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勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~

花宵

12、王子の決意

 準備が整うまで数日間、お城でお世話になることになった。
 王様との謁見を終え、あたいは王子に話しかけた。


「何で、アンタ付いて来るん?」
「マコト様一人を危険な場所へ向かわせるわけには参りません」


 ニコニコと胡散臭い笑みを浮かべる王子。


「ハイハイ。で、何で?」


 あたいのを観察眼かんさつがんなめてもらっちゃ困るよ。
 王子は一瞬驚いたように目を見開いた後、ポツポツと喋り始めた。


「呪いで家畜にされた女性達が、ここ数年……本来の寿命を全う出来ずに次々と亡くなっています」


 家畜の寿命は人間ほど長くはあらへんもんな。


「そして、じきに母上も同じ道を辿ろうとしています。私は、もうこれ以上無駄に散っていく命を見たくありません」


 ただの変態やと思っとったけど、王子っぽいとこあるやん。


「私は十五年間じゅうごねんかん、この呪いをかけた魔王の弱点を探ってきました。そして、ついに突き止めたのです!」


 なになにーはよ教えて。
 そこかなり重要なとこやで。


「ずばり、魔王の弱点は……勇者です!」


 まぁ、外れではないやろうけど、もっと他にこうさ。何かなかってんか?


「そこで、古い文献で勇者デリバリーサービスセンターというものがあると知り、お願いしたのです」


 一番謎の組織やで、それ。


「女性の勇者様をお連れくださいと」 

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