婚約破棄後は元執事の実家の使用人!?
抑えられなかったので婚約破棄されました
私…シャルロッテ・フォン・ロッテン侯爵令嬢はこの国の王太子で第一王子であるエトガー・ジュリアス・フォーゲルの婚約者である。金髪碧眼の絵に描いたような王子様。
しかし…私は幼い頃から魔力量が多く感情的になると暴発してしまう時がある。元々髪は黒かった。瞳はアメジストだ。
学園では穏便に過ごす用心掛けていたがある噂が耳に入る。
どうやら聖女の力を持つ娘…ルトリシア・ド・ナイト伯爵令嬢がそうだった。清楚可憐な薄桃髪で翠水晶のような瞳を持ち…動物とかやらと会話できたり危険な魔物をあっという間に大人しくさせたり、また浄化やヒールに優れており彼女の周りは暖かいと言われ正に聖女だった。
そして興味を持った婚約者のエトガー様までも彼女に夢中になり…ある日から私を無視して彼女とばかり話したり側でランチを食べたりあまつさえ膝枕で昼寝とかを見てしまったら私の感情も爆発しても仕方ないですよね。
なんとか抑えるように私の執事ルドルフ・ヴィルケ・クラウスナーが
「お嬢様…我慢ですよ!我慢!」
とはがいじめにしてくる。
「ギギギ!きいいいい!!」
と何とか抑える。腹の中では薄桃髪燃えろ!畜生!!!エトガー様もなんなの?普通婚約者放置する?いくら聖女があんな可愛いからって!私だってね?美人とかは言われますけど!?美人より可愛い方がいいのかしら?
いやそれにしても許せない!
と私は醜い嫉妬心を募らせていました。
だって私は子供の頃から厳しい王妃教育を受けて育ったのだから!
エトガー様も子供の頃は私と仲良く遊んでくれたりしたのに!急に現れた珍しい聖女とか言われる子に興味持たれてしまった。
紺色髪のスカイブルーの瞳の執事ルドルフ…通称ルディに散々愚痴を溢す。
「なんなの?あの子は?一体?私将来この国フォレスタ王国の王妃となるってわかったるわよね?」
魔力が溢れ、テーブルに置いた紅茶がガタガタと揺れる。ルディは
「お嬢様…落ち着いてください?将来の王妃様が怒ったりしてはいけませんよ?もし感情が爆発して魔力暴走したら絶対婚約破棄されちゃいますよ?」
と念を押される。
「そんなこと!わかってるわよ!だから私は寛大な心で許してるのよっ!ふん!」
グビっと紅茶を飲む。
「……めちゃくちゃイラついてますがね」
とルディは言う。そりゃね。
「イラつかない人いる?逆にいるかしら?婚約者が堂々と!…あれ浮気よね?世間では浮気…」
「…まぁ…そうですけど…お嬢様が寛大な心でいれば婚約破棄なんてことにはならないので!ほらそろそろ行きましょう?次の授業の時間です」
と懐中時計を見るルディ。
「…そうね…。冷静さが必要だわ。教室に戻るわよ」
と立ち上がりカフェから歩き中庭の木下をチラッと見た時だった。
なんとエトガー様とルトレシア伯爵令嬢が…キスしてた。
一瞬見間違いかと思ったが…なっが長とキスし角度を変えしてた。ブチンと何か切れた。
ルディは青ざめ私を羽交締めにし出した。
「お嬢様!あれは幻だと思います!!」
とルディが慌てるが私の魔力がブワリと限界値を突破して溢れそのまま二人に向かい二人の木を破壊してしまった!!
ルトレシア嬢を必死で守るエトガー様。
ようやく起き上がり私の怒り顔を見てエトガー様は冷たい目を向けた。
「君……シャルロッテかい?とうとう…魔力暴走したんだね。髪の毛が真っ白になっているよ」
「えっ…」
胸元に垂れる私のサラサラ黒髪ストレートが確かに真っ白になっていた!
今の暴走で…!?
