今日も期間限定彼氏に脱がされています
第13話 古賀とは、そういうんじゃないの
「沖村さん!お疲れ様です!!お昼ご一緒してもいいですか?」
「うん、もちろん」
後ろから感じの良い声がして、振り向くと微笑む荒牧さんがいた。最初は随分きつい感じの子だと思ったけど、印象が全然違う。そんなことを思って可愛らしく私に向かって笑顔を向けてくれる彼女を眺めていると、誰かを呼ぶ声がする。
「沖村」
声の主は古賀だった。すると先程まで笑顔だった荒牧さんが途端に険しい顔になる。
「午後からの資料、渡しておこうと思って」
そう言って古賀は私に資料を手渡そうとするが、何故か瞬時に私の前に立ちはだかって代わりに荒牧さんが受け取るのだった。
「はいっ!古賀さんありがとうございます!!」
「ささ、沖村さんあっちに行きましょっ」
荒牧さんは古賀から資料を受け取ると、私の背中をズイッと押して、別の場所へ移動するように私を促した。
荒牧さんの古賀に対する態度に露骨な敵対心を感じた私は、一緒に移動している最中にそれとなく荒牧さんに聞くことにした。
「荒牧さん、古賀のこと苦手……?」
「……」
荒牧さんはしばらく無言でじっと私の顔を見つめた後口を開いた。
「沖村さん、イヤじゃなかったんですか?」
「え?」
「古賀さんが強引に沖村さんのこと引き抜いたって聞きました。ランジェリー部門の人たちが文句言ってるのも聞いたことあります。」
荒牧さんは悔しそうな顔で苦々しく言葉を続けた。
「ただでさえ畑違いのデザインを担当するなんてしんどいはずなのに……もう全部古賀さんのせいじゃないですか」
私の心を鋭く削るような否定し難い荒牧さんの言葉。私は返す言葉が見つからず言い淀んでしまった。
「それは……」
すると突然、荒牧さんはハっと何かに気づいたような表情になり、彼女の発言はあらぬ方向へ転じる。
「それとも、何か弱みでも握られてるんですか!?」
「え?」
「まさか言い寄られてるとか!?」
「あ、いや、その」
「変な写真撮られたとかですか?」
荒牧さんから矢継ぎ早に飛んでくる質問攻めにうまく答えられずに、私が右往左往していると彼女はとんでもないところに思想が行き着くのだった……。
「も……もしや、実は付き合って……?」
荒牧さんは自分で発した言葉に驚きを隠せず狼狽えた表情になって、まっすぐ私を見つめた。私は荒牧さんの言葉に一瞬頭の中が真っ白になったが、嫌違う、そうじゃない!と、心の中の自分の叫びで我に返って、彼女を静止した。
「ちょっ!ちょっと待って!!」
荒牧さんの暴走を必死に言葉で静止しながらも、彼女の指摘が衝撃的すぎて思考回路がショート寸前ではあったがどうにか言葉を紡ぎ出して口にするとこんなことを私は口走りだした。
「違うよ、そんな……だって仕事だから」
間もなく私は微笑みながら勝手に口から音を発してしまっていた。
「古賀とはそういうんじゃないの」
まるで自分の意思ではないような、不安定な返答。何故か私が喋ってるんじゃないみたいな、そんな言葉だった。
夜、私は自宅でベッドに横たわりながら、日中会社で荒牧さんとした会話のことを思い出していた。
「そういうんじゃない……か」
本当に『そういうんじゃない』が正しいはず。私たちの関係なんてただの同僚でしかない……。
「沖村」
突然名前を呼ばれて目を開けると、目の前に全裸の古賀が私に覆いかぶさっていた。古賀は私に微笑みながら甘く言葉を続ける。
「好きだ」
えっ、違う。古賀はこんなこと言わない。私は突然のこの状況に混乱して動けすにいると、私は古賀に後ろから腰を強く掴まれ、古賀の手のひらの熱を肌で直に感じたことにより、私は自分も全裸であることに気づく。これは夢だ――。夢なはずなのにリアルに……ゆっくりと下半身に古賀が入ってくる感触は生々しい。私は下半身で古賀を感じながら全身を快感が駆け巡るのを感じ、思わず甘い声を漏らしてしまう。
「好きだ……もうずっと前から」
古賀は完全に私の中に入りきったところで吐息混じりに問いかける。
「沖村は俺のこと、どう思ってる?」
「あっ……あぁ……」
私は下半身にみっちりと感じる古賀の感触にゾクゾクこみ上げるものを感じてしまい、吐息混じりに喘ぐことしかできない。すると古賀はゆっくりと動き始めた。恥ずかしいくらい濡れている私の下半身を古賀が刺激する音が響き渡る。古賀が動くたびに喘ぎ声を上げながら快感に溺れ、夢と現実の境すらわからなくなってきた時、あの古賀の問いかけが耳の奥で響く。私が古賀のことをどう思っているか……ずっと口にするのをためらっていたあの言葉。でも夢なら言ってもいいのかな、本当は……。
「わ……私も古賀のこと」
そう言いながら古賀の方を見ると古賀の唇が近づいてくる。
「す……」
私が何かを言いかけた時、唇が古賀の唇で塞がれた。
その瞬間私は、現実に戻る。全ては夢の中の出来事、目が覚めたのだ。現実ではないはずなのに何故か私の胸は壊れそうなくらい高鳴っており、頬は赤く火照っている。目覚めて真っ先に思ったことはただ一つ。――私いま……なんて言おうとしたの!?
