TSロリとセンシティブノーで知識が時代遅れな女神の日常
俺、怪我をする
全ては巡る、そういったのは誰だったか……
クソ野郎と叫びたかったがセンシティブ扱いされたくないから辞めた。
「えー、男女混合で泥巡を行うぞー」
着替えたあとみんな席に座らされそう言われた。
男女別は中学くらいだったと思い出すがもう遅い。
遊びみたいな感じなのかと思ったが違った、何が違うかと言ったら警察の陣地からモノを盗らないと泥棒は負けると言う逃げ勝ちじゃないところだ。
運動場へと男子達が先を行く。
「みんな!紫雨音ちゃんを死守!狙われやすいから!」
「「「「いえっさー!」」」」
転校生、しかも飛びっきり可愛いときたから男子に狙われやすいと察した1人が声を上げ数人が賛同する。
「で、私達最初警察だけど死守の必要性は?」
「ない!!」「ないねー!」
ワイワイと盛り上がる。
「では始めます。よーいはじめ!」
だっ!と一斉に走り出す。
俺は牢屋番をかってでたが。
「へーい、紫雨音警部!犯人確保」
「美恵巡査!よくぞやった」
謎のごっこをしつつ順調に進んで行く、というより男子達が捕まる速度が早すぎて早くも終わりそうだ。
「一応怪しいから」
渋る人もいたが捕まった男子とハイタッチをした
「やっぱ囮いたのね」
「くっ、バレたか」
何歳だと思ってる、この程度余裕さ
あとはこのまま金上が最後に捕まるよう進めば反応せずに済むから平和だ。
なんて平和は続かないから平和なんだけどね……
ほら、来たよ。
「はーい愛しのハニー会いに来たよ」
「ねぇ、梨乃交代していい?」
「ん?いいよ!あと2人だからがんばよ!」
ゴミを捕まえてきた梨乃と交代して泥棒探しに入る。
「いた、よーし」
異様のキックダウンを見せてやるよ!!
瞬発力にものを言わせて急接近する
「はぁーい捕まえた」
「ひっ?!ってなんだ紫雨音さんか」
「へっへ、残ねーん捕まったよ君」
「でもあと1人いるよ」
「まぁまぁ、牢屋へ連行!」
牢屋へ連行し終わった所で辺りを見渡す。
必死に探して見つからない、つまり、男子のサボり場と言えば。
「愛、姫、美乃ちょっと一緒に来れる?」
「いいよ紫雨音さん」
「いいか?我々は今から魔窟に向かう」
「はっ!魔窟とはなんでありますか」
「それは、外部配置型のトイレだっ!」
「「「なんですのとぉ!!」」」
「そうだ、逆に考えてみろ。他にあるか?隠れ場所」
「そうだね!」
「うん!きっとそこだよ」
「よーし!行こう!」
何この子達いい子過ぎて涙でそう
「よじっ、お前らいぐぞ!」
「紫雨音ちゃん何泣いてるの?」
「気にするな、犠牲を想定した先涙さ」
そのまま4人でトイレの方に向かう。
そこは掃除があんまり行き届いていない為、この距離からでもアンモニア臭のする魔窟だ。
前世では気にならなかったが、今は異様に気になる。
「ぐっ、鼻を抑えて向かうぞ!」
見えないハズの禍々しいオーラに行く手を阻まれながらも突き進む。
「よーし!ついたぞ……いざっ!」
普通に奴はたっていた。一応言っとくがやましい意味じゃないぞ
「よ、良く来たな!しかし入れないだろ!男子トレイだぞ!」
いや普通に入れるが?しかし近付くと身体が硬直する。
わっっ!センシティブ!!
まてよ、そうだ。俺は45歳男、無職の金持ち!
なんでまたァ?!!
