リリカルポエム

歌唄


恐らく 二人の運命が二度と交差することはなくて
永遠の中で 重なったのは偶然だった
君と私のあの日々は 銀河の中に散らばって 深い深い星屑の海に溺れている
何百年もの前の光に照らされて 海の底で軋んで濁って
願うのをやめた私と 永遠を信じた君を待っている
ふとした時に巡る星の煌めきが 嫌になる程 目障りで
でも 君とじゃなかったら 私はこの運命に存在すらしなかった
星と星が繋がったあの日々は まだあんなに光っていると言うのに
冷たい場所に閉じこめて 静かに燃え尽きるのを待っている
恐らく 二度と掬い上げることはないのだろうけど



「世界でただ一人、私だけが貴方を救えると思っていた」

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