「うん、もちろん」
後ろから感じの良い声がして、振り向くと微笑む荒牧さんがいた。最初は随分きつい感じの子だと思ったけど、印象が全然違う。そんなことを思って可愛らしく私に向かって笑顔を向けてくれる彼女を眺めていると、誰かを呼ぶ声がする。
「沖村」
声の主は古賀だった。すると先程まで笑顔だった荒牧さんが途端に険しい顔になる。
「午後からの資料、渡しておこうと思って」
そう言って古賀は私に資料を手渡そうとするが、何故か瞬時に私の前に立ちはだかって代わりに荒牧さんが受け取るのだった。
「はいっ!古賀さんありがとうございます!!」
「ささ、沖村さんあっちに行きましょっ」
荒牧さんは古賀から資料を受け取ると、私の背中をズイッと押して、別の場所へ移動するように私を促した。
荒牧さんの古賀に対する態度に露骨な敵対心を感じた私は、一緒に移動している最中にそれとなく荒牧さんに聞くことにした。
「荒牧さん、古賀のこと苦手……?」
「……」
荒牧さんはしばらく無言でじっと私の顔を見つめた後口を開いた。
「沖村さん、イヤじゃなかったんですか?」
「え?」
「古賀さんが強引に沖村さんのこと引き抜いたって聞きました。ランジェリー部門の人たちが文句言ってるのも聞いたことあります。」
荒牧さんは悔しそうな顔で苦々しく言葉を続けた。
「ただでさえ畑違いのデザインを担当するなんてしんどいはずなのに……もう全部古賀さんのせいじゃないですか」
私の心を鋭く削るような否定し難い荒牧さんの言葉。私は返す言葉が見つからず言い淀んでしまった。
「それは……」
すると突然、荒牧さんはハっと何かに気づいたような表情になり、彼女の発言はあらぬ方向へ転じる。
「それとも、何か弱みでも握られてるんですか!?」
「え?」
「まさか言い寄られてるとか!?」
「あ、いや、その」
「変な写真撮られたとかですか?」
荒牧さんから矢継ぎ早に飛んでくる質問攻めにうまく答えられずに、私が右往左往していると彼女はとんでもないところに思想が行き着くのだった……。
「も……もしや、実は付き合って……?」
荒牧さんは自分で発した言葉に驚きを隠せず狼狽えた表情になって、まっすぐ私を見つめた。私は荒牧さんの言葉に一瞬頭の中が真っ白になったが、嫌違う、そうじゃない!と、心の中の自分の叫びで我に返って、彼女を静止した。
「ちょっ!ちょっと待って!!」
荒牧さんの暴走を必死に言葉で静止しながらも、彼女の指摘が衝撃的すぎて思考回路がショート寸前ではあったがどうにか言葉を紡ぎ出して口にするとこんなことを私は口走りだした。
「違うよ、そんな……だって仕事だから」
間もなく私は微笑みながら勝手に口から音を発してしまっていた。
「古賀とはそういうんじゃないの」
まるで自分の意思ではないような、不安定な返答。何故か私が喋ってるんじゃないみたいな、そんな言葉だった。
夜、私は自宅でベッドに横たわりながら、日中会社で荒牧さんとした会話のことを思い出していた。
「そういうんじゃない……か」
本当に『そういうんじゃない』が正しいはず。私たちの関係なんてただの同僚でしかない……。
「沖村」
突然名前を呼ばれて目を開けると、目の前に全裸の古賀が私に覆いかぶさっていた。古賀は私に微笑みながら甘く言葉を続ける。
「好きだ」
えっ、違う。古賀はこんなこと言わない。私は突然のこの状況に混乱して動けすにいると、私は古賀に後ろから腰を強く掴まれ、古賀の手のひらの熱を肌で直に感じたことにより、私は自分も全裸であることに気づく。これは夢だ――。夢なはずなのにリアルに……ゆっくりと下半身に古賀が入ってくる感触は生々しい。私は下半身で古賀を感じながら全身を快感が駆け巡るのを感じ、思わず甘い声を漏らしてしまう。
「好きだ……もうずっと前から」
古賀は完全に私の中に入りきったところで吐息混じりに問いかける。
「沖村は俺のこと、どう思ってる?」
「あっ……あぁ……」
私は下半身にみっちりと感じる古賀の感触にゾクゾクこみ上げるものを感じてしまい、吐息混じりに喘ぐことしかできない。すると古賀はゆっくりと動き始めた。恥ずかしいくらい濡れている私の下半身を古賀が刺激する音が響き渡る。古賀が動くたびに喘ぎ声を上げながら快感に溺れ、夢と現実の境すらわからなくなってきた時、あの古賀の問いかけが耳の奥で響く。私が古賀のことをどう思っているか……ずっと口にするのをためらっていたあの言葉。でも夢なら言ってもいいのかな、本当は……。
「わ……私も古賀のこと」
そう言いながら古賀の方を見ると古賀の唇が近づいてくる。
「す……」
私が何かを言いかけた時、唇が古賀の唇で塞がれた。
その瞬間私は、現実に戻る。全ては夢の中の出来事、目が覚めたのだ。現実ではないはずなのに何故か私の胸は壊れそうなくらい高鳴っており、頬は赤く火照っている。目覚めて真っ先に思ったことはただ一つ。――私いま……なんて言おうとしたの!?
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