魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。
(未来の咲良目線) 未桜ちゃんの後をついて行くと教室に着きました。
そして、私の席に来ると、私の席の机の上に手紙が置かれていました。
私は何となく手紙を開くと、そこにはこう書いていました。
[飛龍咲良、放課後、屋上に来なさい。]
私は火夏と未桜ちゃんに心配かけないように閉じると、二人に
「白紙でした。」
と言うとニッコリと微笑みました。
その日の放課後、私は一人で屋上に向かいました。
そして着くと私は目を見開きました。
「な、なんで貴女が!」
と思わず言うと、私にそう言われた本人さん、源千愛希さんはニッコリと微笑みながらハサミを取り出しました。
「あんたなんか火夏に嫌われたら良いのよ!!火夏が好きなのは、この長い髪かしら、それとも綺麗な紫色の瞳かしら?」
と言いながら近づいて来る。
゛さすがにこのままだとやばいです。"と思った私は自分に結界膜を纏わせました。
ですが、源千愛希さんは、ニャリと笑うと口を開きました。
「そう。魔術を使うのね。なら、私も使おうかしら?・・・解!!」
そう言うと、何故か私の結界膜が解けてしまいました。
「えっ!?」
と、私は驚いてしまいました。
それがいけなかったんです。
源千愛希さんはまたさらに口を開きました。
「氷よ、飛龍咲良の足元を凍らせなさい!!」
と、言うと私の足元が段々と凍っていきました。
それを見た源千愛希さんは私に近寄って私の髪をわしづかみにしました。
そして、彼女は鼻で笑うと口を開きました。
「最初から反抗なんかせずにとっととやらせれば良いのよ。・・・火夏もこんな往生際が悪い子をどうして選んだのかしら?」
と言って、ハサミを使って私の髪を切り出しました。
私は、強い怒りを覚えましたが、頑張って堪えました。
(いくらされても私が我慢していたら、向こうが悪くなるんです。・・・私は、あの人と同じことは絶対にしたくないんです。だから、頑張るんです。咲良。)
しばらくすると、髪を切り終えたらしく手を離された。
゛これで終わりました。"
と思いましたが、まだ終わってなかったんでしょう。
彼女は口を開きました。
「じゃあ、今度は綺麗な紫色の瞳をくり抜こうかしら。」
と言われて私は慌てて目を閉じました。
すると、いきなり、ここにいるはずのない人の声が源千愛希さんがいると思われる場所の後ろから聞こえました。
「貴様、髪だけでは足りず、視力もを奪う気か。貴様は本当にゴミ、もしくは屑だな。・・・氷よ、溶けよ!」
と火夏が唱えると足元で凍っていた氷が溶けて水になりました。
思わず腰が抜けてその場にへたり込むと火夏が近寄って来ました。
そして、私を抱きしめました。
「咲良、大丈夫か?・・・ちょっと待っていろ。すぐに終わらせるから。」
と耳元で囁かれて私は頷きました。
それを見て火夏は私を抱きしめていた手を離すと私の手を握って口を開きました。
「俺の咲良を傷つけた罪は重い。・・・魔界の警察に言われるか、今ここで殺されるか、好きな方を選べ。」
それを聞いて私は慌てて火夏を止めました。
「火夏、源さんを殺したら駄目です。」
すると火夏は不満そうに
「咲良、お前はあいつに酷いことをされただろう。何故、殺したら駄目なんだ。」
と聞かれて私は、火夏に気分を落ち着かせる治癒魔法をかけました。
「火夏、落ち着きました?・・・確かに、私は源さんに髪を切られて目をえぐられそうになりましたよ。でも、だからと言って火夏が源さんを殺してしまったら火夏は刑務所に入れられてしまいます。火夏が刑務所に入れられてしまったら私はどうやって生きていけばいいんですか?」
と涙ながらに訴えると火夏は不満そうにため息をつきました。
「・・・分かった。俺はあいつを殺さない。よって、このことは先生に言ったうえで刑務所に入れてもらう。」