「危うく王太子である僕や彼女が死ぬ所だった!これは立派な不敬罪だ!君との婚約を破棄する!可哀想だから死刑は辞めておこう。ただ…侯爵家から離席し王都周辺からは追放する!」
と言われた。まるで私の魔力暴走をきっかけに婚約破棄を待っていたかのような言い草だ。
「セバスチャン!直ぐに侯爵家へ伝えるように!」
と側にいたエトガー様の執事にそう言うと手短に去っていく。そしてまるで私が居ないかのように
「大丈夫かい?怪我はない?ルトレシア!」
「は、はい!…エトガー様が守ってくださったから!!」
と何とも甘い空気になってるのを私は呆然としていて足元から崩れ落ちそうになる。走馬灯みたいにこれまでの王妃教育やエトガー様との思い出やらが流れていく。
「お嬢様…」
流石のルディも同情しか無いのか
「失礼します!」
と言い気絶しそうな私を抱き抱えて馬車へと向かった。馬車の中で私は白目だったようだと後から聞いた。
家に着くと侯爵のベルント・フォン・ロッテンお父様が怒りの表情で私を見て
「殿下に言われなくとも暴走をあれほど我慢しろと言ったのにコントロールできない不出来な娘など!こっちから勘当だよ!」
と言われる。
「全く!少し落ち着いてあなた」
とマルガレーテ・ファン・ロッテンお母様が言う。黒髪の私のお母様だ。
更に弟のお父様と同じ栗色髪のシルビオ・フォン・ロッテンが
「お姉様…いつかやらかすと思ってたけどやっぱりね。侯爵家は僕に任せてよ」
と嫌味たらしく言う。
お母様はため息を吐き
「とにかく死刑やお家取り潰しでなくて良かったわ。王家を怒らせてこれだけで済んだのは幸い。シャルロッテさえ今後殿下の目の届かない田舎で暮らせば問題ないわ。直ぐに荷物を纏めなさい」
とお母様がきびきび言う。
「…でも…私何処へ行けばいいの?」
と言うとお父様もため息を吐き
「ルディ…すまんがしばらく君の実家の方に置いてやってくれないか?娘は使用人として働かせてやればいい」
となんかサラッと酷いこと言った!!
「ああ…うちですか?確かに実家は田舎の男爵家ですし、俺は双子の兄がいますけど兄は冒険者になりたいそうで家を出たがってるんですよね…。まぁ…丁度いいので連れてきますよ。お嬢様ほらさっさと荷造り!」
とルディにも言われる。
私はもはやショックで何にも頭に入らないままだがもうどうにでもなれと思い荷造りした。
しかし…私は幼い頃から魔力量が多く感情的になると暴発してしまう時がある。元々髪は黒かった。瞳はアメジストだ。
学園では穏便に過ごす用心掛けていたがある噂が耳に入る。
どうやら聖女の力を持つ娘…ルトリシア・ド・ナイト伯爵令嬢がそうだった。清楚可憐な薄桃髪で翠水晶のような瞳を持ち…動物とかやらと会話できたり危険な魔物をあっという間に大人しくさせたり、また浄化やヒールに優れており彼女の周りは暖かいと言われ正に聖女だった。
そして興味を持った婚約者のエトガー様までも彼女に夢中になり…ある日から私を無視して彼女とばかり話したり側でランチを食べたりあまつさえ膝枕で昼寝とかを見てしまったら私の感情も爆発しても仕方ないですよね。
なんとか抑えるように私の執事ルドルフ・ヴィルケ・クラウスナーが
「お嬢様…我慢ですよ!我慢!」
とはがいじめにしてくる。
「ギギギ!きいいいい!!」
と何とか抑える。腹の中では薄桃髪燃えろ!畜生!!!エトガー様もなんなの?普通婚約者放置する?いくら聖女があんな可愛いからって!私だってね?美人とかは言われますけど!?美人より可愛い方がいいのかしら?
いやそれにしても許せない!
と私は醜い嫉妬心を募らせていました。
だって私は子供の頃から厳しい王妃教育を受けて育ったのだから!
