今日も期間限定彼氏に脱がされています
第3話 ランジェリー部門の不協和音
「だからね、これじゃ普通のランジェリーと変わらないのよ……」
と、狩野さんはため息をついた。
「しゅ、週末の会議までにはなんとかします……」
狩野さんのため息が重くのしかかる。つい最近までジュニアの分野で水を得た魚の様にのびのびと評価されるデザインを作ってきたこともあり、私は急に評価されなくなった現状に自信を無くしつつあった。気落ちしてデスクに戻ろうとしていると、給湯室から新ブランドの話題が聞こえてくる。どうやらランジェリー部門の女性社員が噂話をしているようだ。
「ねぇ聞いた?新ブランドの話」
「ジュニアから選抜されたデザイナーの子がさぁ、全然ダメだっていうじゃん」
「そりゃジュニアしかやったことない人だったらシースルーなんて無理でしょ」
「ってか、さっさと辞退すればいいのにねぇ」
内容は私のことだった……。泣きっ面に蜂とはこのこと。プライドもやる気もへし折られて、私は激しく落ち込み、立ち止まってしまった。
その時、聞き覚えのある声が噂話を引き裂いた。
「文句があるなら、沖村を推薦した俺に言えよ」
古賀だった。
噂話をしていた女子社員は突然不躾に話の腰を折られたことを不満に感じてか、古賀に食ってかかる。
「じゃあ聞くけど、どうしてあの子を推薦したのよ?全然使えないって噂になってるよ」
「そうよ、ランジェリー部門の私たちを差し置いてどうしてあんな子を!?」
「……そんなもん、俺が沖村を信用してるからだよ」
と、古賀は堂々と言い放ち給湯室から出てくると、少し離れた廊下の壁に隠れて動けなくなっている私を見つける。私は古賀にぐっと手を引かれ、早足で資料室に連れて行かれるのだった。
資料室に入るとすぐに古賀は真剣な顔で話しだした。
「数ヶ月前に俺が担当してた婦人インナーで、モニターを交えたフィードバック会議をした時の話だ。ジュニアブランドの『cuu』の評判がすごい良くてな。娘さんが愛用してるだとか、可愛くて着やすいから友だちにも褒められるってモニターが笑顔で言ってたんだ。」
『cuu』――そのブランドは私が担当していたものだった。
「その話をきいて気になって調べてみたら、沖村が手掛けた商品のレビュー、どれも絶賛されてた。デザイナーに感謝を伝えたいってのもあったぞ、良かったな。」
そう言って古賀は少し微笑み、話を続ける。
「年頃の繊細な感情に寄り添って作られてる丁寧で細やかなデザイン。それを生み出してる沖村なら、今回のプロジェクトで成果を出してくれる。そう思ったから推薦したんだ」
私は古賀の本心を聞いて、最近ふさぎ込み始めていた心の内を話してみることにした。
「私さ……子供の頃に学校で着替えた時に、ブラをからかわれたんだよね。やらしいとか、気持ち悪いって。それがあってから、極力地味なものばっかり選んで着てた。自分には過激な下着は無縁だと思って。今でもそう思ってるの……だから……」
ここまで打ち明けたところで、古賀は私の言葉を遮り、大胆な提案をしてきた。
「だったら一度着てみろ。実際に着たことないならイメージだって掴めないだろ」
こうして私はデザインイメージを掴むために、スケスケの下着を実際に着用することになってしまった。古賀にうまく乗せられただけのような気もしていたが、食わず嫌いでは何も生まれないと思ってフィッティングルームに入り、目の前にある、大胆で溢れんばかりの色気を醸し出しているデザインの下着を手に取った。
かなり紐が細く肌を覆う面積も極小のその下着は、私が参考にしていた物とはデザイン性が全く違っていた。ずっと眺めていると永遠に恥ずかしくて着用できそうにない繊細な小さな布を、私は勢いで身に付けてみる。
実際に着用してみると、下着というより、まるで紐のような印象だったが、鏡に写った自分の姿をみて驚愕した。体がリボンで包まれたような可愛さがあったからだ。
見たことのない自分の姿を高揚した気分で眺めていると、突然後ろが涼しくなった。
振り向くと、古賀が扉を開けてフィッティングルームに入ってきている。
「どうだ?」
「ヒッ!!!!!」
突然の古賀の登場に私は変な声を出してしまう。しかし古賀はそんな私には無反応で、堂々と私を見ていた。
