魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。
お化け屋敷から出ると、俺と咲良は机とベンチがある場所に向かう。
「はあぁ、こ、怖かったです。火夏、帰ってから話しがあります。」
「ああ。分かった。咲良、大丈夫か?休憩するか?」
と言った所で12時になったことを告げる音楽が流れた。
「咲良、昼にしないか?」
と聞いてみると咲良は頷いたので
「では、買いに行こう。」
と言うと咲良は、
「そのことなんですけど、大丈夫ですよ?ご飯なら私が持ってきてますから。」
と言うと、背負っていたリュックから重箱を出してふたを開けた。
「ど、どうですか?」
と彼女がぎこちなく聞いてきたので、俺は
「凄く美味そうだな。お前が作ったのか?」
と聞くと咲良は嬉しそうに言った。
「はい。火夏のお口に合うか分かりませんが、一応味見してます。」
「そうか。だが、声をかけてくれたら俺も手伝ったんだが。・・・一人でこんなに作って大変だっただろう。」
すると、咲良はニッコリと微笑んで言った。
「大丈夫ですよ。それにお母さんとお姉ちゃんに聞いたんです。デートでお弁当を作って来ると喜ばれるって。・・・迷惑でしたか?」
と急に不安そうに言われたので、俺は慌てて言った。
「いや、全く迷惑ではない。ありがとう。」
「はい。どういたしまして。・・・でも、飲み物は買わないと無いです。なので買いに行きましょう。」
と言われ俺は慌てて咲良に言った。
「じゃあ、俺が飲み物を買って来るから、咲良はここに居てくれ。あと、何か良いんだ?」
「はい。分かりました。では、メロンソーダでお願いします。」
と頼まれたので俺は咲良に「じゃあ、行って来る。」と言って飲み物を買いに行った。
咲良目線
火夏が飲み物を買いに行ってくれた後、私はお弁当箱にふたをして花崗君と話していました。
火夏が行ってしまったので私は小説を読みながら待ちましょうと思っていると
「咲良」
と急に声をかけられて私は声のする方を見ると、ここに居るはずの無い花崗君が居て、とても驚きました。
「花崗君、どうしてここに居るんですか?」
と聞きましたが、花崗君は私の質問には全く答えずに私が作って来たお弁当を見て
「この弁当って、咲良が作ったの?」
と聞かれたので私は「はい。」と答えると、さっきの質問を再度口にしました。
「どうしてここに居るんですか?」
「暇だったから遊びに来たんだよ。それより、咲良は火夏とデート?」
と、ニヤニヤしながら聞かれて私は
「はい。火夏は飲み物を買って来てくれてますよ。・・・ところで花崗君はお昼どうするんですか?」
と聞くと花崗君は
「ここで買おうかな」
と答えたので私は良いアイデアが浮かんだので、花崗君に言いました。
「もし良かったら一緒に食べませんか?実は作りすぎちゃって。」
(だって、ここの食べ物は高いですし、それなら一緒に食べた方が美味しいし、楽しいです。)
と思っていると花崗君が不安そうに聞いてきました。
「良いの?火夏に怒られたりしない?」
「火夏に頼むので大丈夫です。」
と話していると火夏が戻って来ました。
「火夏、ありがとうございます。」
とお礼を行って無言の彼から受け取ると彼が声を低くして聞いてきました。
「咲良、なぜ花崗がここにいる?」
と言われて私は怯えながら
「えっと、暇だったからここに遊びに来たらしいです。」
と言うと彼はため息をついて
「それを聞いているのではなく・・・。もしかして一緒に食べるのか?」
と聞かれて私が答える前に花崗君が「うん。」と頷くと彼は私の肩を掴んで聞いて来ました。
「咲良、俺が飲み物を買っている間に何があった?」
「えっと、火夏が飲み物を買いに行ってくれた後に花崗君が来たので、私はお昼ごはんをどうするかを聞くと買うと言っていたので」
と言うと彼はその光景が目に浮かんだのだろう。
彼は苦虫をかみつぶした顔をして「そうか」とつぶやくとため息をついて言った。
「分かった。早く食べよう。」
