リリカルポエム

歌唄

燃えるような貴方は死んだ


大よその感情の全てを捧げた
仕草も 言葉選びも 内に燃えるものと滑らかに爆ぜて 燦然と輝いていた
貴方の語る傲慢も 貴方が振るう理不尽も
この炎を絶やさぬ為の礎なのだから
私は 全部を差し出して 美しく燃えるそれを一番近くで見ていたの
あまりに強烈なそれに惹かれて
一体どれだけの人が 焦がれて 呑まれて 灰になったのだろう
沢山の燃え残りの上に悠然と立つ貴方は 私の全てを捧げた貴方は
世界で一番美しかった
でもね 最後まで隣に立っていられなかった
業火のような貴方に惹かれて その熱から逃げ出したんだ
何年経っても 目に焼き付いて離れなかった
世界の奥底にある圧倒的な美しさ 永遠に私の世界の真ん中で燃え続けている
けどね 貴方はそれを自分で消したんだ
灰になってごめんだなんて 大よその感情を全て捧げた貴方が笑う
言葉も仕草もない 何も孕まない優しい死刑宣告
燃えるような地獄の業火 ねえ それを捨てたら 瞳の奥の憂いを
誰が 暴けるのだろう



「ぜんぶ、燃えた」

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