ある日、超能力に目覚めた件
57P
(ここが平賀さん部屋!?)
そんなことを野々野足軽は思ってるけど、それを悟られないように努めて冷静なふりを振りをしてる。平賀式部の部屋はそこだけで野々野足軽の部屋の二倍はありそうなほどに広い。なんか自然系というか、インテリアがお洒落すぎてどっかのモデルルームか? って感じだ。
それはこの家ぜんたいに言えるというか……ゴミ一つ落ちてないし、余計なものが一切ない。というか、目につくところに平賀式部の私物が見えないようになってる。だからこそ、モデルルーム感が強い。普通部屋となると、個性って奴が出ると思う。好きなアイドルのポスターを飾ったりとか……平賀式部にそんなイメージはないが、彼女なら本棚にたくさんの本があったりするんでは? とか予想してたが、そんなのは全くない。
全部電子なのか……どこかにあるのかはわかんない。実は学校で読んでるのは図書室の本だったのかもしれない。
「なんだか……その……素敵な部屋だね。お洒落だし」
この家自体が、広いのにあんまり物もなくて、あるものは全てお洒落……みたいなそんな感じだった。シンプルだけどセンス良く……みたいなコンセプトがあるのかって思うくらいにね。
でもどうやら平賀式部の部屋はまたコンセプトが違うみたいだ。シンプルではあるけど、なんか植物が多い。緑が多いというか、一応くつろげるように気を遣ってる感じはある。
観葉植物があったり、蔦が壁を這ってたり、そして絵画にもなんか絡みついてたりしてる。それに照明が……いや部屋のちゃんとしたメイン照明ではなくて、間接照明に色がついてて、それが水を表しているのか、なんか部屋の中に川でもイメージしてそうな揺れる光が天井や壁に流れてる。
まあ本当にお洒落だ。
「ふふ、私の趣味じゃないけどね。全部デザイナーの人が置いたものだから」
「そうなんだ……」
どうりで平賀式部の色みたいなものがないと思った野々野足軽だ。私物も一つも見えないし、このコンセプトを崩すことをしないようにって言われてるのかもしれない。ベッドメイクも完璧にされてて、実際ここはいつも使ってる部屋というよりも、旅行に来たときに泊まるホテル……それもかなり上位ランクのホテルの内装で、ホテルの部屋って感じだ。
「でもこんなところで生活できるって憧れるけどね。普通に格好いいし」
お洒落を目指してもどうにも出来ない人だっている……と野々野足軽は思ってる。おしゃれにチャレンジしてもいったい何回挫折してきたことか……動画とか見て、おしゃれな部屋に憧れるってのはこの歳の男女なら誰もが通るんじゃないだろうか?
そして結局、いろいろなハードルに諦めるっていうね。でもここには野々野足軽の憧れるおしゃれがあった。確かに思ってたような女の子の部屋……ってわけじゃない。野々野足軽が想像してたのはもっとぬいぐるみとかあって、ピンク色の部屋だ。それが野々野足軽の女の子の部屋だった。
でも想像と違ってもドキドキしてることに違いない。なにせ今ここには……この空間には野々野足軽と平賀式部の二人しかないんだ。これでドキドキしない男子高校生なんているだろうか?
そんなことを野々野足軽は思ってるけど、それを悟られないように努めて冷静なふりを振りをしてる。平賀式部の部屋はそこだけで野々野足軽の部屋の二倍はありそうなほどに広い。なんか自然系というか、インテリアがお洒落すぎてどっかのモデルルームか? って感じだ。
それはこの家ぜんたいに言えるというか……ゴミ一つ落ちてないし、余計なものが一切ない。というか、目につくところに平賀式部の私物が見えないようになってる。だからこそ、モデルルーム感が強い。普通部屋となると、個性って奴が出ると思う。好きなアイドルのポスターを飾ったりとか……平賀式部にそんなイメージはないが、彼女なら本棚にたくさんの本があったりするんでは? とか予想してたが、そんなのは全くない。
全部電子なのか……どこかにあるのかはわかんない。実は学校で読んでるのは図書室の本だったのかもしれない。
「なんだか……その……素敵な部屋だね。お洒落だし」
この家自体が、広いのにあんまり物もなくて、あるものは全てお洒落……みたいなそんな感じだった。シンプルだけどセンス良く……みたいなコンセプトがあるのかって思うくらいにね。
でもどうやら平賀式部の部屋はまたコンセプトが違うみたいだ。シンプルではあるけど、なんか植物が多い。緑が多いというか、一応くつろげるように気を遣ってる感じはある。
観葉植物があったり、蔦が壁を這ってたり、そして絵画にもなんか絡みついてたりしてる。それに照明が……いや部屋のちゃんとしたメイン照明ではなくて、間接照明に色がついてて、それが水を表しているのか、なんか部屋の中に川でもイメージしてそうな揺れる光が天井や壁に流れてる。
まあ本当にお洒落だ。
「ふふ、私の趣味じゃないけどね。全部デザイナーの人が置いたものだから」
「そうなんだ……」
どうりで平賀式部の色みたいなものがないと思った野々野足軽だ。私物も一つも見えないし、このコンセプトを崩すことをしないようにって言われてるのかもしれない。ベッドメイクも完璧にされてて、実際ここはいつも使ってる部屋というよりも、旅行に来たときに泊まるホテル……それもかなり上位ランクのホテルの内装で、ホテルの部屋って感じだ。
「でもこんなところで生活できるって憧れるけどね。普通に格好いいし」
お洒落を目指してもどうにも出来ない人だっている……と野々野足軽は思ってる。おしゃれにチャレンジしてもいったい何回挫折してきたことか……動画とか見て、おしゃれな部屋に憧れるってのはこの歳の男女なら誰もが通るんじゃないだろうか?
そして結局、いろいろなハードルに諦めるっていうね。でもここには野々野足軽の憧れるおしゃれがあった。確かに思ってたような女の子の部屋……ってわけじゃない。野々野足軽が想像してたのはもっとぬいぐるみとかあって、ピンク色の部屋だ。それが野々野足軽の女の子の部屋だった。
でも想像と違ってもドキドキしてることに違いない。なにせ今ここには……この空間には野々野足軽と平賀式部の二人しかないんだ。これでドキドキしない男子高校生なんているだろうか?
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