そう声をかけてから彼は椅子に座りました。
私も椅子に座ると取り皿を配りました。
「はい。どうぞ。」
「ああ。ありがとう。」
「ありがとう。咲良。」
と言われたので私はお弁当箱のふたを開けました。
そして、2人は食べたい物を取り皿に入れて食べ出しました。
なので私はお弁当の感想を聞くことにしました。
「火夏、どうですか?」
と聞くと、彼は無表情で言いました。
「ああ。美味いな」
それを聞いた私は内心、"これだけですか"と思いつつも笑うと火夏に言いました。
「そうですか。良かったです。花崗君はどうですか?」
と一応花崗君にも聞いてみると
「咲良、凄く美味しいよ。咲良って料理上手なんだ」
と笑って言われたので私も微笑んで言いました。
「ありがとうございます。ところで花崗君はこの近くに住んでいるんですか?」
「うん。2人はさ、この後どこに行くの?」
と花崗君に聞かれたので私は火夏に
「火夏、この後どこに行くんですか?私はメリーゴーランドとかコーヒーカップが良いんですが・・・。」
と言うと火夏は
「ああ。空いている物に乗ろう」
と聞いた途端、私は火夏に違和感を感じて火夏の顔を見ると火夏は不機嫌そのものの表情をしていました。
わたしは、怯えながら火夏に話しかけました。
「火夏、ちょっと話があるので来て下さい。」
「なんだ。ここでは出来ない話なのか?」
と聞いて来たので、私は頷いて言いました。
「はい。なので来て下さい。」
「分かった。」
そう言うと彼は立ち上がって私の隣に来てくれました。
なので私は花崗君に
「ちょっと食べてて下さい。」
と言うと、花崗君は笑って
「うん。行ってらっしゃい。」
と言われたので私は火夏の手を握って広場に向かいました。
広場に着くと火夏に、
「あのぅ、火夏、怒ってます?」
と聞くと彼はやっぱり怒っているらしく頷かれました。
「ああ。咲良、お前はどうして花崗を誘ったんだ?」
と聞かれたので私は必死に説明しました。
「だって、ここの食べ物って高いじゃないですか、それよりも私が作った物は無料ですし、皆で一緒に食べた方が美味しいし、楽しいと思って。」
すると、火夏は
「確かにここの売店は高く、お前が作った物は無料だ。だが、俺はお前と二人っきりが良かったんだ。・・・初めてのデートだったから。」
と言われて私は内心とても嬉しかったです。
でも、それを言ってしまうと今すぐに戻って花崗君を追い出してしまうでしょう。
そう思って私は言いました。
「私だって火夏と二人っきりが良かったですよ。でも、花崗君は私と火夏の大切な親友じゃないですか。」
すると火夏はため息をつくと、
「・・・咲良、お前の友達思いで優しい所も俺は好きだが、こういう時は嫌いだ。」
と言われて私はショックで泣きそうになりながら口を開きました。
「き、嫌い・・・。」
「ああ。俺はお前のそういう男心が全く分かってくれない所は大嫌いだ。」
と言い切られて私はとてもショックだったので泣きながら
「・・・火夏、もう良いです。」
この一言だけを絞り出すと私は火夏から走って逃げ出しました。
(嫌いだったら、最初から優しくしないで下さいよ。)
と思いながら走っていると石に躓いて転んでしまいました。
「痛いです。」
思わず呟いて後ろを見ると火夏が走って追いかけて来てました。
(は、早く逃げましょう。)
そう思い慌てて立ち上がるとまた走り出しました。
そして、そのまま家に帰ろうとした途端、右腕を掴まれました。
「咲良、すまない。話を聞いてくれないか?」
「嫌です。私、しばらく火夏の顔を見たく無いんです。」
と言って右腕を振り回していると火夏は
「頼む。話だけでも聞いてくれないか。」
と必死に頼んで来たので私は
「どうして聞かないといけないんですか?・・・それに、火夏は私のことが、嫌いなんですよね。」
と聞くと、火夏は慌てて口を開きました。
「咲良、それは誤解だ。俺はお前のことが大好きだ。・・・なのに、嫌いといったのは、お前が花崗のことしか考えていないと思ったから嫉妬して、あんなことを言ってしまったんだ。本当にすまない。頼むから俺を嫌わないでくれないか?」
