魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。

 大変な一日を終え、いつも通り学校を出ると手を繋ぎました。
「火夏、今日は本当にありがとうございました。・・・でも、火夏は恋人のふりをしても良かったんですか?」
 と聞いてみると火夏は「ああ。」と頷くとこちらを見て口を開いた。
「咲良、俺はお前を守りたいんだ。」
(えっ?ま、守りたい?な、なんでなんでしょうか?)
 と思いつつ、首を横にふると
「火夏、私はもう十分、火夏に守って貰っていますよ。それに火夏のご迷惑になるので大丈夫です。」
 とやんわりと断ろうとしましたが、火夏は沈黙すると口を開きました。
「ご迷惑ではない。だからもっと俺を頼ってくれないか」
 と言われて私は折れることにしました。
「分かりました。そこまで言ってくださるのならお願いします。」
「ああ。」
 と火夏が頷くと私は下を向きました。
(あー。また火夏にご迷惑を、どうやってお礼をしましょうか)
 お礼を言葉で言うと絶対にしつこいでしょうし、お菓子を作ってあげることにしても、火夏は甘い物がイケるのかが分かりませんし・・・・・・。
 と一人で悩んでいた私は火夏に聞くことにしました。
「火夏、いつもお世話になっているので何かお礼をさせてください。」
「別に、俺が好きでしているだけだから気にしなくても良いのだが・・・・・。」
 と言ってくれなかったので、私は最後に
「じ、じゃあ、せめて私にしてもらいたいこととかありますか?」
 と聞くと火夏は一言「ある。」と言われたので聞くと火夏は
「お前と遊園地に行きたいが、駄目か?」
 と不安そうに言われたので私は慌てて言いました。
「は、はい。分かりました。・・・詩乃と花崗君も一緒に行っても良いですか?」
 と聞くと火夏は私をじと目で見ながら口を開いた。
「すまないが、俺はお前と2人で行きたいんだが。」
「えっ、は、はい。そ、それが私にしてもらいたいことなら分かりました。」
 と言うと火夏はホッとしたように微笑むと手帳を鞄から取りだしました。
「じゃあ、いつ行くか?」
 と聞かれたんですか私は、火夏の笑顔に見とれていました。
「カッコイイです。」
 と思わず言ってしまうと火夏は戸惑ったらしく
「咲良?」
 と聞かれたので私は、ハッとして慌てて口を開きました。
「す、すみません。変なことを言ってしまって。・・あ、あのぅ、さっきなんて言いました?」
 と聞くと火夏は、
「予定が空いてる日はいつだ?」
 と聞かれたので私は鞄から手帳を出して今月の予定を見て火夏に言いました。
「すみません。今月はもう予定が入っているので来月の3日にしてもらえませんか?」
「分かった。詳しいことはまた考えよう。」
 と話していると家に着きました。





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