勇者デリバリー~毒舌少女と純情王子の冒険譚~
3、転生がハードモードすぎる
目覚めると、あたいは薄汚い小屋に横たわってた。
穴のほげた天井、すきま風ビュービューの壁。
お天道様がそのほげた穴からビームを発射してきやがった。
『望み通り、究極の盗賊スキルを授けてやった』
そして、響くファンタジックボイス。
ビーム暑いわ、風は前髪ぼさぼさにして鬱陶しいわ。
いささか、感覚リアル過ぎやしやせんか?
『この世界を救う事が出来たら、お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
3つじゃだめ?
そしたらあたい頑張れる。
『お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
あんさんケチやな。
じゃあ2つでどうや?
『お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
あーあかん、これはあれね。
壊れたラジオみたいなもんやろ?
だって同じことしか言わへんもん。
『では行くがよい、勇者よ』
勝手に話進めちゃってるよ。
これ、完璧面倒くさがってるよ。
てか、勇者に盗賊スキルってマジで与えんなよ!
『行くがよい、ユニーク勇者よ』
そして言い直してんじゃねぇよ!
ほんとに世界救う気あるんか?
ファンタジックボイスさんよ。
穴のほげた天井、すきま風ビュービューの壁。
お天道様がそのほげた穴からビームを発射してきやがった。
『望み通り、究極の盗賊スキルを授けてやった』
そして、響くファンタジックボイス。
ビーム暑いわ、風は前髪ぼさぼさにして鬱陶しいわ。
いささか、感覚リアル過ぎやしやせんか?
『この世界を救う事が出来たら、お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
3つじゃだめ?
そしたらあたい頑張れる。
『お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
あんさんケチやな。
じゃあ2つでどうや?
『お前の希望を何でも1つ叶えてやろう』
あーあかん、これはあれね。
壊れたラジオみたいなもんやろ?
だって同じことしか言わへんもん。
『では行くがよい、勇者よ』
勝手に話進めちゃってるよ。
これ、完璧面倒くさがってるよ。
てか、勇者に盗賊スキルってマジで与えんなよ!
『行くがよい、ユニーク勇者よ』
そして言い直してんじゃねぇよ!
ほんとに世界救う気あるんか?
ファンタジックボイスさんよ。
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