悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きていきます。私にしか使えない魔法で、モフモフたちとスローライフ
第29話 セシルとの別れ?
「あの、ありがたいんですけど、良いんですか? その、ハチミツって大好物では?」
「え? あれば食べますけど、めちゃくちゃ大好物という訳でもないので、大丈夫ですよ」
えぇー。その、何とは言わないけど、とあるクマさんがハチミツ大好きなイメージが……あ、でも、ここがゲームの世界だからね。
この世界のクマさんは、ハチミツがそこまで好きという訳ではない……という事なのだろう。
「も、もしかして、鮭なんかも食べませんか?」
「魚よりも、果物とかお芋とかの方が好きかしらね」
おぉぅ。とある木彫りの……いや、ときメイの世界だから!
日本のクマじゃないからっ!
実際、テレビとかで鮭を食べてるクマを観た事があるような気もするしっ!
「では、ありがたくいただきますが……実はあのリンゴって、沢山出せるんですよ。ですから、どうぞお持ちになってください」
そう言って、再びリンゴの木を生やしつつ、お芋も食べるという話だったので、空いているスペースにサツマイモも植えてみた。
「あらあらあらあら。凄いのねぇ。本当に、こんなに美味しい物をいただいて良いのかしら?」
「はい。セシルには凄くお世話になりましたし、餞別といいますか、プレゼントと言いますか……」
元々セシルは迷子で、食べ物があるから、ここに居たんだよね。
お母さんに再会出来たって事は、もうここには来なくなる。
よく喋るダニエルが居るから、一人になる訳ではないけど、ちょっと寂しいかな。
「セシル。お母さんに会えて、本当に良かったね」
「うんっ! お姉ちゃん、ありがとう!」
「元気で……元気で居てね。もう迷子になっちゃダメだからね?」
「あはは、そうだね。……って、お姉ちゃん。どうして泣いているの?」
「な、泣いてなんかいないわよ。笑顔で、笑顔でセシルを見送るんだからっ!」
つぅーっと、雫が頬を伝っていったのが自分でも分かるけど、これは汗。汗なんだからーっ!
「あの、ルーシーさん。もしかして、セシルともう会えなくなると思ってらっしゃいますか?」
「……え? 違うんですか?」
「あの、私たちの家は、ここの目と鼻の先で、ちょっと歩けば着きますが」
えーっと、セシルは迷子で、お母さんに再会出来たから……あれ?
「あのね。ボクのお家、本当にすぐそこだったんだー。ママも、お姉ちゃんの所に遊びに来て良いって言ってたよー」
「…………そ、そっか。あはは、私の早とちりだったのね」
ホッと胸を撫で下ろしていると、
「えっと、ルーシーさんさえ良ければ、これからもセシルと遊んであげていただけないでしょうか?」
「もちろん良いです。というか、遊んでもらうというより、色々と手伝ってもらっていますが」
セシルのお母さんからも、今後とも宜しくと言ってもらい、会えなくなる事はなさそうだ。
……しかし、学園ではお友達が居ないというか、ローランドさんくらいしか話す人が居ないけど、森ではお友達が沢山出来てしまった。
こんな感じで、辺境に行ってからも知り合いが増えると良いな……なんて思っていたら、
「なんや。お嬢ちゃん、沢山果物や野菜を出せるやないか。ほな、いっちょワイもツレを呼んで来てえーかな? 言うても、今からは流石に迷惑やし、明日になるけど」
「それは構わないけど、私が明日ここに来るのは夕方だよ?」
「ん、わかった。ほな、それまでに連れて来るわ」
ダニエルがお友達を連れて来るらしい。
ダニエルみたいに賑やかな人……というか、動物なのかな?