はっ?!そうか、45歳無職が男といえど小学校のトイレに居るのがセンシティブなのか
「どうしよう……」
「見つけたはいいけどね」
「勝ち逃げじゃないからこのまま待機でもいいのでは?」
「まぁ正直それでもいいんだが、勝つなら完勝、負けるなら僅差ってのがセオリーだろ?」
「正直何言ってるか理解できないけどかっこいい!」
「あぁ、賛同だ。協力するよ」
「そうだな、なにかいい案は」
「先生呼ぶ?」
「それはダメだ。大人に頼ってたら立派になれないぞ」
「確かに姫の言うとーりだね!」
「だ、だな」
なんだろ、めちゃくちゃ心が痛むよ、僕の小さな心臓が辞めてって……
「何したら出てくれるんだ?」
成功法を試すか。みんなのお子ちゃま脳ミソじゃ埒が明かない
「そ、そうだな。その……紫雨音が好きって言ってくれたら……その……出てもいいかなって」
うぶいっっ!!やばいショタは対象外なのになぜかクリティカルゥ
「うわ、キモ……」
「ちょっとないわ……」
「でも紫雨音ちゃんがそれ言うだけで出るなら安くない?」
「だな」
「え、いいの?」
女子にドン引きされ少し泣きかけていたがパァと明るくなる
「あぁ、で?お前名前は」
「石目……石目雪解」
「よしウイハルだな?」
「そう」
「すぅ……ウイハル!大好きだよ?だから出ておいで」
永久保存版ばりの笑顔で言ってやった。
「これは恋の始まりですね」
「始まらねぇよ……」
「とりあえず出てきな」
「うん」
あぁ、これはあれだな。顔がもう死んでもいいって顔してる。
終了の合図がなり散ってた鬼が集まる
「よーし、1時間目以内で男子全滅か。いやーお前らいいのか~ってか今のうちだけだぞ女子に追い掛けられるのは。先生は今でも男を追ってるがな」
こいつ先生か?ホントに……
「えぇー今度は逆だ。男子達、女子追いかけろ。なんなら好きな奴とっ捕まえろ。えー以上だ。宝物はそうだな、みんなのアイドルこと酒肴先生だ。簡単な話私を救い出せば勝ちだ」
えぇー女子楽じゃんと不満が上がる。
分かるぞ、俺も通った道だ。
「いいか?社会は不理屈だ!男女差別とか言う割に意外と女子は待遇されるシステムなのさ!何故なら本能的に可愛いものを────」
「あれ?せんせー?」
先生にもの効果あるのか
「こほん、とりあえず放課終わってから1分以内に隠れろよー女子達」
ここで鐘が鳴り放課に突入する。
「ふー、暇だね」
「お、俺は少しトイレに」
前方より急速接近してくる金上に気付きいち早く移動する。
「あ、愛も行く~」
後ろから愛もついてくる。
まぁ二人いるほうが安全か、と思ったら。
「やっぱ私も行くわ」
「そうだね!次走るから体を軽くしなくちゃ」
4人で行くことに、これなら走らなくてもいいか。
流石の金上もそのまま踵を返す様に消えてった。
「知ってるよ、金上君に目を付けられてるでしょ?」
「だなー、なんだよアイツ」
「紫雨音ちゃんの座ってる席1ヶ月前までは人がいたのよ」
「まじか、ってか流れから察するにそういうことか?」
「うん、そうだよ……アイツ無駄に大企業だからか知らないけど偉そうにしすぎって思う」
「でも美乃が居ると大人しいよなー」
「だって私、みんなにはあまり言って無いけど金上君の会社の取引先の娘だから」
「れ、令嬢だと?!」
「それは驚き」
「ふふ、みんなには内緒よ。私は普通に暮らしたいし、父がそれをくみ取ってくれたからこうして普通に学校に行けてるの」
何この子、さっき男子トイレに一緒に凸させたのを後悔させてくるよ
「なるほど、壮絶だな」
「だから紫雨音ちゃん安心してね!私といれば金上君来ないから」
「ほんとにすまないみんな!」
「へっ、貸し1ってことよ」
「そうですねぇこれは今度お泊まり会の刑ですね」
「あぁ」
放課を終えグラウンドに戻ると怒り気味の金上がこちらを見ていた。
「うわ、金上見てるよきもっ」
