今日も期間限定彼氏に脱がされています
第17話 お前の方が大事
会議が終わり、部署のフロアに戻ろうと廊下を歩いていると一人で歩いている古賀が前方に見えた。私は先程かばってくれた礼を伝えようと古賀に駆け寄った。
「古賀、さっきはありがとう」
「あぁ」
古賀は私と目を合わせずにぶっきらぼうに答える。
「古賀がこのプロジェクトに掛ける想い、すごいなって思って。マーケティングの人にすごい真剣で怒ってたから……」
古賀は少しため息を付きながらやれやれといった感じで答えた。
「まぁ、大人系だとしても、下世話なプロジェクトじゃないからな」
私は古賀にもっと感謝の気持ちを伝えようと言葉を続けていたが、ふと少し不安になった。
「ああいう言い方されるの嫌だったんだよね。わかる、私も同じ気持ちだった……でも、大丈夫だったかな」
「何が」
「マーケティング部の人にすごい剣幕だったよ古賀。すごい言うなぁって。今後の関係性とかどうなのかなって……」
すると古賀はなぜか少し考え込んだように俯いた。
「そんなことより……」
私は気になって古賀の顔を覗き込む。
「ん?」
すると古賀はよく聞こえない声で何かをつぶやいた。
「……だろ」
私はよく聞こなかったので、首を少し傾けて古賀をじっと見上げた。
「え?」
「だから、お前の方が大事だろ」
そう言って、古賀は顔を上げて私の目を真っ直ぐに見つめた。お前の方が大事……つまりこれって私の方が大事って言ってるの!?私は突然の古賀の言葉に目をまん丸くして古賀を見つめた。
「えっと、あの……」
「?」
上手く言葉が続かない私の顔を古賀は不思議そうにじっと見つめる。私は古賀の涼し気な表情を見つめながら、今なら自分の気持ちが伝えられるかも知れないと思い立ち、思い切って言葉を続けた。
「古賀、あのね。私、セックス好きだよ」
「!?」
ちょっと何言ってるの、私!?私は思わず口が滑ってとんでもないことを口走ってしまった。今度は古賀が驚いた表情で私を見ている。私は顔がどんどん真っ赤になって、耳まで燃えるように火照ってしまった。
「いや、違うの、そういうことじゃなくて、私はえっと……」
慌てふためいている私は支離滅裂になってしまい、まともに古賀に伝えることができない。そんな時――
「沖村さんっ!!どうしたんですか?古賀さんに今、何かされました!?」
声のする方を見ると、荒牧さんが鬼の形相で仁王立ちして私たちを睨んでいた。私の大失言、古賀と荒牧さんの対峙まで相まって、今日の午後は色んな意味で大荒れの模様となりそうだなと、私は思わず天を仰いだのであった。
「古賀、さっきはありがとう」
「あぁ」
古賀は私と目を合わせずにぶっきらぼうに答える。
「古賀がこのプロジェクトに掛ける想い、すごいなって思って。マーケティングの人にすごい真剣で怒ってたから……」
古賀は少しため息を付きながらやれやれといった感じで答えた。
「まぁ、大人系だとしても、下世話なプロジェクトじゃないからな」
私は古賀にもっと感謝の気持ちを伝えようと言葉を続けていたが、ふと少し不安になった。
「ああいう言い方されるの嫌だったんだよね。わかる、私も同じ気持ちだった……でも、大丈夫だったかな」
「何が」
「マーケティング部の人にすごい剣幕だったよ古賀。すごい言うなぁって。今後の関係性とかどうなのかなって……」
すると古賀はなぜか少し考え込んだように俯いた。
「そんなことより……」
私は気になって古賀の顔を覗き込む。
「ん?」
すると古賀はよく聞こえない声で何かをつぶやいた。
「……だろ」
私はよく聞こなかったので、首を少し傾けて古賀をじっと見上げた。
「え?」
「だから、お前の方が大事だろ」
そう言って、古賀は顔を上げて私の目を真っ直ぐに見つめた。お前の方が大事……つまりこれって私の方が大事って言ってるの!?私は突然の古賀の言葉に目をまん丸くして古賀を見つめた。
「えっと、あの……」
「?」
上手く言葉が続かない私の顔を古賀は不思議そうにじっと見つめる。私は古賀の涼し気な表情を見つめながら、今なら自分の気持ちが伝えられるかも知れないと思い立ち、思い切って言葉を続けた。
「古賀、あのね。私、セックス好きだよ」
「!?」
ちょっと何言ってるの、私!?私は思わず口が滑ってとんでもないことを口走ってしまった。今度は古賀が驚いた表情で私を見ている。私は顔がどんどん真っ赤になって、耳まで燃えるように火照ってしまった。
「いや、違うの、そういうことじゃなくて、私はえっと……」
慌てふためいている私は支離滅裂になってしまい、まともに古賀に伝えることができない。そんな時――
「沖村さんっ!!どうしたんですか?古賀さんに今、何かされました!?」
声のする方を見ると、荒牧さんが鬼の形相で仁王立ちして私たちを睨んでいた。私の大失言、古賀と荒牧さんの対峙まで相まって、今日の午後は色んな意味で大荒れの模様となりそうだなと、私は思わず天を仰いだのであった。
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