リリカルポエム

歌唄

偶像


何百回歌って 好きで嫌いな曲になった
この歌を唄う度に思い出す
犠牲にしたものと 大切に出来なかったもの
このステージに立つことが出来たのは 貴方たちのおかげで
その声援に応える為に 必死で走ってきた
与えてもらったものを返せるように 必死に貴方たちだけを指差した
望むような何かになることは苦じゃなかった
与えた分だけ 返してもらえることを知っていた
だから 機嫌を定めていた
私が綺麗に終われる内に 私を演じられている内に
私は私を殺したかった
貴方たちから見て 私はどうだった
始めた時から決めていたラストシーン
特別だから許してあげるだなんて 安い殺し文句だ
死体の私が君を見ている
あの頃の私と同じステージに立とうとしている
君が目指す場所は此処にはないと開かない口は言う
君もいつの日か 選ばないといけない日が来る
私が立っていたステージの下には 同じ夢を語った仲間の死骸が埋まっていて
お前と釣り合う人なんているのかな なんて恨言を残した
あの子のフレーズを唄うんだ



「まだ、一緒にアイドルやろう」

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