と謝られて私はキョトンとして口を開きました。
「えっと、嫉妬であんなことを言ったんですか?・・・嫉妬でも、お願いですから嫌いとか言わないで下さい。私、本当にショックだったんですよ。」
「ああ。分かった。・・・咲良、嫉妬で酷い言葉を言ってしまって本当にすまなかった。」
と謝られて私は火夏に謝ることにしました。
「火夏、私もごめんなさい。変な誤解をしてしまって。」
すると火夏は首を横に振ると
「いや、誤解をしたのは、誤解をさせてしまった俺が悪い。・・・咲良、本当にこんな俺でも良いのか?」
と不安そうに聞かれて私は苦笑しながら口を開きました。
「良いも何も、私は火夏のことが大好きだから火夏が良いんです。」
すると火夏は微笑むと口を開きました。
「咲良、・・・ありがとう。」
「は、はい。で、では、戻りましょう。」
と言うと彼は急に捨てられてしまった子犬みたいな目になって口を開きました。
「咲良、お前に頼みたいことがあるんだが、良いか?」
と聞かれたので私はキョトンとしながら彼に聞きました。
「?頼みたいことですか?なんですか?」
と聞くと火夏は私の耳元で、ぼそりと呟きました。
「観覧車でキスしたいんだが、良いか?」
それを聞いて私は慌てました。
ですが、私と火夏は両想いで恋人同士なのでいつかはこういうことをするとは思ってはいたのでokすることにしました。
でも、口に出して言うのは恥ずかしかったので、私は頷きました。
すると火夏は私の手を握ると歩き出しました。
私はどこに行くのかが分かりませんでしたが、お化け屋敷の横を通り過ぎてからどこに向かっているのかが、やっと分かりました。
おそらく、ベンチにいる花崗君の所に向かっているのでしょう。
と思っていると私の予想通りに花崗君の前で一度足を止めると、花崗君に
「花崗、ちょっと観覧車に乗って来る。」
と、言うと彼は観覧車に向かって歩き出しました。
「はあぁ、こ、怖かったです。火夏、帰ってから話しがあります。」
「ああ。分かった。咲良、大丈夫か?休憩するか?」
と言った所で12時になったことを告げる音楽が流れた。
「咲良、昼にしないか?」
と聞いてみると咲良は頷いたので
「では、買いに行こう。」
と言うと咲良は、
「そのことなんですけど、大丈夫ですよ?ご飯なら私が持ってきてますから。」
と言うと、背負っていたリュックから重箱を出してふたを開けた。
「ど、どうですか?」
と彼女がぎこちなく聞いてきたので、俺は
「凄く美味そうだな。お前が作ったのか?」
と聞くと咲良は嬉しそうに言った。
「はい。火夏のお口に合うか分かりませんが、一応味見してます。」
「そうか。だが、声をかけてくれたら俺も手伝ったんだが。・・・一人でこんなに作って大変だっただろう。」
すると、咲良はニッコリと微笑んで言った。
「大丈夫ですよ。それにお母さんとお姉ちゃんに聞いたんです。デートでお弁当を作って来ると喜ばれるって。・・・迷惑でしたか?」
と急に不安そうに言われたので、俺は慌てて言った。
「いや、全く迷惑ではない。ありがとう。」
「はい。どういたしまして。・・・でも、飲み物は買わないと無いです。なので買いに行きましょう。」
と言われ俺は慌てて咲良に言った。
「じゃあ、俺が飲み物を買って来るから、咲良はここに居てくれ。あと、何か良いんだ?」
「はい。分かりました。では、メロンソーダでお願いします。」
と頼まれたので俺は咲良に「じゃあ、行って来る。」と言って飲み物を買いに行った。
咲良目線
火夏が飲み物を買いに行ってくれた後、私はお弁当箱にふたをして花崗君と話していました。
火夏が行ってしまったので私は小説を読みながら待ちましょうと思っていると
「咲良」
と急に声をかけられて私は声のする方を見ると、ここに居るはずの無い花崗君が居て、とても驚きました。
「花崗君、どうしてここに居るんですか?」
