魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。

 俺、高瓦火夏と咲良が初めて出会ったあの日は確か、小学生になる前だった。


「火夏ー!!今日は、お母さんのお友達のお家に行くよ。」
 と、お母さんに言われた僕は、首を傾げた。
「ねぇ、おかあさん、きょうのおようふくは、おんなのこ?おとこのこ?」
  と、ぼくがお母さんに聞くと、お母さん
は笑顔で、
「フフフ、今日は、男の子だよ。」
  と、言われたので僕は、
「えっ?おとこのこなの?めずらしいねぇ。」
  と、言うと男の子用の棚から、服を取る。
 それを、お母さんの所に持って行くと、
「うん。これで良いよ。」
 と合格が出たので、それを持って僕は自分の部屋に行く。
 で、僕は服を着替えた。
 
 着替え終わると、ぼくはお母さんの部屋に戻って、お母さんに、
「おかあさん、おようふく、きがえたよー。」
 と、言うと、お母さんは、
「うん。じゃあ、朝ごはん食べようね。」
 と言われたので、僕は笑顔で頷くと、お母さんと一緒に朝ごはんを食べに行った。
 
 
 朝ごはんを食べ終わった僕は、食べ終わったお皿を台所に持って行く。
 流しにお皿を置くと、台拭きを持って僕の席に戻った。
 そして、机をキレイに拭くと、台拭きを持って台所に行った。
 そして、頑張って、台拭きを洗うと、お母さんがお皿を持って来た。
「おかあさん、ぼく、はみがきしてくる。」
 と、伝えると洗面所に行って歯みがきをした。




 それから、僕がテレビを見ていると、お母さんが来て、
「火夏、行くよ。」
  と、言われたので、僕は外へ行く用意をした。
 そして、車でお母さんのお友達のお家に行った。
 


 お母さんのお友達のお家に着いたから、車から降りた僕は、お母さんに付いて行った。
 
 お母さんのお友達は、とても優しそうなお姉さんだった。
 だけど、そのお姉さんの後ろに僕と同じくらいの年の女の子がいた。
 その女の子は、僕を見て
「おはようございます。わたしは、ひりゅうさくらです。よろしくおねがいします。」
 と言ってくれたので、僕も、自己紹介をする。
「ぼくは、たかかわらひなつだよ。さくら?ちゃん。よろしくね。」
  と言うと、さくらちゃんは、笑顔で、
「ひなつくん、わたしと、いっしょにあそんでください。」
 と言ってくれたので、ぼくも頷いて、
「うん。あそぼ!!」
 と言うと、さくらちゃんは、ぼくの手を掴むと、
「ひなつくん、あっちで、おままごとしましょう。…あっ!!ひなつくんが、おとうさんやくで、わたしがおかあさんやくです。」
 と言われたので、ぼくは、
「うん。わかった。」
 と、言うと、そのまま、おままごとが始まった。


「おとうさん。ごはんですよー。きょうは、ニワトリさんのからあげですよー。」
 と言って、ぼくの前に出されたのは、本物のお皿とからあげだった。
「さくらちゃん、そのからあげ、どこから出したの?」
 と言うと、さくらちゃんは
「えっと、みえないかばんからだしたんですよー。ひなつくんは、みえないかばんつかえないんですか?」
 と聞かれたので、ぼくは、
「えっとね。ぼくは、つかいかたがわからないのー。だから、さくらちゃん、おしえて。」
 と、おねがいした。
さくらちゃんはえがおで、うなずくと
「いいですよー。ひなつくんは、なにですか?」
 ときかれたから、ぼくはこまった。
「えっ?なんのこと?」
 ときくと、さくらちゃんは、
「まりょくとか、もってますか?・・・わたしは、まじょですよー。」
 といわれたので、ぼくは、さくらちゃんの質問の意味がやっとわかったから、えがおで、
「ぼくは、まほうつかいだよ!!」 
 というと、さくらちゃんは、
「まほうつかいなら、こういえばいいんですよ。いくうかんよ、なんでもはいるかばんになぁれー。」
 といったので、ぼくも、
「いくうかんよ、なんでもはいるかばんになぁれー。」
 というと、なんか、ぼくのとなりにとうめいなかばんが出てきたの。
そして、さくらちゃんのとなりにも、似たようなかばんがあった。
「さくらちゃん、さくらちゃんのとなりのかばんは?」
 ときくと、さくらちゃんは、めをかがやがせると
「ひなつくんはすごいです!!とうめいなかばんができたんですね。」
 といわれたので、ぼくは、とうめいなかばんをもって、
「とうめいなかばんは、これなの?」
 と、聞くと、さくらちゃんは、頷いた。
「はい。これですよ。」


 そして、その日は、帰るまで一緒に遊んだ。
 

 そしてそれから、小学生になった。
 学校には、夏子として通っていたからが、咲良ちゃんはあの日のことを忘れているかもしれないけど、僕だけは覚えていようと思う。




 後日、その話を咲良から言われた俺は、(覚えていたのか!!)と思ったが、彼女に、
「はい。女神の力で思い出しました。・・・火夏が小さい時は僕だったんですね。あと、あのときの火夏は、かなり可愛かったですよ。」
 と、言われてしまった。
 なので、仕返しのように咲良の好きなところを言った。
 すると、咲良が恥ずかしがってしまい、結局は、いつものようにキスをやりすぎてしまった。

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