エトガー様も子供の頃は私と仲良く遊んでくれたりしたのに!急に現れた珍しい聖女とか言われる子に興味持たれてしまった。
紺色髪のスカイブルーの瞳の執事ルドルフ…通称ルディに散々愚痴を溢す。
「なんなの?あの子は?一体?私将来この国フォレスタ王国の王妃となるってわかったるわよね?」
魔力が溢れ、テーブルに置いた紅茶がガタガタと揺れる。ルディは
「お嬢様…落ち着いてください?将来の王妃様が怒ったりしてはいけませんよ?もし感情が爆発して魔力暴走したら絶対婚約破棄されちゃいますよ?」
と念を押される。
「そんなこと!わかってるわよ!だから私は寛大な心で許してるのよっ!ふん!」
グビっと紅茶を飲む。
「……めちゃくちゃイラついてますがね」
とルディは言う。そりゃね。
「イラつかない人いる?逆にいるかしら?婚約者が堂々と!…あれ浮気よね?世間では浮気…」
「…まぁ…そうですけど…お嬢様が寛大な心でいれば婚約破棄なんてことにはならないので!ほらそろそろ行きましょう?次の授業の時間です」
と懐中時計を見るルディ。
「…そうね…。冷静さが必要だわ。教室に戻るわよ」
と立ち上がりカフェから歩き中庭の木下をチラッと見た時だった。
なんとエトガー様とルトレシア伯爵令嬢が…キスしてた。
一瞬見間違いかと思ったが…なっが長とキスし角度を変えしてた。ブチンと何か切れた。
ルディは青ざめ私を羽交締めにし出した。
「お嬢様!あれは幻だと思います!!」
とルディが慌てるが私の魔力がブワリと限界値を突破して溢れそのまま二人に向かい二人の木を破壊してしまった!!
ルトレシア嬢を必死で守るエトガー様。
ようやく起き上がり私の怒り顔を見てエトガー様は冷たい目を向けた。
「君……シャルロッテかい?とうとう…魔力暴走したんだね。髪の毛が真っ白になっているよ」
「えっ…」
胸元に垂れる私のサラサラ黒髪ストレートが確かに真っ白になっていた!
今の暴走で…!?
「危うく王太子である僕や彼女が死ぬ所だった!これは立派な不敬罪だ!君との婚約を破棄する!可哀想だから死刑は辞めておこう。ただ…侯爵家から離席し王都周辺からは追放する!」
と言われた。まるで私の魔力暴走をきっかけに婚約破棄を待っていたかのような言い草だ。
「セバスチャン!直ぐに侯爵家へ伝えるように!」
と側にいたエトガー様の執事にそう言うと手短に去っていく。そしてまるで私が居ないかのように
「大丈夫かい?怪我はない?ルトレシア!」
「は、はい!…エトガー様が守ってくださったから!!」
と何とも甘い空気になってるのを私は呆然としていて足元から崩れ落ちそうになる。走馬灯みたいにこれまでの王妃教育やエトガー様との思い出やらが流れていく。
「お嬢様…」
流石のルディも同情しか無いのか
「失礼します!」
と言い気絶しそうな私を抱き抱えて馬車へと向かった。馬車の中で私は白目だったようだと後から聞いた。
家に着くと侯爵のベルント・フォン・ロッテンお父様が怒りの表情で私を見て
「殿下に言われなくとも暴走をあれほど我慢しろと言ったのにコントロールできない不出来な娘など!こっちから勘当だよ!」
と言われる。
「全く!少し落ち着いてあなた」
とマルガレーテ・ファン・ロッテンお母様が言う。黒髪の私のお母様だ。
更に弟のお父様と同じ栗色髪のシルビオ・フォン・ロッテンが
「お姉様…いつかやらかすと思ってたけどやっぱりね。侯爵家は僕に任せてよ」
と嫌味たらしく言う。
お母様はため息を吐き
「とにかく死刑やお家取り潰しでなくて良かったわ。王家を怒らせてこれだけで済んだのは幸い。シャルロッテさえ今後殿下の目の届かない田舎で暮らせば問題ないわ。直ぐに荷物を纏めなさい」
とお母様がきびきび言う。
「…でも…私何処へ行けばいいの?」
と言うとお父様もため息を吐き
「ルディ…すまんがしばらく君の実家の方に置いてやってくれないか?娘は使用人として働かせてやればいい」
となんかサラッと酷いこと言った!!
「ああ…うちですか?確かに実家は田舎の男爵家ですし、俺は双子の兄がいますけど兄は冒険者になりたいそうで家を出たがってるんですよね…。まぁ…丁度いいので連れてきますよ。お嬢様ほらさっさと荷造り!」
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コメント
ローソニアン
展開が毎回驚かされますので、楽しく読めています。