と聞きましたが、花崗君は私の質問には全く答えずに私が作って来たお弁当を見て
「この弁当って、咲良が作ったの?」
と聞かれたので私は「はい。」と答えると、さっきの質問を再度口にしました。
「どうしてここに居るんですか?」
「暇だったから遊びに来たんだよ。それより、咲良は火夏とデート?」
と、ニヤニヤしながら聞かれて私は
「はい。火夏は飲み物を買って来てくれてますよ。・・・ところで花崗君はお昼どうするんですか?」
と聞くと花崗君は
「ここで買おうかな」
と答えたので私は良いアイデアが浮かんだので、花崗君に言いました。
「もし良かったら一緒に食べませんか?実は作りすぎちゃって。」
(だって、ここの食べ物は高いですし、それなら一緒に食べた方が美味しいし、楽しいです。)
と思っていると花崗君が不安そうに聞いてきました。
「良いの?火夏に怒られたりしない?」
「火夏に頼むので大丈夫です。」
と話していると火夏が戻って来ました。
「火夏、ありがとうございます。」
とお礼を行って無言の彼から受け取ると彼が声を低くして聞いてきました。
「咲良、なぜ花崗がここにいる?」
と言われて私は怯えながら
「えっと、暇だったからここに遊びに来たらしいです。」
と言うと彼はため息をついて
「それを聞いているのではなく・・・。もしかして一緒に食べるのか?」
と聞かれて私が答える前に花崗君が「うん。」と頷くと彼は私の肩を掴んで聞いて来ました。
「咲良、俺が飲み物を買っている間に何があった?」
「えっと、火夏が飲み物を買いに行ってくれた後に花崗君が来たので、私はお昼ごはんをどうするかを聞くと買うと言っていたので」
と言うと彼はその光景が目に浮かんだのだろう。
彼は苦虫をかみつぶした顔をして「そうか」とつぶやくとため息をついて言った。
「分かった。早く食べよう。」
そう声をかけてから彼は椅子に座りました。
私も椅子に座ると取り皿を配りました。
「はい。どうぞ。」
「ああ。ありがとう。」
「ありがとう。咲良。」
と言われたので私はお弁当箱のふたを開けました。
そして、2人は食べたい物を取り皿に入れて食べ出しました。
なので私はお弁当の感想を聞くことにしました。
「火夏、どうですか?」
と聞くと、彼は無表情で言いました。
「ああ。美味いな」
それを聞いた私は内心、"これだけですか"と思いつつも笑うと火夏に言いました。
「そうですか。良かったです。花崗君はどうですか?」
と一応花崗君にも聞いてみると
「咲良、凄く美味しいよ。咲良って料理上手なんだ」
と笑って言われたので私も微笑んで言いました。
「ありがとうございます。ところで花崗君はこの近くに住んでいるんですか?」
「うん。2人はさ、この後どこに行くの?」
と花崗君に聞かれたので私は火夏に
「火夏、この後どこに行くんですか?私はメリーゴーランドとかコーヒーカップが良いんですが・・・。」
と言うと火夏は
「ああ。空いている物に乗ろう」
と聞いた途端、私は火夏に違和感を感じて火夏の顔を見ると火夏は不機嫌そのものの表情をしていました。
わたしは、怯えながら火夏に話しかけました。
「火夏、ちょっと話があるので来て下さい。」
「なんだ。ここでは出来ない話なのか?」
と聞いて来たので、私は頷いて言いました。
「はい。なので来て下さい。」
「分かった。」
そう言うと彼は立ち上がって私の隣に来てくれました。
なので私は花崗君に
「ちょっと食べてて下さい。」
と言うと、花崗君は笑って
「うん。行ってらっしゃい。」
と言われたので私は火夏の手を握って広場に向かいました。
広場に着くと火夏に、
「あのぅ、火夏、怒ってます?」
と聞くと彼はやっぱり怒っているらしく頷かれました。
「ああ。咲良、お前はどうして花崗を誘ったんだ?」
と聞かれたので私は必死に説明しました。
「だって、ここの食べ物って高いじゃないですか、それよりも私が作った物は無料ですし、皆で一緒に食べた方が美味しいし、楽しいと思って。」
すると、火夏は