「聞こえるぞっ!」
「よーし点呼」
先生が数え始める。
「あれー、百日紅の野郎は?」
「トイレだそうです」
「了解」
「よーし、点呼終わり。んじゃ始めるからお前ら隠れろ」
一斉に女子が散る。
「絶対の絶対に金上君来るよね」
「3億万パーセンチくらい来るね!」
「パーセントな、それと億万って数単位は無いぞ。まぁさて、どうしたものかね」
「終わるまで絶対にバレない所に隠れる?」
「でもそれ紫雨音ちゃんのなんだっけ勝つならカンチョウ負けたらシャッキンだっけ?じゃないよ」
「だよねー」
「完勝と僅差な?姫の奴まんま通すと意味合いが凄いことになるぞ」
「へへー!」
「ここは4人それぞれ散るか、簡単な話校舎裏に行った時点でバラける。美乃を除いた2人は幸い私と背丈一緒だからチロっと足とか出して誘導頼む」
「「おうよ!」」
「美乃はあえて私がいない方に行ってくれる?」
「あ、そういう事ね」
「さすが察しがいい」
「よーし、いざっ!」
それぞれ別れる。
俺は一旦木の上に移動し様子を伺う。
金上は美乃を見つけたようで美乃、では無くてその付近を探している。
ほかの男子たちもそれぞれ移動して牢屋は番人と付近を彷徨いてる奴含めて5人。
先生を出せばこっちの勝ちで終わるから動くのもありだが、5人は些か厳しい所もある。
せめて3人、それまでは様子見だな。
早速1人目の逮捕者が出る。
まだ、様子見。ここで下手に動いて金上にバレるのも嫌だしな。
「紫雨音ちゃん発見」
?!!
「ウイハルじゃねぇか、よくわかったな」
「紫雨音ちゃんいい匂いするからすぐわかるよ」
きもっ……ってのは言わない方がいいな
「ふっ、バレちゃしょうがない。しかし届くまい。この高さ」
「そこなんだよね、どうしたら降りてくる?」
「いなくなったらかな。俺はガチでやってるからな」
「そっか、一応聞くけど紫雨音ちゃん50m何秒?」
これは、降りてくるまで離れた所から待って一気に来るタイプだな。よーしここはひとつ
「13秒だな」
「思ったより遅いね。ならいいよ僕少し離れるから降りてきて」
「まじか、ありがとよ」
ウイハルが下がる、距離にして20メートルくらい
「じゃっ、遠慮なく?!」
「やぁハニー会いに来たよ!」
しまった!金上がいつの間にか木の下にいた
「ウイハル!金上を止めてくれ!」
「ご、ごめん僕には」
なんだよ……
「石目!お前名前で呼んでもらうなんて後で覚えとけよ!」
そういう事か、すまねぇ
「金上、いいか?お前の愛が本気ならこの木を登ってこい!それで捕まえれたら大人しくゆう通りにしてやるが、登ってる間に捕まえれなければお前の負けだ!」
やや、暴走気味に煽るとすぐに乗っかって来た
「ふぅ……この高さからは少し緊張するが」
相当高い木、と言っても桜だが。上の方の太い幹に足を付ける。
「うぉぉぉ!!!!」
金上は途中まで登り少し疲れて休んでいた
俺はその間に宙に浮く、そのまま木から10メートル程度離れた所に着地、と言うより半ば事故気味に落ちる
「くっ挫いたか。まぁいい!」
金上が驚愕するのを後目に急加速
ズキズキと痛む左足もアドレナリンでただの違和感へと変わる。
「キックダウン!うぉぉぉ!!!!」
さっきまで5人だった警備が2人に減っていた。
半数を捕まえ油断していたんだろう。
後ろから金上とウイハルが来るがまだまだな距離。
「ぶーすと!!!」
なんも起きないが気持ち的速さが上がる。
警備が1人手前から、もうひとりが横から来るが高速ダッシュし1人を躱し、手前の奴にフェイントをかけ間をすり抜け先生にタッチをした。
ピッピッピー!という笛の合図で終了が告げられる。
「万年さん!MVPですよ」
皆に拍手される。
「なんか恥ずかしいわ」
「さーて、まだ時間余ってるけど残りの時間はドッチボールでもやるか!」
よっしゃ!とはしゃぐみんな。
