TSロリとセンシティブノーで知識が時代遅れな女神の日常

下の蠍

俺、夏を楽しむ6

朝、昨日と同じく女神に起こされた。
「紫雨音!朝ですよ?今日はバツの掃除ではないのですか?」
「ん?あぁそうだった」
「ほら、はやく」
相変わらずせかされて着替えて飯を終わらせ歯磨きをして外に出た。
「紫雨音!荷物とお弁当」
「あ、すまねぇ」
外に出るとすぐ姫にあった
「紫雨音ちゃーん!!おはよ」
「おう、おはよー相変わらず元気だな」
「うん!!さぁいこ」
そのままパン屋の横を通り過ぎるとその横からしゅりが出てきた。
「やぁ、先輩。いや今は眷属とよぶべきか」
「なぜそうなる」
「しゅりちゃんやほー」
「やぁ、二号。なぜ眷属かというと我の失態であるのに皆が手伝うからである」
「お、おう」
「しゅりちゃん変わってるね」
「そうですか?いつも道理ですよ」
「そうかなーこの可愛い奴め」
このこのとしゅりのほっぺをいじる姫
「おーい、二人とも。遊んでないで行くぞ」
姫の分け隔てなく人に接して仲良くなれる能力は羨ましいな
「さてさて、いきますよ。先輩方、改めわが眷属達よ!!」
「よーし行くぞー!!しゅりちゃん」
「おー」
学校の保健室に直行して着替えを始めていると他のメンバーもぞろぞろやってきた
「皆の者、我が不甲斐ないばかりに巻き込んでしまった。すまない」
着替えが終わりみんながさぁ行こうと思った時、しゅりがみんなに謝った
「いいって!気にすんな。俺らは先輩だ、後輩の責一つくらいなんだってんだ」
「えぇ、可愛い後輩の頼みですもの」
「うん!きにしないで」
「上野目さん!あなたは悪くないのよ?気にすることはないわ!」
「しゅ、しゅりちゃん、わたしも、がんばるよ」
「ふ、みんなありがと」
みんなの団結が固まった所で先生が来た
「あらぁみんなお揃いね」
六年一組の担任と生活指導を兼ねる埜垂やたれ 依理歌いりか 先生が現れた
「ん?酒肴先生は?」
「あら、私じゃ不満?」
「いや、普通におらんのかと思って」
「口が悪い子は生活指導しちゃうわよ」
先生に両肩を持たれ揺さぶられた
「掃除行きましょ。ほらみんな?!ね?助け」
みんなに助けを求めたが誰もいなかった。
「あらぁ、みんなもう行ったわよ」
すっと胸元から肩に手が通されせっかく着たスク水が脱がされかけた
「先生の指導はかなり────────────」
ここで先生の動きが止まった
「は、はぁはぁ……助かった」
センシティブ判定がされたようだ
「はぁ、あぶねぇ……」
半泣きのままプールに向かうともうすでにみんな遊んでいた
「さて、俺も行くか」
道中の水道で水をかぶりなき隠しをして向かった。
「紫雨音ちゃん無事だったのね」
「眷属よ、早く清掃活動をしようぞ」
水抜きのされたプールにホースで水を撒いていたしゅりが急に水をかけてきた
「あぶっ?!つめて」
「ほらほら!やはく」
モップをもってプールに降りた
「しゃーね、やってやっか」
蒔かれる水にあたりながら清掃をしていた。
「ん?まてよ、しゅり!!ふつうはお前がやるべきだろ!!」
しばらくやっていたが違和感に気づいた
「ふっ、眷属がやるのは当たり前であろう」
「いや、違うだろ」
ポコッとしゅりをぶってホースを奪った。
「いったぁぁ先輩!何するのだ」
「何をするのだ!じゃねぇよ。ほら、モップ持て」
「むぅ、わかりましたよ」
トボトボとプールに降りていくしゅりに水を吹っ掛けた
「どうだ!!ざまぁねぇべ!!」
「こら!紫雨音ちゃん、可哀想でしょ?」
美乃がしゅりを抱きながら怒っていた。
「うお、静かにしてると思ったら」
「ほら、みんな早くやって帰りましょ」
美乃の一声で士気が高まった。
「ウォークライってとこか、さーてやるぞぉ!!」
半分も終わるころようやく監督官が来た。一応まともなほうが
「おー変わり映えはわからないが、よーやるのなぁ。うっしホース変わるでお前も行ってこい」
「ん、じゃあ酒肴先生頼みます」
先生になげうって再びプールに降りた。
さっきまでまともに掃除していたが先生が「うらぁ!!まじめばっかじゃぁつまらんだろ」と水鉄砲を投げいれたせいかどこか吹っ切れた。
「先生!水ちょうだい!」
「あいよ、ほらいってこい」
先生がホースで水を入れてみんなが撃ち合うと、そんな構図ができていた
「喰らうのです。我に逆らった愚かな眷属、先輩よ!」
「お、サバゲ―の大会で初手死。貰った称号は動く的!そんな俺に勝てるのか?」
シュコシュコと両者向き合いながら、空気圧を高めた
「いざ!!」
「覚悟です!」
びしゃぁと顔面に水を食らった
「先輩!その程度ですか!!」
「んにゃろ!くらえ!」
転がって向き直りしゅりに銃口を向け引き金を引くがすぐ避けられた
「毎度思うが半端ないな」
「ふっ、従属するなら力を分けてもいいのですよ」