「確かにここの売店は高く、お前が作った物は無料だ。だが、俺はお前と二人っきりが良かったんだ。・・・初めてのデートだったから。」
と言われて私は内心とても嬉しかったです。
でも、それを言ってしまうと今すぐに戻って花崗君を追い出してしまうでしょう。
そう思って私は言いました。
「私だって火夏と二人っきりが良かったですよ。でも、花崗君は私と火夏の大切な親友じゃないですか。」
すると火夏はため息をつくと、
「・・・咲良、お前の友達思いで優しい所も俺は好きだが、こういう時は嫌いだ。」
と言われて私はショックで泣きそうになりながら口を開きました。
「き、嫌い・・・。」
「ああ。俺はお前のそういう男心が全く分かってくれない所は大嫌いだ。」
と言い切られて私はとてもショックだったので泣きながら
「・・・火夏、もう良いです。」
この一言だけを絞り出すと私は火夏から走って逃げ出しました。
(嫌いだったら、最初から優しくしないで下さいよ。)
と思いながら走っていると石に躓いて転んでしまいました。
「痛いです。」
思わず呟いて後ろを見ると火夏が走って追いかけて来てました。
(は、早く逃げましょう。)
そう思い慌てて立ち上がるとまた走り出しました。
そして、そのまま家に帰ろうとした途端、右腕を掴まれました。
「咲良、すまない。話を聞いてくれないか?」
「嫌です。私、しばらく火夏の顔を見たく無いんです。」
と言って右腕を振り回していると火夏は
「頼む。話だけでも聞いてくれないか。」
と必死に頼んで来たので私は
「どうして聞かないといけないんですか?・・・それに、火夏は私のことが、嫌いなんですよね。」
と聞くと、火夏は慌てて口を開きました。
「咲良、それは誤解だ。俺はお前のことが大好きだ。・・・なのに、嫌いといったのは、お前が花崗のことしか考えていないと思ったから嫉妬して、あんなことを言ってしまったんだ。本当にすまない。頼むから俺を嫌わないでくれないか?」
と謝られて私はキョトンとして口を開きました。
「えっと、嫉妬であんなことを言ったんですか?・・・嫉妬でも、お願いですから嫌いとか言わないで下さい。私、本当にショックだったんですよ。」
「ああ。分かった。・・・咲良、嫉妬で酷い言葉を言ってしまって本当にすまなかった。」
と謝られて私は火夏に謝ることにしました。
「火夏、私もごめんなさい。変な誤解をしてしまって。」
すると火夏は首を横に振ると
「いや、誤解をしたのは、誤解をさせてしまった俺が悪い。・・・咲良、本当にこんな俺でも良いのか?」
と不安そうに聞かれて私は苦笑しながら口を開きました。
「良いも何も、私は火夏のことが大好きだから火夏が良いんです。」
すると火夏は微笑むと口を開きました。
「咲良、・・・ありがとう。」
「は、はい。で、では、戻りましょう。」
と言うと彼は急に捨てられてしまった子犬みたいな目になって口を開きました。
「咲良、お前に頼みたいことがあるんだが、良いか?」
と聞かれたので私はキョトンとしながら彼に聞きました。
「?頼みたいことですか?なんですか?」
と聞くと火夏は私の耳元で、ぼそりと呟きました。
「観覧車でキスしたいんだが、良いか?」
それを聞いて私は慌てました。
ですが、私と火夏は両想いで恋人同士なのでいつかはこういうことをするとは思ってはいたのでokすることにしました。
でも、口に出して言うのは恥ずかしかったので、私は頷きました。
すると火夏は私の手を握ると歩き出しました。
私はどこに行くのかが分かりませんでしたが、お化け屋敷の横を通り過ぎてからどこに向かっているのかが、やっと分かりました。
おそらく、ベンチにいる花崗君の所に向かっているのでしょう。
と思っていると私の予想通りに花崗君の前で一度足を止めると、花崗君に
「花崗、ちょっと観覧車に乗って来る。」
と、言うと彼は観覧車に向かって歩き出しました。
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