そこでガタッと視界が傾いた気がした。
目が覚めると家だった。
「馬鹿ですか?」
「つっ、何があったんだ?」
「足を捻挫、まではよくある事ですが加えて内出血です。そのまま貧血で倒れて保健室に連れられてったそうですよ?」
「わりいわりぃ……しっかし捻挫で内出血とかするんだな、前は捻挫癖になってたからよくグネったけどな」
「なにか思い当たる節はありますか?」
「いやー、無くはないが」
「言ってください」
「金上って居るだろ?木の上に居たら登ってきたんだよ。だから木から飛び降りて走った」
ベシンッ!と音がなり今度は視界が横をむく
「馬鹿なんですか?!せっかくの体、命。大切にしなさいと言ったはずですが?」
「そうやっけになるなって、それに今回のはしょうがなかった」
「今回は私が治しましたが今度はしませんよ?……それと今回の件、金上とやらが原因だそうですね?」
「あ、あぁ。まぁだが大丈夫、俺が近いうちにシメ────」
「センシティブですよ?それにそうできるならこんな事起きてませんよ?」
「いや、でもさすがに1日2日で人を決めるのは……それにさ今回の件で懲りたかもしれないだろ?」
俺は大人であいつはガキだ。
煽った俺にも落ち度はあるんだ。
「次起きたらどうするんですか?」
「いや、まぁそんときはそんときで」
「いいですか?人間ちっとやそっとじゃ変わらないんですよ」
「はぁ~わかったよ。ただ何するのかだけ説明してくれ」
この女神はどうやら人の話は聞かないらしい。
「そうですね、株価を暴落させます」
「あ!ほ!か!大企業の株価暴落は日本にとっても大打撃だよ!!」
「人の話は最後まで聞く。いいですね?」
「あ、あぁ」
「暴落すれば簡単に買えます。そこで買えるだけ買い漁り新しい経営陣の構成を起てます。そのタイミングで戻していけば救世主です。会社の救世主の娘にちょっかい出すほどアホではないでしょ?」
「それは大人の理論な?子供に上手く通用するかね」
「ではこうしましょう、私の案を試してダメだったらあなたの案で行きましょう」
「いいのか?俺の案は数人係でしば──────」
「センシティブですよ?」
「だぁぁ!こういう時くらい解除してくれてもいいだろぉぉ!!」
クソ野郎と叫びたかったがセンシティブ扱いされたくないから辞めた。
「えー、男女混合で泥巡を行うぞー」
着替えたあとみんな席に座らされそう言われた。
男女別は中学くらいだったと思い出すがもう遅い。
遊びみたいな感じなのかと思ったが違った、何が違うかと言ったら警察の陣地からモノを盗らないと泥棒は負けると言う逃げ勝ちじゃないところだ。
運動場へと男子達が先を行く。
「みんな!紫雨音ちゃんを死守!狙われやすいから!」
「「「「いえっさー!」」」」
転校生、しかも飛びっきり可愛いときたから男子に狙われやすいと察した1人が声を上げ数人が賛同する。
「で、私達最初警察だけど死守の必要性は?」
「ない!!」「ないねー!」
ワイワイと盛り上がる。
「では始めます。よーいはじめ!」
だっ!と一斉に走り出す。
俺は牢屋番をかってでたが。
「へーい、紫雨音警部!犯人確保」
「美恵巡査!よくぞやった」
謎のごっこをしつつ順調に進んで行く、というより男子達が捕まる速度が早すぎて早くも終わりそうだ。
「一応怪しいから」
渋る人もいたが捕まった男子とハイタッチをした
「やっぱ囮いたのね」
「くっ、バレたか」
何歳だと思ってる、この程度余裕さ
あとはこのまま金上が最後に捕まるよう進めば反応せずに済むから平和だ。
なんて平和は続かないから平和なんだけどね……
ほら、来たよ。
「はーい愛しのハニー会いに来たよ」
「ねぇ、梨乃交代していい?」
「ん?いいよ!あと2人だからがんばよ!」
ゴミを捕まえてきた梨乃と交代して泥棒探しに入る。
「いた、よーし」
異様のキックダウンを見せてやるよ!!
