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勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~

花宵

13、勇者を譲渡?

「何で、女の勇者なん?」
「そ、それは……若い女性を生で見てみたかったので」


 綺麗な青色の瞳を泳がせながら変態王子は呟いた。
 ほんま思考が残念な王子様やな。
 こんな世界やなかったら、逆に女が怖くなるほどモテそうやのに。


「アンタ、今何歳よ」
十八歳じゅうはちさいです」
「若い女見たことないん?」
物心ものごころついた頃には、ばぁやと執事しつじに囲まれておりました」


 うん、少しだけ……同情するわ。
 背中をポンポンと叩いて「ドンマイ」とあたいは声をかけた。


「ま、ま、マコト様、そんな急に触れられたら……」


 乙女か!
 瞳をうるうるさせて、耳まで真っ赤に染めた変態王子。

 どっちが女か分からんくなるから、めてくれ……その反応。



「アンタさ、魔王倒す算段はついたとか言ってたよね?」
「はい、任せて下さい」
「魔王の弱点が勇者って言いながら、勇者要らんってどういうこと?」
「正確には勇者は要ります。ただ、その役目はマコト様ではなく私がお引き受けすることで、マコト様は勇者から解放されます」


 勇者から解放される?
 そうしたら、あたいはどうなるの?


「そうすれば、マコト様はずっと傍に、私の妻に……」
「ならんわ!  てか、勇者の地位って譲渡できるってこと?」
「はい、ある儀式を執り行うことで可能です」

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