「ちょっと入ってこないでよ!!」
私は、ほぼ裸に近い自分の体を見られていることが恥ずかしくて、必死に体を隠す。しかし古賀は相変わらず動じること無く、私の体に顔を近づけようとするのだった。
「着用感のチェックするから見せろ」
「な、なんでそんな平然としてるわけ!?」
「また着たいと思えるのかそうじゃないのか、それを考えるのが俺たちの仕事だろ。だからちゃんと見せろ」
真剣な顔で話す古賀の内容は、確かに下着メーカーで下着を作っている者として正論なので、私は恥じらいながらも素直に感想を述べることにした。
「え、えっと、紐が解けやすいのが気になるかな……」
私が感想をいい終わる前に、古賀は間髪入れずに容赦なく、胸の谷間にあるリボンに手をかけてきた。
「ここか?」
「ちょっ……!?」
いくら仕事とはいえやり過ぎなのではと感じた私は口走る。
「彼氏でもないのにそれ以上は……」
ところが古賀は耳を疑うような提案をしながら、胸元のリボンをくいっと引いた。
「だったらなるか?お前の彼氏に」
簡単にリボンは解けて私の胸元は丸見え寸前。きゃっと悲鳴を上げて慌てて胸元を押さえた。
「こういう下着は解けやすくできてるんだよ。お前知らなすぎだろ」
は……?古賀とは深い関係でもない私が、着用しているブラの胸元のリボンを全て解かれてほぼ裸なのに、冷静に話すその態度に私は呆気にとられる。
「俺ならきっと色々教えてやれる。そうすればいい商品が作れるから」
古賀は冷静な表情のまま、リボンが解けて露わになった私の胸の先端を指でそっと触り始める。
「待って?冗談でしょ……!?」
「本気だよ」
そう言って古賀は、私の胸の先端を口に含んで吸い始めた。何も心の準備ができていないのに、いきなり胸先を吸われて混乱している私の体中には、快感が駆け巡る。
「あ……っ」
思わず甘い声が漏れ出す。すると古賀は私のショーツの中に手を入れて、敏感な箇所を指で刺激し始めた。心とは裏腹に快感に溺れて溶けていく私の体。
下半身からはいやらしい音が響き出す。
「だ、だめ……っ」
古賀は何を考えて私のからだを愛撫し続けているのか……。激しい愛撫の中で溺れながら、私は快感に流されていくのだった。
と、狩野さんはため息をついた。
「しゅ、週末の会議までにはなんとかします……」
狩野さんのため息が重くのしかかる。つい最近までジュニアの分野で水を得た魚の様にのびのびと評価されるデザインを作ってきたこともあり、私は急に評価されなくなった現状に自信を無くしつつあった。気落ちしてデスクに戻ろうとしていると、給湯室から新ブランドの話題が聞こえてくる。どうやらランジェリー部門の女性社員が噂話をしているようだ。
「ねぇ聞いた?新ブランドの話」
「ジュニアから選抜されたデザイナーの子がさぁ、全然ダメだっていうじゃん」
「そりゃジュニアしかやったことない人だったらシースルーなんて無理でしょ」
「ってか、さっさと辞退すればいいのにねぇ」
内容は私のことだった……。泣きっ面に蜂とはこのこと。プライドもやる気もへし折られて、私は激しく落ち込み、立ち止まってしまった。
その時、聞き覚えのある声が噂話を引き裂いた。
「文句があるなら、沖村を推薦した俺に言えよ」
古賀だった。
噂話をしていた女子社員は突然不躾に話の腰を折られたことを不満に感じてか、古賀に食ってかかる。
「じゃあ聞くけど、どうしてあの子を推薦したのよ?全然使えないって噂になってるよ」
「そうよ、ランジェリー部門の私たちを差し置いてどうしてあんな子を!?」
「……そんなもん、俺が沖村を信用してるからだよ」
と、古賀は堂々と言い放ち給湯室から出てくると、少し離れた廊下の壁に隠れて動けなくなっている私を見つける。私は古賀にぐっと手を引かれ、早足で資料室に連れて行かれるのだった。
資料室に入るとすぐに古賀は真剣な顔で話しだした。
「数ヶ月前に俺が担当してた婦人インナーで、モニターを交えたフィードバック会議をした時の話だ。ジュニアブランドの『cuu』の評判がすごい良くてな。娘さんが愛用してるだとか、可愛くて着やすいから友だちにも褒められるってモニターが笑顔で言ってたんだ。」
『cuu』――そのブランドは私が担当していたものだった。