瞬発力にものを言わせて急接近する
「はぁーい捕まえた」
「ひっ?!ってなんだ紫雨音さんか」
「へっへ、残ねーん捕まったよ君」
「でもあと1人いるよ」
「まぁまぁ、牢屋へ連行!」
牢屋へ連行し終わった所で辺りを見渡す。
必死に探して見つからない、つまり、男子のサボり場と言えば。
「愛、姫、美乃ちょっと一緒に来れる?」
「いいよ紫雨音さん」
「いいか?我々は今から魔窟に向かう」
「はっ!魔窟とはなんでありますか」
「それは、外部配置型のトイレだっ!」
「「「なんですのとぉ!!」」」
「そうだ、逆に考えてみろ。他にあるか?隠れ場所」
「そうだね!」
「うん!きっとそこだよ」
「よーし!行こう!」
何この子達いい子過ぎて涙でそう
「よじっ、お前らいぐぞ!」
「紫雨音ちゃん何泣いてるの?」
「気にするな、犠牲を想定した先涙さ」
そのまま4人でトイレの方に向かう。
そこは掃除があんまり行き届いていない為、この距離からでもアンモニア臭のする魔窟だ。
前世では気にならなかったが、今は異様に気になる。
「ぐっ、鼻を抑えて向かうぞ!」
見えないハズの禍々しいオーラに行く手を阻まれながらも突き進む。
「よーし!ついたぞ……いざっ!」
普通に奴はたっていた。一応言っとくがやましい意味じゃないぞ
「よ、良く来たな!しかし入れないだろ!男子トレイだぞ!」
いや普通に入れるが?しかし近付くと身体が硬直する。
わっっ!センシティブ!!
まてよ、そうだ。俺は45歳男、無職の金持ち!
なんでまたァ?!!
はっ?!そうか、45歳無職が男といえど小学校のトイレに居るのがセンシティブなのか
「どうしよう……」
「見つけたはいいけどね」
「勝ち逃げじゃないからこのまま待機でもいいのでは?」
「まぁ正直それでもいいんだが、勝つなら完勝、負けるなら僅差ってのがセオリーだろ?」
「正直何言ってるか理解できないけどかっこいい!」
「あぁ、賛同だ。協力するよ」
「そうだな、なにかいい案は」
「先生呼ぶ?」
「それはダメだ。大人に頼ってたら立派になれないぞ」
「確かに姫の言うとーりだね!」
「だ、だな」
なんだろ、めちゃくちゃ心が痛むよ、僕の小さな心臓が辞めてって……
「何したら出てくれるんだ?」
成功法を試すか。みんなのお子ちゃま脳ミソじゃ埒が明かない
「そ、そうだな。その……紫雨音が好きって言ってくれたら……その……出てもいいかなって」
うぶいっっ!!やばいショタは対象外なのになぜかクリティカルゥ
「うわ、キモ……」
「ちょっとないわ……」
「でも紫雨音ちゃんがそれ言うだけで出るなら安くない?」
「だな」
「え、いいの?」
女子にドン引きされ少し泣きかけていたがパァと明るくなる
「あぁ、で?お前名前は」
「石目……石目雪解」
「よしウイハルだな?」
「そう」
「すぅ……ウイハル!大好きだよ?だから出ておいで」
永久保存版ばりの笑顔で言ってやった。
「これは恋の始まりですね」
「始まらねぇよ……」
「とりあえず出てきな」
「うん」
あぁ、これはあれだな。顔がもう死んでもいいって顔してる。
終了の合図がなり散ってた鬼が集まる
「よーし、1時間目以内で男子全滅か。いやーお前らいいのか~ってか今のうちだけだぞ女子に追い掛けられるのは。先生は今でも男を追ってるがな」
こいつ先生か?ホントに……
「えぇー今度は逆だ。男子達、女子追いかけろ。なんなら好きな奴とっ捕まえろ。えー以上だ。宝物はそうだな、みんなのアイドルこと酒肴先生だ。簡単な話私を救い出せば勝ちだ」
