魔女の秘密~魔女は、急の事態に戸惑う。

 咲良目線
 火夏が保健室から出て行ってしまって、一人残された私は眉を寄せました。
 どうして火夏が苦しそうな顔をしたんでしょう?
 どうしてさっきから火夏の苦しそうな顔が、頭から離れないんでしょうか?
 どうしてさっき私は火夏に抱きしめられたんでしょう?
 沢山の疑問が浮かびますが、火夏を傷つけてしまったのは、あんな苦しそうな表情をさせてしまったのは、私、ですよね。
 彼は私を心配して、私の代わりに怒ってくれたのに、そんな彼を私が傷つけてしまって。
 謝りたいです。
 それを彼は受け入れてくれないかも知れませんが、とりあえず、"後で謝りましょう"そう思いました。




 火夏目線
 一方の俺は体育館へと続く道を歩きながら考えていた。
 咲良は何故松田をがばったのだろう。
 あれはいくら考えても咲良は悪くない。
 だが、彼女は自分が本気にさせてしまったから喧嘩両成敗と言っていた。
 それは、仕方ないことだと思う。
 なぜならあいつは本当に本気になると他人がどうなろうがどうでもいいと思う最低な奴だから。
 それでも本気にさせない方法は2つあるといえばあった。
 1つ目は、そもそも相手にしないこと。
 2つ目は、本気になる前にわざと負けること。
 この2つの内どっちかをすればあんなことにならなかったと思う。
 だが、咲良は優しいから1はしないだろうし、2もしないだろう。
 なぜなら彼女は真面目なのだ。
 だから、わざと負けるような真似はしないのだ。
 "彼女を守りたい"そう思ったばかりではないか。
 なのに、彼女の側にいずに、あんな危険な目に合わせてしまったのだ。
 そう思うと、自分に怒りが込み上げてきた。
 
 
 
 

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