今日も期間限定彼氏に脱がされています
第19話 期間限定だけの関係なんて
17時――資料室の扉を開けると、一足早く古賀が試作品を並べて待っていた。
「忙しいところごめんね」
「気にするな、大事なことだし」
「うん」
私は机に上にきれいに並べれた試作品を手にとって思い切って提案してみる。
「こ、古賀」
「ん?」
「実際に着て見るから、試作品の改善点確認してもらってもいい?」
「ま、まぁいいけど……」
古賀は前と違い、私から少し目をそらして遠慮しているようだったが、私は古賀の目をじっと見てお願いをしてみた。
「立体的に見て分析したほうが理解が早いかなって……じゃちょっと着替えてくるね」
古賀の前で再び下着姿になるのは実はとても恥ずかしかったが、古賀と真剣に向き合うべきだと心に決めた私は、関係が始まった時と同じ状況で確かめたい事があったのだ。緊張しながら試着室で試作品の下着を付け終わると、私は古賀を呼び入れた。
「古賀、入ってきてもらっていいかな」
「あ、ああ」
古賀は試着室にそっと入ってきて私をじっと見つめた。
「……」
私はやはりとても恥ずかしくなって思わず両手で露出している部分を隠してしまう。
「こ、古賀とこういうの初めてじゃないのに、恥ずかしいね……」
古賀は視線をパッ逸らすと気まずそうにつぶやいた。
「それじゃ、やめとく……か?」
私はどうしてもやめたくない理由があったので断った。
「ううん、やめないで。大丈夫だから」
「わかった、それじゃ……」
古賀は遠慮がちに私が着用している試作品を至近距離でまじまじと眺めた。
「肩紐の位置をもう少し外側に、あと、ここのリボンをもう少し細くして長めに、か」
古賀は全く私に触れること無く指さして改善点を確認していく。
「あとは、もっとカップを浅めにって言ってたな」
「うん、ちょっとバストの収まりが悪くて」
私は自分の胸を手でぐいっと寄せて見せた。すると古賀はためらいがちに少しだけ私の旨を見てすぐ視線を外した。
「古賀……どうしたの?前と全然違う」
「いや、まぁ、もう無理やりするのはよくないってわかったから、触らないほうがいいだろうって」
私は俯く古賀の手を握って、ブラのカップの上にギュッと押し当てて赤面しながら見つめた。
「触らないとわからないこといっぱいあるでしょ……?」
「……!」
今なら、今なら私の気持ちを素直に伝えられる気がする。そう思い私は言葉を続けた。
「古賀、私ね、嫌じゃないから。古賀に触られるの全然嫌じゃないの」
私の言葉を聞いて驚いた顔で古賀は私を見つめた。
「初めはびっくりしたけど、気づいたの。実は私、心も体もいつも気持ちよかった」
「え……」
「商品化が済むまでの期間限定だけの関係なんて、思えないの」
そう言葉を続けながら私の目からは、なぜか涙がこぼれ落ちた。
「古賀のことが――好き」
私は俯きながら震える声で、俯きながら古賀に伝えた。しかし古賀は私がその言葉を告げた瞬間、目を合わせず私に背中を向けて黙り込んでしまう……。え……私、これ言っちゃだめだった?古賀はそのまま反応を返して来ないので彼の気持ちが全く見えなくなり、私は試着室の中で試作品を身に着けた裸同然の姿のまま、立ち尽くしていた。
「忙しいところごめんね」
「気にするな、大事なことだし」
「うん」
私は机に上にきれいに並べれた試作品を手にとって思い切って提案してみる。
「こ、古賀」
「ん?」
「実際に着て見るから、試作品の改善点確認してもらってもいい?」
「ま、まぁいいけど……」
古賀は前と違い、私から少し目をそらして遠慮しているようだったが、私は古賀の目をじっと見てお願いをしてみた。
「立体的に見て分析したほうが理解が早いかなって……じゃちょっと着替えてくるね」
古賀の前で再び下着姿になるのは実はとても恥ずかしかったが、古賀と真剣に向き合うべきだと心に決めた私は、関係が始まった時と同じ状況で確かめたい事があったのだ。緊張しながら試着室で試作品の下着を付け終わると、私は古賀を呼び入れた。
「古賀、入ってきてもらっていいかな」
「あ、ああ」
古賀は試着室にそっと入ってきて私をじっと見つめた。
「……」
私はやはりとても恥ずかしくなって思わず両手で露出している部分を隠してしまう。
「こ、古賀とこういうの初めてじゃないのに、恥ずかしいね……」
古賀は視線をパッ逸らすと気まずそうにつぶやいた。
「それじゃ、やめとく……か?」
私はどうしてもやめたくない理由があったので断った。
「ううん、やめないで。大丈夫だから」
「わかった、それじゃ……」
古賀は遠慮がちに私が着用している試作品を至近距離でまじまじと眺めた。
「肩紐の位置をもう少し外側に、あと、ここのリボンをもう少し細くして長めに、か」
古賀は全く私に触れること無く指さして改善点を確認していく。
「あとは、もっとカップを浅めにって言ってたな」
「うん、ちょっとバストの収まりが悪くて」
私は自分の胸を手でぐいっと寄せて見せた。すると古賀はためらいがちに少しだけ私の旨を見てすぐ視線を外した。
「古賀……どうしたの?前と全然違う」
「いや、まぁ、もう無理やりするのはよくないってわかったから、触らないほうがいいだろうって」
私は俯く古賀の手を握って、ブラのカップの上にギュッと押し当てて赤面しながら見つめた。
「触らないとわからないこといっぱいあるでしょ……?」
「……!」
今なら、今なら私の気持ちを素直に伝えられる気がする。そう思い私は言葉を続けた。
「古賀、私ね、嫌じゃないから。古賀に触られるの全然嫌じゃないの」
私の言葉を聞いて驚いた顔で古賀は私を見つめた。
「初めはびっくりしたけど、気づいたの。実は私、心も体もいつも気持ちよかった」
「え……」
「商品化が済むまでの期間限定だけの関係なんて、思えないの」
そう言葉を続けながら私の目からは、なぜか涙がこぼれ落ちた。
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私は俯きながら震える声で、俯きながら古賀に伝えた。しかし古賀は私がその言葉を告げた瞬間、目を合わせず私に背中を向けて黙り込んでしまう……。え……私、これ言っちゃだめだった?古賀はそのまま反応を返して来ないので彼の気持ちが全く見えなくなり、私は試着室の中で試作品を身に着けた裸同然の姿のまま、立ち尽くしていた。
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