えぇー女子楽じゃんと不満が上がる。
分かるぞ、俺も通った道だ。
「いいか?社会は不理屈だ!男女差別とか言う割に意外と女子は待遇されるシステムなのさ!何故なら本能的に可愛いものを────」
「あれ?せんせー?」
先生にもの効果あるのか
「こほん、とりあえず放課終わってから1分以内に隠れろよー女子達」
ここで鐘が鳴り放課に突入する。
「ふー、暇だね」
「お、俺は少しトイレに」
前方より急速接近してくる金上に気付きいち早く移動する。
「あ、愛も行く~」
後ろから愛もついてくる。
まぁ二人いるほうが安全か、と思ったら。
「やっぱ私も行くわ」
「そうだね!次走るから体を軽くしなくちゃ」
4人で行くことに、これなら走らなくてもいいか。
流石の金上もそのまま踵を返す様に消えてった。
「知ってるよ、金上君に目を付けられてるでしょ?」
「だなー、なんだよアイツ」
「紫雨音ちゃんの座ってる席1ヶ月前までは人がいたのよ」
「まじか、ってか流れから察するにそういうことか?」
「うん、そうだよ……アイツ無駄に大企業だからか知らないけど偉そうにしすぎって思う」
「でも美乃が居ると大人しいよなー」
「だって私、みんなにはあまり言って無いけど金上君の会社の取引先の娘だから」
「れ、令嬢だと?!」
「それは驚き」
「ふふ、みんなには内緒よ。私は普通に暮らしたいし、父がそれをくみ取ってくれたからこうして普通に学校に行けてるの」
何この子、さっき男子トイレに一緒に凸させたのを後悔させてくるよ
「なるほど、壮絶だな」
「だから紫雨音ちゃん安心してね!私といれば金上君来ないから」
「ほんとにすまないみんな!」
「へっ、貸し1ってことよ」
「そうですねぇこれは今度お泊まり会の刑ですね」
「あぁ」
放課を終えグラウンドに戻ると怒り気味の金上がこちらを見ていた。
「うわ、金上見てるよきもっ」
「聞こえるぞっ!」
「よーし点呼」
先生が数え始める。
「あれー、百日紅の野郎は?」
「トイレだそうです」
「了解」
「よーし、点呼終わり。んじゃ始めるからお前ら隠れろ」
一斉に女子が散る。
「絶対の絶対に金上君来るよね」
「3億万パーセンチくらい来るね!」
「パーセントな、それと億万って数単位は無いぞ。まぁさて、どうしたものかね」
「終わるまで絶対にバレない所に隠れる?」
「でもそれ紫雨音ちゃんのなんだっけ勝つならカンチョウ負けたらシャッキンだっけ?じゃないよ」
「だよねー」
「完勝と僅差な?姫の奴まんま通すと意味合いが凄いことになるぞ」
「へへー!」
「ここは4人それぞれ散るか、簡単な話校舎裏に行った時点でバラける。美乃を除いた2人は幸い私と背丈一緒だからチロっと足とか出して誘導頼む」
「「おうよ!」」
「美乃はあえて私がいない方に行ってくれる?」
「あ、そういう事ね」
「さすが察しがいい」
「よーし、いざっ!」
それぞれ別れる。
俺は一旦木の上に移動し様子を伺う。
金上は美乃を見つけたようで美乃、では無くてその付近を探している。
ほかの男子たちもそれぞれ移動して牢屋は番人と付近を彷徨いてる奴含めて5人。
先生を出せばこっちの勝ちで終わるから動くのもありだが、5人は些か厳しい所もある。
せめて3人、それまでは様子見だな。
早速1人目の逮捕者が出る。
まだ、様子見。ここで下手に動いて金上にバレるのも嫌だしな。
「紫雨音ちゃん発見」
?!!
