魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。

 咲良目線
それから45分後、古本屋さんに着いた私達5人は、お店の中に入ると自分達が欲しい本を選びに行きました。
 私は恋愛小説が置いてある場所に向かいました。 
 そしてその場所に着いた途端私は目を見開いてしまいました。 
 なぜなら私が好きな文庫+大好きな本ですが、まだ持っていない本が沢山ありました。
 なので私はすかさずその本を買って貰おうと決めて籠の中にいれました。


 しばらくすると私が使っている籠の中はばんばんになっていました。
(なっ、またやってしまいました。この中からさらに選ばないといけません。)
 と思いながら籠の中の本から買って貰う本を選んでいると火夏が来ました。
「咲良、欲しい本はあったのか?」
 と聞かれたので私は苦笑いをしながら答えました。
「はい。欲しい本はあったんですけど、凄い量になってしまいまして、選ぶのにしばらくかかると思います。」
 と言って火夏に籠の中を見せると彼は
「・・・・・・。頑張れ。」
 と言って他のコーナーに行ってしまいました。




 火夏目線
 それから15分前、俺が買う本を選び終えた時にちょうどおばさんが俺の側に来た。
 そしておばさんが俺に
「ちょっと咲良の所に行ってもらえないかな?あの子は古本屋に行くと本をたくさん買うから。」
 と頼まれたので俺は
「はい。分かりました。あの、咲良はどこに居るんですか?」
 と聞くとおばさんは
「咲良は恋愛小説が置いている場所だと思うから。お願いね。」
 と言われたので、
「はい。分かりました。ちょっと見て来ます。」
 と言うと俺は恋愛小説が置いている場所に向かった。
 そしてそのコーナーに着くと咲良が本を選んでいたところだったので俺は彼女に話しかけた。
「咲良、欲しい本はあったのか?」
 すると彼女は苦笑して
「はい。欲しい本はあったんですけど、凄い量になってしまいまして、選ぶのにしばらくかかると思います。」
 と言った後に見せてくれた籠を見ると俺は固まった。
(ど、どんだけあるんだ。しかも、こんなに買えるのか?いくら安いからと言ってもこんなにあったら3千円は行くだろう。)
 と思いつつ、
「・・・・・・。頑張れ。」
 と言う言葉を最後にし、おばさんに報告しに行った。
 おばさんは少女マンガコーナーでマンガを読んでいた。
 なので俺はおばさんの隣に行くと口を開いた。
「あの、咲良のいるコーナーに行って来ました。」
 と話しかけるとおばさんは読んでいた本を本棚に戻すと
「どうだった?やっぱり山になってたでしょう。」
 と言われたので、俺は口ごもったがおばさんは
「良いのよ。フォローしなくても。」
 と言われたので、俺は口を開いた。
「はい。山になっていました。いつもなんですか?」
 と聞くとおばさんはため息をついて
「ええ、いつも大変なのよね。」
 と俺とおばさんが話していると咲良が来た。
「お母さん、本を選びました。」
「何冊?」
 と聞かれた彼女は口を開いた。
「はい。20冊です。」
 と聞いた俺は目を丸くした。
(20冊とは、多過ぎるだろう。こんなに買っていつ読むんだ?)
 と思っていると咲良が
「火夏は2冊で良いんですか?」
 と聞いてきたので俺は
「2冊で良い。お前こそ、20冊も買う金はあるのか?」
 すると咲良は笑って答えた。
「お金はお母さんが払って下さるので心配ないです。」
 と言われて俺は無言になった。
「・・・・・・。お小遣はどうしたんだ?」
 と聞いてみると彼女はキョトンとして口を開いた。
「お小遣ですか?貰ってないですよ?」
 その言葉に慌てて話を変えた。
「そ、そうだったのか。なら、仕方ないがいつ本を読むんだ?」
 と、聞くと彼女は即答した。
「寝る前です。」
「そうか。」
 と咲良と俺はが話していると葵さんが来た。
「お母さん、本を買って下さい。」
 と頼んで来た葵さんにおばさんは
「何冊?」
 と聞くと葵さんは片手で3本の指を立ると
「3冊だよ。」
 そして咲良の持っている籠を見ると
「咲良、毎度ながら凄い量だね。」
 と言われて咲良は、明るく答えた。
「はい。今日も20冊です。」
 と言っているとおばさんが
「じゃあ会計して来るね。火夏君のも買ってくるから、咲良の籠の中に入れてね。」
 と言われたので、俺と葵さんは持っていた本を咲良が持っていた籠の中に入れた。
 その籠を咲良がおばさんに渡した。


 おばさんがレジに並んだのを見て俺と咲良と葵さんはおじさんを捜しに行くことにした。
 俺は2人に
「葵さんは小説コーナーを見てきて下さい。」
 と言うと葵さんは
「うん。じゃあ行ってくるね。」
 と言って小説コーナーへ行った。
 そして咲良にはCDコーナーを見て来るように言うと彼女は
「はい。了解です。」
 と言ってCDコーナーに行ったので、俺は少年マンガコーナーへ向かった。


 少年マンガコーナーに着くとおじさんがマンガを読んでいた。 
 なので俺はおじさんに話しかけた。
「おじさん、おばさんが会計をしているのでレジに来て下さい。」
 と言うとおじさんは本を戻した。
「うん。分かったよ。行こう。」
「はい。咲良と葵さんにラインするので待ってください。」
 と言って咲良と葵さんにラインした。
 そして、戻っている途中に葵さんに会ったので一緒に戻った。


 咲良目線
 その頃、私はCDコーナーでお父さんを捜していると火夏からラインが来ました。
 なので私はラインを開いてラインを見ました。
 そこには
『おじさんは見つけた。すぐにレジの傍に来い。』
 と書いていたので、私はレジに向かいました。
 レジの傍に着くとそこにはもう火夏とお姉ちゃんがいました。
「早いですねぇ、皆さん」
 と言うとお母さんが戻ってきました。
「ごめんねぇ。遅くなって。」
 と謝られたので私達3人は
「大丈夫です。私が沢山選んだからだと思いますし。」
「俺も大丈夫です。」
「私も大丈夫だよ。」
 とそれぞれ言うと私達はお店から出て車に乗りました。


 





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