むしのしらせ “黒蝶”
第一話 優等生
自慢ではないが、私は優等生だ。
勉強も学年上位、運動神経も抜群。
たくさんの賞に、友達、欲しいものは何でも手に入った。
しかし、そんな私にも唯一手に入れていないものがあった。
同じクラスの高樹裕翔(たかぎゆうと)だ。
彼とは幼馴染であったが、最近、私は恋というものをしているらしい。
小さい頃から、本当の弟のように可愛がって、彼とは何をするにしてもいつも一緒だった。
服も、好きなものも、学校も。
だから今度のダンス発表会も二人でやるはずだった。
なのに、裕翔は、別の女と毎回練習をしていた。
岡本夏美(おかもとなみ)だった。
あいつは、いわばクラスのマドンナだ。
一日で3回告白されたとかいう噂が出回ったものだ。
しかし、いいのは顔だけで、性格は最悪だ。
私と顔が合うたびに、ばかにするような薄ら笑いをするだけではない、私が話しかけても無視はもちろん、挙げ句には机に花瓶をおいていく始末。
もはやいじめだが、そんなことより、裕翔が取られてしまいそうで、私は気が気でなかった。
裕翔は、長い間一緒だった私より、可愛いだけの、知り合って間もないあいつを選ぶのだろうか…
[キーンコーンカーンコーン]
授業の終了を合図する鐘がなると、途端に教室は、騒がしくなり始める。
いつもは気にもとめない騒音だが、このときはなぜか、この言葉が頭から離れなかったのだ。
「ねえ、
むしのしらせって知ってる?」
勉強も学年上位、運動神経も抜群。
たくさんの賞に、友達、欲しいものは何でも手に入った。
しかし、そんな私にも唯一手に入れていないものがあった。
同じクラスの高樹裕翔(たかぎゆうと)だ。
彼とは幼馴染であったが、最近、私は恋というものをしているらしい。
小さい頃から、本当の弟のように可愛がって、彼とは何をするにしてもいつも一緒だった。
服も、好きなものも、学校も。
だから今度のダンス発表会も二人でやるはずだった。
なのに、裕翔は、別の女と毎回練習をしていた。
岡本夏美(おかもとなみ)だった。
あいつは、いわばクラスのマドンナだ。
一日で3回告白されたとかいう噂が出回ったものだ。
しかし、いいのは顔だけで、性格は最悪だ。
私と顔が合うたびに、ばかにするような薄ら笑いをするだけではない、私が話しかけても無視はもちろん、挙げ句には机に花瓶をおいていく始末。
もはやいじめだが、そんなことより、裕翔が取られてしまいそうで、私は気が気でなかった。
裕翔は、長い間一緒だった私より、可愛いだけの、知り合って間もないあいつを選ぶのだろうか…
[キーンコーンカーンコーン]
授業の終了を合図する鐘がなると、途端に教室は、騒がしくなり始める。
いつもは気にもとめない騒音だが、このときはなぜか、この言葉が頭から離れなかったのだ。
「ねえ、
むしのしらせって知ってる?」
コメント
ちーずたると
初作品です!
初めてなので、誤字や表現がおかしい等があるかもしれません。コメントでご指摘いただけると嬉しいです。
更新については、作者は学生のため、でき次第乗せる形となっていますので、首を長くして待っていただけると幸いです。