「その話をきいて気になって調べてみたら、沖村が手掛けた商品のレビュー、どれも絶賛されてた。デザイナーに感謝を伝えたいってのもあったぞ、良かったな。」
そう言って古賀は少し微笑み、話を続ける。
「年頃の繊細な感情に寄り添って作られてる丁寧で細やかなデザイン。それを生み出してる沖村なら、今回のプロジェクトで成果を出してくれる。そう思ったから推薦したんだ」
私は古賀の本心を聞いて、最近ふさぎ込み始めていた心の内を話してみることにした。
「私さ……子供の頃に学校で着替えた時に、ブラをからかわれたんだよね。やらしいとか、気持ち悪いって。それがあってから、極力地味なものばっかり選んで着てた。自分には過激な下着は無縁だと思って。今でもそう思ってるの……だから……」
ここまで打ち明けたところで、古賀は私の言葉を遮り、大胆な提案をしてきた。
「だったら一度着てみろ。実際に着たことないならイメージだって掴めないだろ」
こうして私はデザインイメージを掴むために、スケスケの下着を実際に着用することになってしまった。古賀にうまく乗せられただけのような気もしていたが、食わず嫌いでは何も生まれないと思ってフィッティングルームに入り、目の前にある、大胆で溢れんばかりの色気を醸し出しているデザインの下着を手に取った。
かなり紐が細く肌を覆う面積も極小のその下着は、私が参考にしていた物とはデザイン性が全く違っていた。ずっと眺めていると永遠に恥ずかしくて着用できそうにない繊細な小さな布を、私は勢いで身に付けてみる。
実際に着用してみると、下着というより、まるで紐のような印象だったが、鏡に写った自分の姿をみて驚愕した。体がリボンで包まれたような可愛さがあったからだ。
見たことのない自分の姿を高揚した気分で眺めていると、突然後ろが涼しくなった。
振り向くと、古賀が扉を開けてフィッティングルームに入ってきている。
「どうだ?」
「ヒッ!!!!!」
突然の古賀の登場に私は変な声を出してしまう。しかし古賀はそんな私には無反応で、堂々と私を見ていた。
「ちょっと入ってこないでよ!!」
私は、ほぼ裸に近い自分の体を見られていることが恥ずかしくて、必死に体を隠す。しかし古賀は相変わらず動じること無く、私の体に顔を近づけようとするのだった。
「着用感のチェックするから見せろ」
「な、なんでそんな平然としてるわけ!?」
「また着たいと思えるのかそうじゃないのか、それを考えるのが俺たちの仕事だろ。だからちゃんと見せろ」
真剣な顔で話す古賀の内容は、確かに下着メーカーで下着を作っている者として正論なので、私は恥じらいながらも素直に感想を述べることにした。
「え、えっと、紐が解けやすいのが気になるかな……」
私が感想をいい終わる前に、古賀は間髪入れずに容赦なく、胸の谷間にあるリボンに手をかけてきた。
「ここか?」
「ちょっ……!?」
いくら仕事とはいえやり過ぎなのではと感じた私は口走る。
「彼氏でもないのにそれ以上は……」
ところが古賀は耳を疑うような提案をしながら、胸元のリボンをくいっと引いた。
「だったらなるか?お前の彼氏に」
簡単にリボンは解けて私の胸元は丸見え寸前。きゃっと悲鳴を上げて慌てて胸元を押さえた。
「こういう下着は解けやすくできてるんだよ。お前知らなすぎだろ」
は……?古賀とは深い関係でもない私が、着用しているブラの胸元のリボンを全て解かれてほぼ裸なのに、冷静に話すその態度に私は呆気にとられる。
「俺ならきっと色々教えてやれる。そうすればいい商品が作れるから」
古賀は冷静な表情のまま、リボンが解けて露わになった私の胸の先端を指でそっと触り始める。
「待って?冗談でしょ……!?」
「本気だよ」
そう言って古賀は、私の胸の先端を口に含んで吸い始めた。何も心の準備ができていないのに、いきなり胸先を吸われて混乱している私の体中には、快感が駆け巡る。
「あ……っ」
思わず甘い声が漏れ出す。すると古賀は私のショーツの中に手を入れて、敏感な箇所を指で刺激し始めた。心とは裏腹に快感に溺れて溶けていく私の体。
下半身からはいやらしい音が響き出す。
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