話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~

花宵

8、魔王の呪いに苦しむ世界

「私が勇者デリバリーサービスセンターにお願いしたのは、女性の勇者様でしたので。あのような形でいらっしゃるとは思わず……」


 それは悪いことしたなー。
 てか今、変な単語聞こえてんけど。


「勇者デリバリーサービスセンターって、何?」
「希望の勇者様を異世界より送って頂ける機関ですよ」


 そんなピザの出前とちゃうねんで。
 ほいほい簡単に異世界送ったらあかんやろ。
 おかげでこっちはえらいトバッチリやんか。


「何で勇者が必要なん?」


 焼き菓子を頬張りながら適当に尋ねる。


「実は──」


 要約すると、魔王さんが町中の若い女性に呪いかけてもうた。
 そのせいで、女性が家畜になって困っとるいう話やね。
 呪いを解くには魔王さん倒したらええ。

 うん、シンプルなRPGって感じやな。

 てか、それあたいに救えんの?
 勇者って言っても中身は盗賊だよ?
 ユニーク勇者だよ?
 地味に毎日財布でもすっときゃいいわけ?

 ゲームなら地道にレベル上げたらええ。
 せやけど、ここはゲームのようで現実の世界。

 そんな時間かけてる暇、あたいにはない。
 あかん、縛りプレーが俄然やる気でるとか言うとった昔の自分、張っ倒したいわ。


「その魔王さん倒したらおしまいでええのん?」


 てか、この紅茶うまいな~おかわりもらっとこ。


「いえ、勇者様には私の子孫を残して頂きたいのです」


 あのー頭のネジ何本かぶっ飛んでます?
 危うく紅茶吹き出す所やったんでさ。
 堪忍してや、ほんま。

「勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く