と源さんを殺すことを諦めてくれたので、私は一安心しました。
けど、源さんは
「火夏、話は終わった?・・・この子と別れて私と付き合いなさい。じゃないと、この子の目をえぐるわよ。」
と言い出しました。
私は怖くて思わず火夏に縋ると火夏は
「大丈夫だ。絶対に別れないし、目もえぐらせない。だから俺に任せてくれないか。」
と言うと足元が光ました。
『我、高瓦火夏と飛龍咲良を飛龍栗の家に転送したまえ!』
と言うと周りの景色が変わり、家の玄関に着きました。
すると、お母さんとお姉ちゃんが玄関に来ました。
そして、私を見た途端、二人は同時に叫びました。
「さ、咲良、誰にされたの?怒らないから教えて?」
とお母さんに聞かれて、私はさっきされたことを思い出しました。
私が怖くて黙り込んでいると、隣にいる火夏が、
「今日、転校して来た源千愛希です。・・・おばさん、葵さん、すみません。咲良が髪を切られたのは俺のせいなんです。」
と言いました。
私は火夏の言葉を聞いて慌ててお母さんとお姉ちゃんに言いました。
「ち、違います。火夏はちゃんと助けてくれたんです。」
それを聞いてくれたお母さんとお姉ちゃんは「やっぱりそうよね。」と、ボソッと呟くと、火夏の肩を叩いて言いました。
「火夏君、火夏君は悪くないよ。悪いのはその源千愛希なんだから。」
そう励ますお母さんとお姉ちゃんに私は内心感謝しなからも火夏に言いました。
「そうですよ。なので、自分を責めないで下さい。」
と言ったんですが、火夏はまだ自分を責めていたらしく、
「だが、俺のせいだろう。・・・俺がもっと早く屋上に来ていたら、お前は髪を切られることもなく、目もえぐられそうにはならなかった。」
と言われて私は火夏に言いました。
「確かにそうかもしれませんが、もう私に起こってしまったことは変わらないんです。それよりも、どうやってこの件を片付けるかです。まだすべてが終わった訳ではないんですから。」
そう言うと火夏は
「それはそうだが・・・。」
と呟いたあと、黙り込みました。
「お母さん、髪を揃えて貰えますか?」
とお母さんにお願いするとお母さんはすぐに
「良いよ。咲良の部屋で揃えましょう。」
と言われたので私は返事をしました。
その日の夜、私は寝込んでしまいました。
今日は火夏達に心配をかけないように、なんとも思っていないように振る舞いましたが、内心もう限界でした。
まだあの件は終わっていないのに学校に行ってまた昨日みたいになってしまったら。
考えただけで怖いです。
実は私は火夏に告白されたときに感じた感情が二つありました。
一つは嬉しいです。
だって、大好きな火夏に告白されたんですよ。
そりゃあ嬉しいですよ。
でも、もう一つ感じた感情は不安・恐怖です。
理由は、火夏はモテますから、こんな私が火夏と付き合っているのがばれたらイジメられることは考えていました。
ですが、詩乃や未桜ちゃんに相談したら
「火夏君は強いから守って貰えるよ。」
と言われました。
それと、6月から付き合って一昨日まではイジメられなかったからもうイジメられないでしょうと油断していたから源さんに目をつけられたのでしょう。
それに、今回は私が悪いです。
何故、あの時一人で屋上に行ってしまったんでしょう。
あんな手紙を受け取って一人で行ったらイジメて下さいと言っているようなものじゃないですか。
そんなことも考えずに、のこのこと一人で行って皆に迷惑をかけて・・・。
もうこれ以上、火夏やお母さん達に迷惑をかけたくはありません。
私は、皆に迷惑をかけない方法をしばらく考えました。
そして、私が思いついた案は二つあります。
一つ目は、私が死ぬこと。
ですが、それをしてしまうともう二度と皆に会えなくなってしまうのでしたくないんです。
で、二つ目は、二つ魔界で一からやり直すことです。
うん、死んで皆と二度と会えなくなるよりもそっちの方が良いですね。
