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ポンコツ扱いされて仕事をクビになったら会社は立ち行かなくなり元カノが詰んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ

第31話:今の会社のビジネスモデルとは


 なんか急に会社の根幹を任せられるようになってしまった。

 さやかさんは、バックボーンが凄いので資金力は間違いないけど、新しい会社でちゃんと収益が上がらないと長くはもたない。

 ここで現在のビジネスモデルを整理してみたいと思う。

 ちなみに、ビジネスモデルとは経済用語で、誰に(Who)、何を(What)、どうやって(How)、売り、収益を得るのかのビジネスの仕組みのことを言う。

 要するに「会社がどうやって稼ぐか」だ。

 今のうちの会社では、青果市場からの仕入れができない。購入権がまだないからだ。

 そのため、そもそもりに参加できない。申請はしてくれているのだろうか、以前 目途は立ったと言っていたので、そうだろう。

 通常、農家がキャベツを農協に買い取ってもらうとしたら、1個75円だったとしよう。

 その後、卸業者が手数料として75円乗せ、俺たち仲卸が75円、スーパーなどの小売業が利益を75円乗せて、合計300円でキャベツは売られているとする。

 実際のキャベツのスーパーでの実売価格は、100円~300円なので、高い時の例になるかな。安い時の例は酷い話が入るから、ここでは除外。

 俺のビジネスは、直接農家さんに買いに行くのだが、1個100円で買う。農協よりも高く買うので農家さんとしては うちに売りたい訳だ。

 しかも、大きすぎるとか、小さすぎるとか言わない。うちが喜ばれるところはここにもある。

 卸はないので、中間マージンカットで、うちの利益は75円を乗せ、スーパーの利益が75円としても250円のキャベツが誕生する。従来よりも1玉50円安くなるので、売れやすくなる。

 安い野菜が悪いという訳ではないのだ。むしろ、流通経路もショートカットしている分、新鮮であることもあるくらいだ。

 利益確保をしようと思ったら、農家から100円で仕入れるのは同じにして、うちの利益を80円、小売りで80円にしても、260円のキャベツなので、これでも他店のスーパーより安いはずだ。

 利益を考えると、自分一人の給料とボーナス引き当て分、経費などを考慮して ざっくり月に100万円は利益を出す必要がある。これを最低ラインで「Aライン」とする。

 会社は一人だけじゃない。事務員も給料が必要だ。事務員など間接人員の経費まで入れた必要利益を「Bライン」とする。

 スタートは俺一人で事務員さん1人を養わないといけないので、負担は大きいけれど、ゆくゆくは人を増やして営業5人~10人に対して、事務員さん1人なら負担はだいぶ軽くなる。

 会社は、建物や電気代など色々な維持費がかかる。ここまで入れた利益を「Cライン」とする。これも、全社員で負担すれば、1人当たりの負担はだいぶ軽くなる計算だ。

 ざっくり計算すると、俺一人で月に250万円の利益を出さないと3人食べていけない。社員が増えれば、これは100万円ちょいくらいまで下がる見込みだ。

 月に250万円利益を出すとしたら、1カ月20日と計算して1日12万5000円、先の例で、キャベツが1個売れて80円の利益としたら、1563個売る必要がある。

 これは、段ボール160箱分。結構な量だ。当然、単価が高いものも扱っていかないと到達できない日が出てくるだろう。社員が10人くらいになれば、これは60箱くらいまで下がる見込みだ。

 しかも、保冷トラックがない今、今日仕入れて、今日売ってこないといけない。まずは、Aラインを目指すこととしよう。これでもかなり難しい数字となる。

 休憩時間を使って、農家さんのリストを作って、販売先リストも作る。ついでに、保冷トラックの中古を探して、見に行く……やることは山積みだ。小さいところで名刺の作成依頼とかもある。

 結局、仕入れ+納品で1日走り回って今日は2万円分しかできなかった。そして、疲れ果てて帰ってきたのだった。あとは、学校から帰ってきた社長に報告しなければならない。

 社長は……さやかさんは、なんて言うんだろう……

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