「ウイハルじゃねぇか、よくわかったな」
「紫雨音ちゃんいい匂いするからすぐわかるよ」
きもっ……ってのは言わない方がいいな
「ふっ、バレちゃしょうがない。しかし届くまい。この高さ」
「そこなんだよね、どうしたら降りてくる?」
「いなくなったらかな。俺はガチでやってるからな」
「そっか、一応聞くけど紫雨音ちゃん50m何秒?」
これは、降りてくるまで離れた所から待って一気に来るタイプだな。よーしここはひとつ
「13秒だな」
「思ったより遅いね。ならいいよ僕少し離れるから降りてきて」
「まじか、ありがとよ」
ウイハルが下がる、距離にして20メートルくらい
「じゃっ、遠慮なく?!」
「やぁハニー会いに来たよ!」
しまった!金上がいつの間にか木の下にいた
「ウイハル!金上を止めてくれ!」
「ご、ごめん僕には」
なんだよ……
「石目!お前名前で呼んでもらうなんて後で覚えとけよ!」
そういう事か、すまねぇ
「金上、いいか?お前の愛が本気ならこの木を登ってこい!それで捕まえれたら大人しくゆう通りにしてやるが、登ってる間に捕まえれなければお前の負けだ!」
やや、暴走気味に煽るとすぐに乗っかって来た
「ふぅ……この高さからは少し緊張するが」
相当高い木、と言っても桜だが。上の方の太い幹に足を付ける。
「うぉぉぉ!!!!」
金上は途中まで登り少し疲れて休んでいた
俺はその間に宙に浮く、そのまま木から10メートル程度離れた所に着地、と言うより半ば事故気味に落ちる
「くっ挫いたか。まぁいい!」
金上が驚愕するのを後目に急加速
ズキズキと痛む左足もアドレナリンでただの違和感へと変わる。
「キックダウン!うぉぉぉ!!!!」
さっきまで5人だった警備が2人に減っていた。
半数を捕まえ油断していたんだろう。
後ろから金上とウイハルが来るがまだまだな距離。
「ぶーすと!!!」
なんも起きないが気持ち的速さが上がる。
警備が1人手前から、もうひとりが横から来るが高速ダッシュし1人を躱し、手前の奴にフェイントをかけ間をすり抜け先生にタッチをした。
ピッピッピー!という笛の合図で終了が告げられる。
「万年さん!MVPですよ」
皆に拍手される。
「なんか恥ずかしいわ」
「さーて、まだ時間余ってるけど残りの時間はドッチボールでもやるか!」
よっしゃ!とはしゃぐみんな。
そこでガタッと視界が傾いた気がした。
目が覚めると家だった。
「馬鹿ですか?」
「つっ、何があったんだ?」
「足を捻挫、まではよくある事ですが加えて内出血です。そのまま貧血で倒れて保健室に連れられてったそうですよ?」
「わりいわりぃ……しっかし捻挫で内出血とかするんだな、前は捻挫癖になってたからよくグネったけどな」
「なにか思い当たる節はありますか?」
「いやー、無くはないが」
「言ってください」
「金上って居るだろ?木の上に居たら登ってきたんだよ。だから木から飛び降りて走った」
ベシンッ!と音がなり今度は視界が横をむく
「馬鹿なんですか?!せっかくの体、命。大切にしなさいと言ったはずですが?」
「そうやっけになるなって、それに今回のはしょうがなかった」
「今回は私が治しましたが今度はしませんよ?……それと今回の件、金上とやらが原因だそうですね?」
「あ、あぁ。まぁだが大丈夫、俺が近いうちにシメ────」
「センシティブですよ?それにそうできるならこんな事起きてませんよ?」
「いや、でもさすがに1日2日で人を決めるのは……それにさ今回の件で懲りたかもしれないだろ?」
俺は大人であいつはガキだ。
煽った俺にも落ち度はあるんだ。
「次起きたらどうするんですか?」
「いや、まぁそんときはそんときで」
「いいですか?人間ちっとやそっとじゃ変わらないんですよ」
「はぁ~わかったよ。ただ何するのかだけ説明してくれ」
この女神はどうやら人の話は聞かないらしい。
「そうですね、株価を暴落させます」
「あ!ほ!か!大企業の株価暴落は日本にとっても大打撃だよ!!」
「人の話は最後まで聞く。いいですね?」
「あ、あぁ」
「暴落すれば簡単に買えます。そこで買えるだけ買い漁り新しい経営陣の構成を起てます。そのタイミングで戻していけば救世主です。会社の救世主の娘にちょっかい出すほどアホではないでしょ?」
「それは大人の理論な?子供に上手く通用するかね」
「ではこうしましょう、私の案を試してダメだったらあなたの案で行きましょう」
「いいのか?俺の案は数人係でしば──────」
「センシティブですよ?」
「だぁぁ!こういう時くらい解除してくれてもいいだろぉぉ!!」
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