そうと決まれば私は自分に治癒魔法をかけてから、早速、魔界の王様である有利君に連絡しました。
「有利君、私、魔界で一からやり直したいので明日、魔界に行っても良いですか?」
すると、有利君はすぐに
「良いよ。じゃあ明日来てね。」
と言われたので私は有利君にお礼を言うと連絡を切りました。
そして、鞄にいるものと大事なものを詰めました。
翌日、火夏が私の部屋に入って来ました。
そして、火夏は私の部屋を見て口を開きました。
「咲良、どうしたんだ?部屋に何もないが。」
その言葉にギクリとしたもののすぐにごまかしました。
「そ、そうですか?そ、そういえば、・・・どうされたんですか?」
何の用件でここに来たのかを聞こうとした途端、火夏が悲しそうな表情をしました。
「咲良、俺はそんなに頼りないか?・・・確かに昨日は守れなかったが。だが、そんな大事なことを一人で決める前に俺に一言、相談して欲しかった。・・・何故、魔界で一からやり直すことにしたんだ。」
と言われて私は一瞬、なんで知っているんでしょう?とぼかんとしましたがすぐに言いました。
「火夏、今までありがとうございました。」
と言うと火夏は私を抱きしめて来ました。
「咲良、頼む。魔界に行くな。俺が悪い所は直すから、俺の隣にいてくれないか」
と言われて私は罪悪感で涙を零しながら、言いました。
「すみません。火夏は何も悪くないんです。悪いのは全て私なんです。せめて、火夏の負担にならないように。」
と一度切ると、火夏の額に触れると
『高瓦火夏の中にある我、飛龍咲良の記憶を奪い給え。マジカル・クローバー』
と火夏の中から私の記憶を奪い取る魔法をかけました。
なので、火夏は私を抱きしめたまま気絶しました。
苦労して抜け出すとベッドの下に隠していた荷物を持って口を開きました。
『我、飛龍咲良が命ずる。魔界の扉よ、表れ給え!』
と唱えると魔界に通じる扉が表れました。
『魔界の扉よ、開き給え!』
と唱えると魔界の扉が開きました。
そして、私は扉をくぐりました。
そして、私の席に来ると、私の席の机の上に手紙が置かれていました。
私は何となく手紙を開くと、そこにはこう書いていました。
[飛龍咲良、放課後、屋上に来なさい。]
私は火夏と未桜ちゃんに心配かけないように閉じると、二人に
「白紙でした。」
と言うとニッコリと微笑みました。
その日の放課後、私は一人で屋上に向かいました。
そして着くと私は目を見開きました。
「な、なんで貴女が!」
と思わず言うと、私にそう言われた本人さん、源千愛希さんはニッコリと微笑みながらハサミを取り出しました。
「あんたなんか火夏に嫌われたら良いのよ!!火夏が好きなのは、この長い髪かしら、それとも綺麗な紫色の瞳かしら?」
と言いながら近づいて来る。
゛さすがにこのままだとやばいです。"と思った私は自分に結界膜を纏わせました。
ですが、源千愛希さんは、ニャリと笑うと口を開きました。
「そう。魔術を使うのね。なら、私も使おうかしら?・・・解!!」
そう言うと、何故か私の結界膜が解けてしまいました。
「えっ!?」
と、私は驚いてしまいました。
それがいけなかったんです。
源千愛希さんはまたさらに口を開きました。
「氷よ、飛龍咲良の足元を凍らせなさい!!」
と、言うと私の足元が段々と凍っていきました。
それを見た源千愛希さんは私に近寄って私の髪をわしづかみにしました。
そして、彼女は鼻で笑うと口を開きました。
「最初から反抗なんかせずにとっととやらせれば良いのよ。・・・火夏もこんな往生際が悪い子をどうして選んだのかしら?」
と言って、ハサミを使って私の髪を切り出しました。
私は、強い怒りを覚えましたが、頑張って堪えました。
(いくらされても私が我慢していたら、向こうが悪くなるんです。・・・私は、あの人と同じことは絶対にしたくないんです。だから、頑張るんです。咲良。)
しばらくすると、髪を切り終えたらしく手を離された。