一先ず、果物だとすぐに食べられるので、梨や柿なんかも追加して、楽しいフルーツパーティーを楽しんだ。
……ただ、やっぱりどれも食べるだけで魔力が増えてしまうそうだけど。
うん。作った作物は、森の皆んなで食べるに留めないとね。
「え? あれば食べますけど、めちゃくちゃ大好物という訳でもないので、大丈夫ですよ」
えぇー。その、何とは言わないけど、とあるクマさんがハチミツ大好きなイメージが……あ、でも、ここがゲームの世界だからね。
この世界のクマさんは、ハチミツがそこまで好きという訳ではない……という事なのだろう。
「も、もしかして、鮭なんかも食べませんか?」
「魚よりも、果物とかお芋とかの方が好きかしらね」
おぉぅ。とある木彫りの……いや、ときメイの世界だから!
日本のクマじゃないからっ!
実際、テレビとかで鮭を食べてるクマを観た事があるような気もするしっ!
「では、ありがたくいただきますが……実はあのリンゴって、沢山出せるんですよ。ですから、どうぞお持ちになってください」
そう言って、再びリンゴの木を生やしつつ、お芋も食べるという話だったので、空いているスペースにサツマイモも植えてみた。
「あらあらあらあら。凄いのねぇ。本当に、こんなに美味しい物をいただいて良いのかしら?」
「はい。セシルには凄くお世話になりましたし、餞別といいますか、プレゼントと言いますか……」
元々セシルは迷子で、食べ物があるから、ここに居たんだよね。
お母さんに再会出来たって事は、もうここには来なくなる。
よく喋るダニエルが居るから、一人になる訳ではないけど、ちょっと寂しいかな。
「セシル。お母さんに会えて、本当に良かったね」
「うんっ! お姉ちゃん、ありがとう!」
「元気で……元気で居てね。もう迷子になっちゃダメだからね?」
「あはは、そうだね。……って、お姉ちゃん。どうして泣いているの?」
「な、泣いてなんかいないわよ。笑顔で、笑顔でセシルを見送るんだからっ!」
つぅーっと、雫が頬を伝っていったのが自分でも分かるけど、これは汗。汗なんだからーっ!
「あの、ルーシーさん。もしかして、セシルともう会えなくなると思ってらっしゃいますか?」
「……え? 違うんですか?」
「あの、私たちの家は、ここの目と鼻の先で、ちょっと歩けば着きますが」
えーっと、セシルは迷子で、お母さんに再会出来たから……あれ?
「あのね。ボクのお家、本当にすぐそこだったんだー。ママも、お姉ちゃんの所に遊びに来て良いって言ってたよー」
「…………そ、そっか。あはは、私の早とちりだったのね」
ホッと胸を撫で下ろしていると、
「えっと、ルーシーさんさえ良ければ、これからもセシルと遊んであげていただけないでしょうか?」
「もちろん良いです。というか、遊んでもらうというより、色々と手伝ってもらっていますが」
セシルのお母さんからも、今後とも宜しくと言ってもらい、会えなくなる事はなさそうだ。
……しかし、学園ではお友達が居ないというか、ローランドさんくらいしか話す人が居ないけど、森ではお友達が沢山出来てしまった。
こんな感じで、辺境に行ってからも知り合いが増えると良いな……なんて思っていたら、
「なんや。お嬢ちゃん、沢山果物や野菜を出せるやないか。ほな、いっちょワイもツレを呼んで来てえーかな? 言うても、今からは流石に迷惑やし、明日になるけど」
「それは構わないけど、私が明日ここに来るのは夕方だよ?」
「ん、わかった。ほな、それまでに連れて来るわ」
ダニエルがお友達を連れて来るらしい。
ダニエルみたいに賑やかな人……というか、動物なのかな?
一先ず、果物だとすぐに食べられるので、梨や柿なんかも追加して、楽しいフルーツパーティーを楽しんだ。
……ただ、やっぱりどれも食べるだけで魔力が増えてしまうそうだけど。
うん。作った作物は、森の皆んなで食べるに留めないとね。
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