倒れこみ、プルプルと小刻みに震えている。

 後は毒の効果で倒せるだろう。
 苦無を回収し、初めての戦闘を終え一息つく。


 ガルルルルル


 その時、複数の威嚇するような鳴き声が耳に飛び込んできた。


 ザシュ、ザシュ


 何かがこちらに近づいてくる。
 気がつくと、あたいはワーフウルフの群れに囲まれていた。

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