゛これで終わりました。"
と思いましたが、まだ終わってなかったんでしょう。
彼女は口を開きました。
「じゃあ、今度は綺麗な紫色の瞳をくり抜こうかしら。」
と言われて私は慌てて目を閉じました。
すると、いきなり、ここにいるはずのない人の声が源千愛希さんがいると思われる場所の後ろから聞こえました。
「貴様、髪だけでは足りず、視力もを奪う気か。貴様は本当にゴミ、もしくは屑だな。・・・氷よ、溶けよ!」
と火夏が唱えると足元で凍っていた氷が溶けて水になりました。
思わず腰が抜けてその場にへたり込むと火夏が近寄って来ました。
そして、私を抱きしめました。
「咲良、大丈夫か?・・・ちょっと待っていろ。すぐに終わらせるから。」
と耳元で囁かれて私は頷きました。
それを見て火夏は私を抱きしめていた手を離すと私の手を握って口を開きました。
「俺の咲良を傷つけた罪は重い。・・・魔界の警察に言われるか、今ここで殺されるか、好きな方を選べ。」
それを聞いて私は慌てて火夏を止めました。
「火夏、源さんを殺したら駄目です。」
すると火夏は不満そうに
「咲良、お前はあいつに酷いことをされただろう。何故、殺したら駄目なんだ。」
と聞かれて私は、火夏に気分を落ち着かせる治癒魔法をかけました。
「火夏、落ち着きました?・・・確かに、私は源さんに髪を切られて目をえぐられそうになりましたよ。でも、だからと言って火夏が源さんを殺してしまったら火夏は刑務所に入れられてしまいます。火夏が刑務所に入れられてしまったら私はどうやって生きていけばいいんですか?」
と涙ながらに訴えると火夏は不満そうにため息をつきました。
「・・・分かった。俺はあいつを殺さない。よって、このことは先生に言ったうえで刑務所に入れてもらう。」
と源さんを殺すことを諦めてくれたので、私は一安心しました。
けど、源さんは
「火夏、話は終わった?・・・この子と別れて私と付き合いなさい。じゃないと、この子の目をえぐるわよ。」
と言い出しました。
私は怖くて思わず火夏に縋ると火夏は
「大丈夫だ。絶対に別れないし、目もえぐらせない。だから俺に任せてくれないか。」
と言うと足元が光ました。
『我、高瓦火夏と飛龍咲良を飛龍栗の家に転送したまえ!』
と言うと周りの景色が変わり、家の玄関に着きました。
すると、お母さんとお姉ちゃんが玄関に来ました。
そして、私を見た途端、二人は同時に叫びました。
「さ、咲良、誰にされたの?怒らないから教えて?」
とお母さんに聞かれて、私はさっきされたことを思い出しました。
私が怖くて黙り込んでいると、隣にいる火夏が、
「今日、転校して来た源千愛希です。・・・おばさん、葵さん、すみません。咲良が髪を切られたのは俺のせいなんです。」
と言いました。
私は火夏の言葉を聞いて慌ててお母さんとお姉ちゃんに言いました。
「ち、違います。火夏はちゃんと助けてくれたんです。」
それを聞いてくれたお母さんとお姉ちゃんは「やっぱりそうよね。」と、ボソッと呟くと、火夏の肩を叩いて言いました。
「火夏君、火夏君は悪くないよ。悪いのはその源千愛希なんだから。」
そう励ますお母さんとお姉ちゃんに私は内心感謝しなからも火夏に言いました。
「そうですよ。なので、自分を責めないで下さい。」
と言ったんですが、火夏はまだ自分を責めていたらしく、
「だが、俺のせいだろう。・・・俺がもっと早く屋上に来ていたら、お前は髪を切られることもなく、目もえぐられそうにはならなかった。」
と言われて私は火夏に言いました。
「確かにそうかもしれませんが、もう私に起こってしまったことは変わらないんです。それよりも、どうやってこの件を片付けるかです。まだすべてが終わった訳ではないんですから。」
そう言うと火夏は
「それはそうだが・・・。」
と呟いたあと、黙り込みました。
「お母さん、髪を揃えて貰えますか?」
とお母さんにお願いするとお母さんはすぐに