「まじか!」
「でも先輩はだめです!」
「へぶっ!?けほっけほっ。油断させといて撃つとはな」
「戦場に息つく暇なんてないですよ!!」
「あの二人楽しそうですね!姫先輩も交じってきますか?」
「いや、私の敵は美羽ちゃんだけよ!」
二丁持ちの姫と美羽、この二人もまた謎の戦いをしていた。
「あらぁ、避けずに向かってきてもいいんですよ」
「ご、ごめんなさい!」
寿音が撃つ水を美乃は避けずに近づいてくる。
「ほら、上手に撃てましたね」
この二人は戦いというより狩りを教えている母娘のような。
「うーん、若いっていいねぇ、先生のハートを打ち抜いてくれる人はいないのかねぇ」
「あ、うん。毎回のようにいうよな」
「だって万年ならどうにかしてくれそうだろー」
水をもらいに来る度に愚痴る先生を睨んでいた。
「いや、しゅりもいるだろ」
「なぁーに上野目は恋慕に現を抜かす性格じゃないから聞かないだろ」
「俺も興味ねぇから早く水入れてくれよ」
「はいはい、まったくだよ」
「酒肴先生、もしかしたらいい出会いありやもですよ」
「お、まじか!!よーし上野目にはホースをやる!!」
「おい、先生!それはちょ───────」
早速と言わんばかりにしゅりがホースの水を放った
「ふははは!!みんな敵ですよ!!」
最後の記憶はホースの水を顔面で受け止めたところだった。
「ん?あれ……」
気付くとプールにみんな倒れていた。
あたりを見回すがみんな伸びていた。
「まったく、先生さえ倒れるとかどんなけ暴れたんだ」
未だに水を吐くホースを止めて水鉄砲を回収した。
「やれやれ、ほら。おい先生起きろ」
「んん?マイプリンスか……キスで起こしてくれ」
「お前はもう一回寝ろ」
先生を起こせば、と思ったが諦めた。
「おーい美乃起きろー」
「う、うーん。あれ?」
「大丈夫か?」
「え、ええ。いったい何が」
「まぁしゅりが暴走した」
みんな起きて掃除を終わらせたが、今度は先生を含め厳重注意を受けることになった。
「校長が居たとは、悪かったね」
珍しく先生が謝った
「まぁしょうがない。ってか乗って遊んだ俺らも悪いしな」
「はっは、万年はさすがだな。よーしお前ら!今日は奢るぞ」
「うーし!焼き肉屋いこうぜ!」
「あほか、先生の安月給で行けるか!」
着替えて教室で昼飯を食べた後先生がジュースを持ってきた。
奢るとか息巻いていたがどーせもともと買ってあった奴だろうなと先生を見たら「シー」とやってきたので多分そうだろう。
「ぷはぁー労働後の一杯は最高だな」
「ですです!まぁ我のためとはいえみんな良くやってくれた」
「ふふ、上野目さんは相変わらずですね」
「わ、私はみんなと楽しい日を送れたのでい、いいですよ」
「私はカメラを持っていけなかったのが不服ですね」
「美乃ちゃんもかわらずだね」
「俺としても、まぁよかったかな。夏休みなんて基本やることないし」
「あん?お前らちゃんと夏の生活やってるか?」
「やってねぇ」
「ふっ、我にその程度の課題は温い」
「私も終わってますね。みんなに見せる予定なので」
「私と寿音は上野目さんに見せてもらったから」
「私は美乃ちゃんいるし」
「おおそうか、ってかなんで二人しかまともにやってねんだ。お?しっかりしろよ」
「へーい。まぁ俺は簡単にできるからしてねぇだけだがな」
「まぁいいか。先生なんて課題とかもらった日に捨ててたからな」
「反面教師もいいがたださぼり方を進めてるようにしか見えないぞ」
「なーに、さぼってくれても構わないぞ!ストレス発散がてら叱れるわけだし」
「おい!!」
家に帰ると女神が待っていた。
「聞きましたよ。あなた学校で大暴れしたって」
「まぁ半ば先生が」
「いいわけはいりませんよ?」
「いや、まて。まじで」
「まぁ真相は知りませんが節度をしっかりとですね」
「あぁわかってるよ。年齢に対する行動だろ?」
「えぇ、さて洗濯物は早く出してくださいね。弁当箱はもらいます」
女神に弁当を渡して風呂に向かった。
「うーし」
水着を洗濯機にぶち込んで浴室に入った
「ぷはぁー、不思議だな。水につかってたのにまた水に入るとは」
「まぁそうだよなー塩素風呂に居たようなもんだし」
地獄のシャワーとは違う熱のこもった水を頭から浴び至福を感じていた。
「生き返るぅやっぱ地獄じゃないシャワーは最高じゃ」
「夏休みも序盤の後半になってきたしそろそろもっとこう暴れてぇぇ!!!」
「紫雨音!うるさいですよ!」
「スミマセン……」
少し騒いだだけで女神に叱責された。少しくらい騒いでもいいじゃねぇか
「ふぁぁぁぁ体が溶けるぅ」
結局うるさい保護者に叱られないように脱力ごっこをして遊んでいた。



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