魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。

 部屋に着くと私は火夏に椅子に座るように声をかけると、私はベッドに座りました。
「火夏、あのぅ、映画に誘っていただいたのにこんなことになってしまって本当にごめんなさい。」
 と、謝ると火夏は首を横に振ると口を開きました。
「気にするな。映画はまた今度に見に行けば良いのだから。」
 と言われて私は落ち込みながら口を開きました。
「分かりました。で、ですが、気にするなと言われましてもどうしても気にしますよ。だって私があの時にやめていたら、パニックを起こさず、火夏にも迷惑をかけずに今頃、映画を見ていたはずです。なのに、私が自分勝手なばっかりに・・・。火夏、ごめんなさい。」
 と謝りました。
 すると火夏は、溜息をついて口を開きました。
「咲良、もう終わったことをくだくだ言っても仕方ないだろう。それよりも咲良、最近、顔色が悪いが良く寝れていないのか?」
 と気を使うように言われて私は口ごもりながら火夏の質問に答えました。
「えっと、寝れてはいるんですが、変な夢がずっと続いてて、眠った実感がないんです。」
「変な夢とは・・・夢の内容を聞いても良いか?」
 と言われて私は7月1日からずっと見ている夢の内容を振り返りました。
「えっと、7月1日からなんですが、火夏に似ていて、でも火夏ではない人が出てきて、その人に結婚を申し込まれる夢を見ているんです。」
「?咲良、どういうことだ?」
 彼は全く分かっていない様子だったので私はさらに詳しく言いました。
「えっと、確か゛俺と結婚して、魔界で一緒に暮らそう。゛って言われて、私は断ったんですが、その人は゛俺と結婚したら幸せになれるからそうしろよ。゛と言ってきたので、私はイラッとして叩いたんです。で、毎回そこで目を覚ますんです。」
 と言って見ると火夏は、
「咲良、すまない。俺には分からない。・・・だから、おばさんの所に行こう。」
 と言われて私は頷きました。
「はい。分かりました。では、さっそく行きましょう。」
 と言って火夏と一緒に部屋を出て、お母さんの部屋に向かいました。


 お母さんの部屋に行くとお母さんが、
「あら、咲良、火夏君、どうしたの?」
 と聞いてきたので私はさっそくお母さんに相談することにしました。
 夢の内容を全て話すとお母さんは、真っ青な顔になっていました。
「咲良、火夏君、落ち着いて聞いてね。その咲良の夢はね、見たら死ぬ夢なの。」
 と言われて私は呆然としました。
(えっ、し、死ぬ?い、嫌です。)
「おばさん、死ぬとは一体どういうことですか?」
 と聞くとお母さんは、詳しい説明を始めました。
「その夢はね、ハデスという殺人鬼が貴女を妻にしたいってことなの。そして、ないと思うけど、もしokしてしまうと、結婚後に殺されてしまうの。でも、okしなくても、生気を吸い取られてゆくゆくは、死んでしまうの。」
 お母さんの説明が終わり、わたしは、涙目で
「い、嫌です。まだ死にたくないです。・・・どうすれば生き残れるんですか?」
 とお母さんに救いを求めるとお母さんは真面目な顔で口を開きました。
「そうねぇ、それは、夢の中で火夏君に助けてもらいなさい。」
 と言われて私はボカンとして呟きました。
「えっ?」
 と呟くと火夏も良く分からなかったらしくお母さんに聞いていました。
「?どうやって咲良の夢の中に入るんですか?」
 私もその疑問があったのでお母さんを見るとお母さんは口を開きました。
「それは簡単よ。一緒の空間(部屋)で寝たら良いの。」
 その一言に、私は固まりました。
 そして、冷静になると口を開きました。
「・・・わ、分かりました。・・・・・・ところで、いつになったらうさぎの耳としっぽは消えるんですか?」
 と聞くとお母さんは、キョトンとしました。
「えっ、もう30分後に消えるよ。・・・火夏君、もう、咲良に触っても大丈夫だからね。」
 すると、ずっと黙っていた火夏が口を開きました。
「本当ですね。」
 と聞くとお母さんはニッコリと笑って「ええ。」と頷きました。


 それから21時になったので、私はあくびをしながら部屋に戻りました。
 そして、眠る準備をすませると、ベッドの上に横になって本を読み始めました。
 しばらく読書をしていると、ドアをノックされました。
 私は読みかけの本を閉じると「どうぞ。」と言いました。
 ドアが開いて火夏が入ってきました。
「咲良、こんな時間まで起きてて大丈夫なのか?」
 と聞かれたので私は
「はい。だって火夏を待ってたんです。」
 と答えると火夏は、
「そうか。お前に頼みたいことがあるんだが良いか?」
 と私に頼みことをしてくれたので、私は嬉しくて笑顔で聞きました。
「なんですか?」
 と聞くと火夏は、
「咲良、俺に睡眠効果のある魔法をかけてくれないか?」
 と言われたので私は 
「はい。分かりました。」
 と頷くと、私はさっそく火夏の額に手を当てると呪文と唱えた。
「眠たくなぁれ。マジカル・クローバー!」
 魔法をかけ終えると手を離して私は火夏に聞きました。
「眠たくなりましたか?」
 と聞いて見ると火夏は、
「ああ。」
 と頷きました。
「・・・じゃあ、寝ましょうか?」
 と言って咲良は魔法で布団とタオルケットを出すと、さっそく横たわると火夏を見ました。
「火夏?寝ないんですか?」
 と聞くと火夏は溜息をついて
「咲良、俺はこの布団で寝るから、お前はベッドで寝てくれないか?」 
 と言われて私は、
「はい。分かりました。」
 と頷いて立ち上がり、自分のベッドに超しかけて横になりました。
 そして、火夏を見るとやっと火夏は布団の中に入りました。
 が、すぐに立ち上がって電気がある壁まで来ると
「電気を消しても良いか?」
 と聞かれたので私は「はい。お願いします。」とお願いすると眠りにつきました。




 


 



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