「良いよ。咲良の部屋で揃えましょう。」
と言われたので私は返事をしました。
その日の夜、私は寝込んでしまいました。
今日は火夏達に心配をかけないように、なんとも思っていないように振る舞いましたが、内心もう限界でした。
まだあの件は終わっていないのに学校に行ってまた昨日みたいになってしまったら。
考えただけで怖いです。
実は私は火夏に告白されたときに感じた感情が二つありました。
一つは嬉しいです。
だって、大好きな火夏に告白されたんですよ。
そりゃあ嬉しいですよ。
でも、もう一つ感じた感情は不安・恐怖です。
理由は、火夏はモテますから、こんな私が火夏と付き合っているのがばれたらイジメられることは考えていました。
ですが、詩乃や未桜ちゃんに相談したら
「火夏君は強いから守って貰えるよ。」
と言われました。
それと、6月から付き合って一昨日まではイジメられなかったからもうイジメられないでしょうと油断していたから源さんに目をつけられたのでしょう。
それに、今回は私が悪いです。
何故、あの時一人で屋上に行ってしまったんでしょう。
あんな手紙を受け取って一人で行ったらイジメて下さいと言っているようなものじゃないですか。
そんなことも考えずに、のこのこと一人で行って皆に迷惑をかけて・・・。
もうこれ以上、火夏やお母さん達に迷惑をかけたくはありません。
私は、皆に迷惑をかけない方法をしばらく考えました。
そして、私が思いついた案は二つあります。
一つ目は、私が死ぬこと。
ですが、それをしてしまうともう二度と皆に会えなくなってしまうのでしたくないんです。
で、二つ目は、二つ魔界で一からやり直すことです。
うん、死んで皆と二度と会えなくなるよりもそっちの方が良いですね。
そうと決まれば私は自分に治癒魔法をかけてから、早速、魔界の王様である有利君に連絡しました。
「有利君、私、魔界で一からやり直したいので明日、魔界に行っても良いですか?」
すると、有利君はすぐに
「良いよ。じゃあ明日来てね。」
と言われたので私は有利君にお礼を言うと連絡を切りました。
そして、鞄にいるものと大事なものを詰めました。
翌日、火夏が私の部屋に入って来ました。
そして、火夏は私の部屋を見て口を開きました。
「咲良、どうしたんだ?部屋に何もないが。」
その言葉にギクリとしたもののすぐにごまかしました。
「そ、そうですか?そ、そういえば、・・・どうされたんですか?」
何の用件でここに来たのかを聞こうとした途端、火夏が悲しそうな表情をしました。
「咲良、俺はそんなに頼りないか?・・・確かに昨日は守れなかったが。だが、そんな大事なことを一人で決める前に俺に一言、相談して欲しかった。・・・何故、魔界で一からやり直すことにしたんだ。」
と言われて私は一瞬、なんで知っているんでしょう?とぼかんとしましたがすぐに言いました。
「火夏、今までありがとうございました。」
と言うと火夏は私を抱きしめて来ました。
「咲良、頼む。魔界に行くな。俺が悪い所は直すから、俺の隣にいてくれないか」
と言われて私は罪悪感で涙を零しながら、言いました。
「すみません。火夏は何も悪くないんです。悪いのは全て私なんです。せめて、火夏の負担にならないように。」
と一度切ると、火夏の額に触れると
『高瓦火夏の中にある我、飛龍咲良の記憶を奪い給え。マジカル・クローバー』
と火夏の中から私の記憶を奪い取る魔法をかけました。
なので、火夏は私を抱きしめたまま気絶しました。
苦労して抜け出すとベッドの下に隠していた荷物を持って口を開きました。
『我、飛龍咲良が命ずる。魔界の扉よ、表れ給え!』
と唱えると魔界に通じる扉が表れました。
『魔界の扉よ、開き給え!』
と唱えると魔界の扉が開きました。
そして、私は扉をくぐりました。
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